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天皇の料理番は実話?モデルとなった伝説のシェフ、 秋山徳蔵とは?

      2022/08/25

4月26日(日)21:00から始まるTBSテレビ60周年企画、天皇の料理番。このドラマは映画”るろうに剣心”での活躍も記憶に新しい佐藤健が主演を演じる。

大正から昭和にかけての時代背景を描いていることや、過去には堺正章や明石家さんまも出演していたことで放送前からかなりの注目を集めている。西洋料理に魅せられた、1人の伝説のシェフの生涯とは?

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出典:twitter.com/doramamitai

天皇の料理番のモデル

今回佐藤健が演じる主人公「秋山篤蔵」のモデルとなったのは、大正~昭和期にかけて宮内省(宮内庁)で大膳課主廚長(だいぜんかしゅちゅうちょう)を務めた『秋山徳蔵』がモデルとなっている。

・大膳課主廚長とは?

主に皇室の食事を作ったり配膳する部署で、宮中晩餐会なども担当している。その部署の料理長

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出典:昭和ガイド

秋山徳蔵の生涯

・1888年(明治21年) 誕生
福井県南条郡武生町で、料理屋の次男として生まれる。幼いころは素行が悪く、禅寺に修行に出されたこともある。

・1902年(明治35年) 14歳
鯖江市にあった陸軍の36連隊を訪ねた際、立ち寄った食堂で初めて西洋料理と出会い、料理人を志す。実家が36連隊の将校集会所の賄いをやっていた。初めて見た『カツレツ』が心に焼きついたという。

・1904年(明治37年) 16歳
単身上京し、日比谷の華族会館(元鹿鳴館)の調理部に見習いとして就職し3年間修行した後、駐日ブラジル公使館、そして日本ではフランス料理の最古の名店と言われている、築地の精養軒に就職する。

・1909年(明治42年) 20歳
本格的に西洋料理を学ぶため、シベリア鉄道経由でドイツのベルリン、そしてフランスのパリへと修行に出る。料理人が修行で海外に行くことは当時は稀だった。

・1910年(明治43年) 21歳
フランス、パリの「オテル・マジェスティック」に就職。

・1912年(明治45年) 23歳
「オテル・リッツ・パリ」で近代フランス料理の父と呼ばれる、オーギュスト・エスコフィエの下で働く。

・1914年(大正3年) 26歳
本格的な洋食を作る指導者として、宮内省に招かれ帰国。そして同年11月、宮内省大膳職主厨長となる。

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出典:gmex21.com
・1923年(大正12年) 35歳
「仏蘭西料理全書」を出版し、日本で西洋料理を学ぶ料理人のバイブルとなった。

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出典:近代日本とフランス

・1945年(昭和20年) 56歳
日本は終戦を迎える。秋山は料理で昭和天皇と皇族を守ろうと、GHQの要人達の接待に奔走する。天皇が和食を好むようになると、フレンチ一筋だった秋山も天ぷらや寿司の修行を始める。

・1955年(昭和30年) 66歳
著書「味」を出版。

・1963年(昭和38年) 74歳
著書「テーブル・マナーのすべて」を出版。

・1971年(昭和46年) 82歳
フランス料理アカデミー名誉会員に選ばれる。

・1973年(昭和48年) 84歳
現役を引退する。日本における西洋料理への多大な功績を讃えられ、「勲三等瑞宝章」を受賞。

・1974年(昭和49年7月14日) 85歳で死去。

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 佐藤健のやる気

今回主演を務め、「秋山篤蔵」を演じる佐藤健のやる気が半端ではない。

今まで様々な役をこなしてきた佐藤健だがシェフの役は今回が初めてだ。篤蔵が料理の修行をするシーンから実際に演じる為、昨年の8月から料理学校に通い、腕を磨いてきたという。実際に料理をしながらの佐藤健の演技が、今回のドラマの見どころの1つとなるだろう。

また、映画『るろうに剣心』でも印象的だった長髪をバッサリ切り、坊主頭に近い短髪にして今回の役に挑んでいる。初めに見た時は雰囲気が一転していて少しびっくりしたが、やはりカッコいい男はどんな髪型にしても”カッコいい”。

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出典:佐藤健@天皇の料理番twitter

 

