プラダを着た悪魔ネタバレとあらすじ!結末と声優も
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、働く女性たちの共感を集めた映画・『プラダを着た悪魔』が放送される。
ヴォーグ誌に務めた経験を持つローレン・ワイズバーガーのベストセラー小説を映画化した『プラダを着た悪魔』が公開されたのは、2006年11月18日。
オシャレに疎いヒロインが世界的ファッション誌のカリスマ編集長の下で働くことになり、鬼編集長のハイレベルな要求に振り回されていく。
今回は、ファッションセンスゼロのヒロインが洗練されていく成長物語・『プラダを着た悪魔』のネタバレとあらすじをご紹介したい。
「プラダを着た悪魔」声優キャスト
「プラダを着た悪魔」あらすじとネタバレ
ジャーナリスト志望の主人公・アンドレアはノースウエスタン大学を卒業後、彼氏のネイトと共にオハイオ州からニューヨークに引っ越してきた。
アンドレアはすぐにあちこちの出版社へ履歴書を送ったが不採用となり、唯一相手にしてくれたのは「イライアス=クラーク出版」の人事部だった。
やがてアンドレアは全く興味のない「車雑誌」か「ファッション誌」の選択を迫られ、アンドレアは‟家賃”のために一流ファッション誌・『RUNWAY(ランウェイ)』の面接に向かった。
ランウェイは業界に絶大な影響力を持つファッション誌で、オフィスではハイブランドに身を包んだ華やかな女性たちが働いていた。
アンドレアの仕事はランウェイに君臨するカリスマ編集長・ミランダの「第2アシスタント」だったが、ファッションセンスゼロのアンドレアはランウェイを読んだこともなければミランダのことも知らなかった。
ここで1年働けばどこでも通用する。
何百万人もの憧れの仕事。
第1アシスタントのエミリーがアンディの無知さとダサい服装にあきれ果てていると、エミリーに「出社時間が早まった」とミランダから連絡が入り、社員たちは顔色を変えて戦闘態勢に入った。
その後、ミランダはアンドレアを直々に面接することになったが、ミランダはダサいアンドレアを見てすぐに興味を失った。
するとアンドレアの面接はすぐに終了し、アンドレアは肩を落としながらランウェイをあとにした。
しかし、ビルを出ようとしたアンドレアはエミリーに呼び止められ、エミリーは驚きながら「採用」を伝えた。
その夜、アンドレアはレストラン勤務の彼氏・ネイト、投資アナリストの友人・ダグ、ギャラリー勤務の友人・リリーと就職祝いをし、「家賃稼ぎの仕事」に乾杯した。
翌朝の6時過ぎ…エミリーの電話で起こされたアンドレアは、早速あつあつのコーヒーを4つ買って出社するように指示される。
アンドレアは急いでスタバに寄って出社したが、エミリーは少し遅くなったアンドレアを見るなりすぐに注意した。
エミリーはアンドレアがミスをすれば自分のクビが飛ぶことを恐れており、ミランダの要求に応えるために必死で働いていた。
そんなエミリーは秋のコレクションシーズンに『パリ』に同行することをとても楽しみにしており、第1アシスタントに昇進した今年はオートクチュールを着てパーティーに出席することを夢見ていた。
やがて電話を一本取り忘れるだけでクビになることを説明されたアンドレアは、デスクに張り付いて「死守」することになる。
一方のミランダはアンドレアのことを『エミリー』と呼び、困惑するアンドレアに矢継ぎ早に指示を出した。
さらにアンドレアの足元をゆっくりと睨みつけ、空気を読んだアンドレアはミランダが信頼する部下・ナイジェルが用意してくれたおしゃれヒールに履き替えた。
そしてアンドレアは大慌てで7番街のカルバンクラインでスカート、エルメスでスカーフ、スタバであつあつのコーヒーをゲットし、横暴なミランダの指示通りに社内に持ち帰った。
