魔女の宅急便ネタバレとあらすじを結末まで!声優キャストもご紹介
2020/03/27
今夜21時00分からの金曜ロードSHOW!に、「2週連続 冬もジブリ」第2弾、映画『魔女の宅急便』が放送される。
宮崎駿監督による少女の成長物語が公開されたのは、1989年7月29日。
童話作家・角野栄子さんの同名児童文学が原作となっている。
今回は、13歳の小さな魔女が人々との出会いを通じて成長していく物語・『魔女の宅急便』のネタバレとあらすじをご紹介したい。
「魔女の宅急便」原作
宮崎駿監督によってアニメ映画化された「魔女の宅急便」の原作は、童話作家・角野栄子さんの同名児童文学の第1巻。
児童文学「魔女の宅急便」は、1985年に刊行された第1巻から2009年刊行の第6巻で完結となり、キキが親元を離れて旅立つ13歳から35歳になるまでの物語だ。
第1巻の刊行から24年の歴史に幕を下ろすこととなった第6巻では、キキがトンボと結婚し、男女の双子の母になっている。
「魔女の宅急便」声優キャスト
「魔女の宅急便」あらすじとネタバレ
主人公は13歳の小さな魔女・キキ。
魔女として生きることを決意していたキキはある満月の夜、魔女のしきたりで独り立ちするための旅に出る。
魔女の仕来り(しきたり)は「13歳になったら魔女のいない町に移り住み、魔女としての修行を積む」というもの。
来週のキャンプ道具を借りてきたキキの父は突然の出発に驚くが、魔女の服に着替えたキキを見て「母さんの若いころによく似てる…」と言った。
そして父はキキを高い高いし、しばらく会えないであろうキキを思いっきり抱きしめた。
やがてキキは魔女の母から“ほうき”を受け取り、家族や友人に見送られて相棒の黒猫・ジジと共に『海の見える町』を目指して南に飛び立った。
その後、天気予報が外れて突然の嵐に襲われたキキは、貨物列車に忍び込んで一夜を明かした。
そして目を覚ましたキキが目にしたのは初めて見た「海」と、その先にあった海に浮かぶ大都会・コリコだった。
美しい街並みに心躍らせるキキだったが、人々のキキに対する反応が冷たいことに戸惑っていた。
すると到着早々、未成年のキキは警察官に身元を確認されそうになるが、そんなキキのピンチを救ったのはメガネをかけた少年・トンボだった。(トンボは愛称で本名は「コポリ」さん)
トンボは「ドロボー、ドロボー!」と叫んで警官をキキから離れさせ、キキはそのすきに裏路地に逃げた。
トンボは「飛行クラブ」に所属する少年で空を飛んできたキキに興味津々だったが、キキはしつこく質問攻めにするトンボから逃げるように飛び立った。
その後、行くあてもなく途方に暮れていたキキだったが、一軒のパン屋(グーチョキパン店)の前でおかみさん・おソノに出会う。
やがてキキはお客の忘れ物を届けたことでおソノさんに気に入られ、彼女の好意で自宅の2階に下宿させてもらうことになり、魔法を活かして『魔女の宅急便』を開業する。
その後、キキが初めてのお客さんの荷物を届ける途中、突然の突風に襲われてお届け物(黒猫のぬいぐるみ)を森に落としてしまう。
配達の時間に間に合わないキキは焦り、仕方なくぬいぐるみの代わりにジジを鳥かごに入れ、急いで森に戻ってぬいぐるみを探した。
やがて一軒の小屋でぬいぐるみを見つけたキキは、そこで画家の少女・ウルスラと出会う。
ウルスラはすぐにぬいぐるみを返してくれたが、ぬいぐるみの首もとが少し破れていた。
すると、焦るキキを見たウルスラはぬいぐるみを直してくれることになり、キキは交換条件としてウルスラの小屋を掃除した。
その夜、ぬいぐるみの修理が終わったキキは一目散に飛び立ち、ジジを救出するため再び配達先の家へ向かった。
すると、その家で飼われている犬のジェフは、キキの到着に合わせるかのように、ジジを優しくくわえて玄関先に連れて行った。
あのヒトが助けてくれたんだよ。
ぬいぐるみを届けてくれるって…
お願いできますか?