今回で3回目となるリメイク作

ご存知の方も多いとは思うが、『天皇の料理番』は今回で3回目のドラマ化となる。

・1980年版
初めてドラマ化された1980年版は主演が堺正章、檀ふみ、鹿賀丈史、明石家さんまらも出演した。当時明石家さんまは大阪を拠点としており、まだ芸人としての知名度はそこまでなく、役者として全国区の知名度を獲得した。
また、「男はつらいよ」シリーズでお馴染みの渥美清が役者としてではなく、ナレーションを務めたことでも話題を呼んだ。

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出典:BS-TBS

・1993年版
2回目の1993年版は”ロイヤル特別企画”として放送された。主演が高嶋政伸、国生さゆり、水野真紀、布川敏和らも出演した。役柄は同じだったが、細かいストーリーは多少変更されていた。

 

第1話あらすじと予告動画

明治37年 (1904年) 正月。
福井の秋山家は、父・周蔵 (杉本哲太)を筆頭に、弁護士を目指す長男・周太郎 (鈴木亮平)も帰郷し、家族一同希望に満ちていた。唯一心配の種と言えば、仏門に修行に入った16歳の次男・篤蔵 (佐藤健)。そしてその不安は的中、正月の祝いの席に 「もう面倒は見切れない」 と寺から破門を言い渡された篤蔵が、意識の無い状態で運び込まれたのだ。もしや死んだのか !? と心配する秋山家の面々だが、運んできた坊主に言わせると、どうやら酒を飲んで酔っ払い、墓場の坊主墓を落とす悪行をしでかしたらしい。

何をしても長続きしない篤蔵の将来を案じた父・周蔵は、鯖江の昆布問屋・松前屋 (高浜家) の婿養子の話を取り付けてきた。そして篤蔵は高浜家の長女・俊子 (黒木華)の婿として、新しい生活を始めることになる。昆布問屋の仕事は、篤蔵にとって意外と馴染みやすいものだった。鼻が良い篤蔵は、産地の違う昆布をかぎ分けることができ、松前屋の主で俊子の父・金之介 (日野陽仁)も一目置くようになる。次第に篤蔵は高浜家に馴染み、俊子の表情にも笑顔がこぼれるようになっていく。

そんなある日、鯖江連隊に配達に出かけた篤蔵は、厨房から漂って来たえもいわれぬ匂いに興味をそそられる。厨房には篤蔵が見たことも無い食材が並び、調理している田辺軍曹 (伊藤英明)は、福井ではまだ食べる習慣の無かった牛肉を料理しようとしていた。興奮を抑えられない篤蔵は、田辺の調理を興味深く見続ける。そして勧められるまま、揚げたてのカツレツを口にした篤蔵は、生まれてから経験したことの無い強い衝撃を受けた。
それが…
篤蔵の人生が変わった瞬間だった…
一口のカツレツに篤蔵がみた夢…

その日から篤蔵は 「商いの売込み」 と嘘をつき、鯖江連隊で田辺に料理を習うようになる。篤蔵にとっては見たことのない、食べたことのない料理は飽きることはなく、人生で初めて 「楽しい」 と感じる日々だった。
そんな篤蔵の微妙な変化に、俊子は一抹の不安を覚えていた。そして、篤蔵が 「売込み」 ではなく鯖江連隊で料理を習っていることが、金之介に知られてしまい…

 

まとめ

今回の『天皇の料理番』は3回目のリメイクということもあり、視聴者としてはかなり期待をせずにはいられない。佐藤健は過去の主演を務めた堺正章や高嶋政伸と比べられることからかなりのプレッシャーもあるだろう。

しかし脇を固める豪華な俳優陣や、大ヒットドラマ「JIN-仁-」を手がけた豪華なスタッフ達と、必ず進化した『天皇の料理番』を見せてくれるに違いない。

明治から昭和にかけての当時の街並みや服装を入念にリサーチして再現したり、フランス・パリでの海外ロケを敢行するなどTBSの気合いも十分伝わってくる。

料理に人生を捧げ、明治から昭和にかけての激動の時代を「料理外交」で支え、日本のステータスを高めていった1人の男の物語に毎週目が離せなくなるだろう。

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