その後、各担当の撮影プランをミランダがチェックし、タイプが違う2本のベルトをどちらにするか迷っていた。
すると見学していたアンドレアは鼻で笑い、「私にはその2本のベルトは全く同じに見えます」と言った。
この言葉に反応したミランダはアンドレアのセーターの色(セルリアン)を指摘し、ファッションに興味がないアンドレアが着用しているセーターの色でさえ「自分たちが流行らせた」と説明した。
あなたには関係ないことよね。
家のクローゼットからそのサエないブルーのセーターを選んだ。
でもその色はブルーじゃない。
ターコイズでもラピスでもない。セルリアンよ。
あなたがセールで購入したそのブルーは、巨大市場と無数の労働の象徴よ。
でも、とても皮肉ね。
‟ファッションと無関係”と思ったセーターは、そもそもここにいる私たちが選んだのよ。
その夜、食欲がないアンドレアはネイトにミランダのことを愚痴ったが、自分に言い聞かせるように「1年我慢すれば望みの仕事ができる」と言った。
そんな中、ミランダがマイアミに出張し、アンドレアはオハイオから会いに来た父親と久しぶりのディナーを楽しんでいた。
しかし、そこにミランダから連絡が入り、ミランダは突然「明日は双子の娘の演奏会だから飛行機を用意して」と言った。
マイアミはハリケーンのせいで飛行機が欠航となっており、アンドレアはあちこちに連絡をしたがどうすることもできなかった。
翌日、マイアミから戻ったミランダはアンドレアを呼び出し、落ち込んでいるアンドレアに追い討ちをかけるように嫌味を言った。
やがて涙を流しながら部屋を飛び出したアンドレアは、ミランダが信頼する部下・ナイジェルに会いに行った。
アンドレアは「彼女に嫌われてる」と言って努力が認められないことを愚痴ったが、ナイジェルはアンドレアの甘えた姿勢と努力不足を指摘した。
じゃ、辞めろ。代わりは5分で見つかる。
彼女は自分の仕事をしてる。
ロードアイランドで6人の兄弟と育った男の子はサッカー部と偽り、裁縫部にいて夜は毛布に隠れてランウェイを読んだ。
多くの伝説的人物たちが歩いた建物に君は無関心。
ここで働けるなら多くの者は命も捧げる。
でも君は偉そうに文句を言う。
そして一日の終わりに彼女が額にキスして褒めてくれないと嘆く。
甘ったれるなよ。
その言葉を聞いたアンドレアは『変わる』ことを決意し、ナイジェルに頼んで全身をコーディネートしてもらった。
そしてアンドレアはD&G、ジミーチュウ、マノロブラニク、シャネル等のハイブランドに身を包み、その華やかな姿を見たエミリーやスタッフたちは驚きの表情を見せた。
その後、見た目も仕事に対する姿勢も変わったアンドレアはミスをしなくなり、ミランダもその仕事ぶりに一目置き始めた。
しかしネイトは不満そうな顔で「洗脳されちまったな」とつぶやき、どんどん洗練されていくアンドレアを受け入れられずにいた。
そんな中、アンドレアは仕事で訪れたパーティーで、憧れの作家クリスチャン・トンプソンに声をかけられる。
するとトンプソンに自分の文章を読んでもらえることになり、アンドレアは大喜びで会場を後にした。
翌日、ミランダは自宅に現在進行中の『号の見本』をアンドレアに届けるように指示を出した。
家に他人を入れないミランダはこれまでエミリーに届けさせていたが、信頼されたアンドレアはついに大切な仕事を任された。
ミランダの家の鍵を託したエミリーは「誰とも口をきかない、誰も見てはダメ、あなたは透明人間」と忠告したが、アンドレアは双子に騙されて2階に上がり、ミランダ夫婦が口喧嘩しているのを目撃してしまった。
翌日、ミランダの逆鱗に触れたアンドレアは「双子のために発売前のハリーポッターの原稿を入手しろ(3時まで)」「15分以内にステーキを用意しろ」と命令される。
アンドレアは原稿を手に入れるまでたった4時間、そしてステーキハウスは開店前という無理難題を押し付けられるが、ミランダの名前を使ってステーキを焼いてもらい、原稿はバスの広告を見て思い出した憧れの作家・トンプソンにどうにかできないか頼んでみた。
時間がないアンドレアはとりあえずミランダのデスクにステーキを用意したが、ミランダは「要らないわ。会長とランチよ」と言って手を付けず、さらに「原稿が手に入らなければ戻ってこなくて結構よ」と言った。
事実上の『クビ宣告』をされたアンドレアは追い詰められ、ステーキをキッチンにぶちまけて外に飛び出した。
そして開き直ったアンドレアはネイトに連絡し、「クビになる前に辞めてやる」と言った。
しかし、そこにトンプソンから連絡が入り、トンプソンは友人の装丁家(ブックデザイナー)から原稿のコピーを入手してくれていた。
こうして2部のコピーを双子に渡したアンドレアは奇跡的に任務をやり遂げ、ミランダを驚かせてクビを免れた。
その夜、アンドレアが‟辞めた”と思っているネイトはお祝いをしようとしたが、考え直したアンドレアを見て肩を落とした。
君の仕事は最低でボスはイカれ女。
以前の服が好きだ。
翌日、アンドレアが「プライベートがうまくいってない」ことをナイジェルに相談すると、ナイジェルは『仕事が上達するとそうなる』と言った。
全私生活が崩壊するよ。
昇進の時期だ。
そんな中、ミランダとエミリーが出席する予定のパーティーに、風邪をこじらせたエミリーをサポートするためアンドレアも出席することになる。
しかし、その日はネイトの『誕生日』でアンドレアはすぐにでも帰宅したかったが、ミランダの指示で仕方なくゲストの「名前と顔」を必死で覚えた。(ミランダが忘れていたら小声で教える)
パーティーが始まっても時間が気になるアンドレアはずっとそわそわしていたが、エミリーが思い出せなかったゲストの名前を覚えており、アンドレアは大事な場面でミランダの顔を立てることができた。
また、アンドレアは会場で会ったトンプソンに「ニューヨーク誌の編集者を紹介するよ」と誘われたが、誘惑に打ち勝って急いで帰宅した。
アンドレアはパーティーへ出席したことでミランダからさらに信頼されたが、友人たちと計画していたネイトの誕生日会には間に合わず、ネイトは帰宅したアンドレアの話を聞こうともしなかった。
その後、アンドレアがミランダの家に「号の見本」を届けに行くと、ミランダにエミリーの代わりに『パリへの同行』を求められる。
アンドレアはエミリーのすさまじい努力(基本食べない+倒れそうになったらチーズをかじるダイエット)を理解しており、すぐには返事を出せず複雑な心境になった。
最高のチームを連れて行く。エミリーは除外よ。
彼女、絶望します。パリは彼女のすべてなんです。
将来のことを真剣に考えてないのね。
ランウェイでもよそに移っても。
決めるのはあなたよ。
翌日、出社したミランダはコートとバッグをアンドレアの机ではなくエミリーの机の上に放り投げた。
それはアンドレアが昇進して第1アシスタントになったことを意味しており、ミランダはパリの件も含めて「エミリーに伝えろ」と言った。
そして覚悟を決めたアンドレアがエミリーに電話で伝えようとすると、エルメスのスカーフを大量に抱えたエミリーが事故に遭ってしまう。
驚いたアンドレアはすぐに病院へ駆けつけ、申し訳なさそうにパリのことを説明した。
するとエミリーは怒り心頭してアンドレアを追い出し、涙を流しながらパンにかじりついた。
あなたはずっとファッションには興味ない、
ジャーナリストが夢と言ってたのにウソばっかり!
ジミーチュウを履いた日に魂を売ったのね。
あんたに着る資格はないわ。
炭水化物を食べる人よ!
その夜、アンドレアは友人・リリーの展覧会で偶然トンプソンと会い、パリ行きを報告すると「一緒に過ごさないか?」と誘われる。
アンドレアは「仕事で手いっぱいよ」とやんわり断ったが、リリーに親しげに話す様子を目撃されてガッカリさせてしまった。
さらに、その直後にネイトに『別れ』を切り出され、アンドレアは話す間もなくミランダに呼び出された。
以前はランウェイの女たちを鼻で笑ってた。
今や君もその一人だ。
もう俺たちに共通点はない。本気だ。
必ず電話を取るその人物と君は、密接な関係にある。
君たちの幸せを祈るよ。
その後、パリに到着したアンドレアは華やかな世界に興奮し、ミランダは業界の大物たちにアンドレアを「新しいエミリー」として紹介した。
その夜、疲れた顔をしていたミランダは夫から『離婚』を言い渡されており、アンドレアとの打ち合わせ中に涙を流した。
また離婚…ゴシップ欄で騒がれるわ。
仕事に取りつかれた猛女、雪の女王また夫を追い出す。
私のことはどう書かれようと気にもしないわ。
でも娘たちのことを思うと…
かわいそうでならないわ。
しかし、ミランダはすぐに気を取り直して仕事に戻り、予定をキャンセルすることは決してしなかった。
そんな中、ナイジェルはミランダの予定表を確認するためアンドレアの部屋を訪ねた。
するとナイジェルはそのまま「シャンパンで乾杯だ」と言ってグラスに注ぎ、ミランダの推薦で世界に進出する新ブランドの『責任者』に選ばれたことを報告した。
アンドレアは厳しくも率直なアドバイスをくれるナイジェルが「ランウェイを去る」事を寂しく感じたが、それ以上にナイジェルのチャンスを心から祝福した。
その後、アンドレアはネイトと破局したことを見抜かれたトンプソンに誘われ、食事をしてそのままトンプソンの部屋で一夜を共にした…。
「プラダを着た悪魔」結末
翌朝、寝坊したアンドレアは急いで準備をするが、そこで見たことのない表紙のランウェイを発見する。
驚いたアンドレアがトンプソンに質問すると、ミランダを解任して「フランス版のランウェイ編集長」ジャクリーヌ・フォレが新編集長になることが決定していた。
本気で驚いてるのか?ジャクリーヌはずっと若いし感覚も新鮮だ。
アメリカ版ランウェイは最も高くつく雑誌の1つ。
ジャクリーヌならより安く作れる。
ミランダの全人生を奪うなんてひどすぎる。
大人なんだ。大丈夫さ。
何も知らなかったアンドレアはミランダに伝えようと部屋を飛び出したが、忙しいミランダは聞く耳を持たなかった。
やがてパーティーが始まり、そこで新編集長が発表されるかと思いきや、スピーチをすることになったミランダはまさかの発表をした。
ミランダは事前に経営陣のクーデターの動きを察知しており、会長に話を通してジャクリーヌに『別の道』を選択させていた。
それはミランダが推薦した「ナイジェルのポジション」で、ジャクリーヌはその‟高給”にすでに飛びついていた。
また、ミランダは自身が育てたデザイナー、カメラマン、編集者、作家、モデルたちの「リスト」を会長に見せ、『必要とあれば自分と共にランウェイを去る覚悟』だと伝えていた。
こうして希望に満ち溢れていたナイジェルはやっと巡ってきたチャンスを台無しにされ、考え直した会長と合意していたミランダは編集長の地位を守り通した。
いつか償ってくれるさ。
確信できる? いや。
でも期待しよう。信じなくちゃ。
会場からの移動中、ミランダは「この仕事をこなせるのは私以外にいない」と言ったが、アンドレアは部下を裏切ってまで自分の地位を守ったミランダのやり方に怒りを覚えた。
ミランダはその車内で初めてアンドレアを褒めたが、もはやアンドレアにその言葉は届かなかった。
こんなことを言う日が来ると思わなかったけど…
あなたは私に似てるわ。
人が何を求め、必要としているかを超え、
自分のために決断できる。
私は違います。ナイジェルにあんな仕打ちはできない。
もうやったじゃない。エミリーに。
この世界では不可欠な決断よ。
やがてミランダは車を降り、待ちわびていた記者たちがカメラのフラッシュをたいた。
しかし、ミランダが振り返るとそこにアンドレアの姿はなく、反対方向に歩き出したアンドレアは鳴り続ける携帯を噴水に捨てた…。
その後、ニューヨークへ戻ったアンドレアはネイトに謝り、ランウェイを辞めたことを伝えて新聞社の面接に向かった。
すると新聞社は事前にアンドレアのことをランウェイに問い合わせており、すでにミランダ本人からファックスが届いていた。
今までのアシスタントで最も期待を裏切ってくれた。
君を雇わないなら私は大バカ者だと。
最高の言葉だ。
こうしてミランダの後押しを受けたアンドレアは採用され、夢だったジャーナリストへの一歩を踏み出した。
そして新聞社を出たアンドレアはエミリーに連絡し、「パリで着た服を貰ってほしい」と伝えた。
すると、道路の向かい側に迎えを待つミランダの姿があり、目が合ったアンドレアは合図を送った。
ミランダはアンドレアを無視して車に乗り込んだが、幸せそうに歩き出したアンドレアを見て笑みを浮かべた…。