その後、キキが暇そうに店番をしていると、トンボが飛行クラブの「パーティーの招待状」を持ってきた。
キキは恥ずかしがって招待状を受け取らなかったが、トンボは『6時に迎えに来るから』と言って、招待状をテーブルの上に置いて店を後にした。
テンションが上がったキキはすぐにおソノさんに報告したが、その日は仕事が詰まっていて大慌てで出かけた。
やがて一件目の配達を終え、二軒目の配達に向かったキキは、そこで品のいい老婦人と出会う。
老婦人は孫のパーティーに自慢の料理(ニシンとかぼちゃのパイ)を届けてもらう予定だったが、オーブンの故障で焼けずに困っていた。
老婦人はムダ足をさせてしまったキキにお礼を渡そうとしたが、キキは「お金だけもらえない」と言って薪のオーブンでパイを焼くことに挑戦する。
その後、段取りよく無事にパイを焼き終えたキキだったが、老婦人の家の時計が『10分遅れている』ことに焦り、急いでパイを届けに行った。
さらに、キキは突然の大雨に襲われてびしょ濡れになりながらもパイを届けたが、老婦人の孫は「私このパイ嫌いなのよね」と言った。
そんな中、トンボはパン屋の前でしばらくキキを待っていたが、キキは約束の時間に間に合わず、立ち去るトンボを見つめながら悲しい表情で家路についた。
翌朝、目を覚ましたキキは高熱が出ていたが、おソノさんが「ミルクがゆ」を作ってくれて体調はすぐに回復した。
元気になったキキはおソノさんから配達を頼まれるが、配達先にいたのはコポリさんこと「トンボ」だった。
するとトンボは自慢の自転車(人力飛行機の機関部)をキキに見せ、2人は自転車に乗って不時着した『飛行船』を見に行くことになった。
しかし、海沿いを物凄いスピードで駆け抜ける自転車は途中で飛び、2人は飛行船の近くの芝生の上に転げ落ちてしまう。
2人はケガもなく無事だったが、2人はあまりの恐怖に大笑いした。
その後、2人が座り込んで話していると、車に乗ったトンボの友達たちが声をかけてくる。
トンボは「飛行船の中を一緒に見に行こう」とキキを誘ったが、キキは険しい表情で「私は仕事があるの」と断ってしまう。
「魔女の宅急便」結末
キキはジジとの食事中、ジジと会話を交わすことができなくなってしまったことに気づく。
キキは突然のことに驚くが、キキは『魔法の力』を失っていた。
ほうきで飛ぶこともできなくなっていたキキは焦り、仕方なく「魔女の宅急便」を一時休業する。
すると、落ち込むキキのもとをウルスラが訪れ、キキはウルスラの小屋に泊まりに行くことにした。
そこでキキはウルスラの描いた絵に感動し、自信を失っていたキキは『ジタバタするしかない』とアドバイスを受けた。
魔法ってさ、呪文を唱えるんじゃないんだね。うん。血で飛ぶんだって。
魔女の血か…いいね。私そういうの好きよ。
魔女の血、絵描きの血、パン職人の血…神さまか誰かがくれた力なんだよね。
おかげで苦労もするけどさ…
私、魔法って何か考えたこともなかったの。
修行なんて古くさい仕来りだって思ってた…
今日あなたが来てくれて、とてもうれしかったの。
私一人じゃ、ジタバタしてただけだわ。
翌朝、ウルスラに見送られたキキは「老婦人」に呼ばれて家を訪ねた。
すると、老婦人からキキが飛んでいる姿が描かれたケーキをプレゼントされ、キキは突然のプレゼントに涙を流した。
それをキキという人に届けてほしいの。
この前とってもお世話になったから、そのお礼なのよ。
ついでにその子のお誕生日を聞いてきてくれるとうれしいんだけど…
またケーキを焼けるでしょう。
するとその直後、テレビから飛行船が強風に煽られて飛ばされているニュースが飛び込んでくる。
やがて飛行船を支えていたロープが次々と切り離される中、先端から垂れ下がったロープに「トンボ」が必死でつかまっていた。
それを見たキキは慌てて飛び出し、トンボを心配しながら現場に向かう途中、声をかけられたおじいさんが持っていた「デッキブラシ」を借りて空に飛び立った。
やがて飛行船は風に流されて時計台にぶつかり、トンボは今にも飛行船から落ちそうだった。
キキは必死になってトンボに近づくがなかなか手をつかめず、力を失ったトンボは飛行船から落ちてしまう。
しかし、キキは地面ギリギリのところでトンボの手をつかみ、トンボは無事に救出されて『キキの救出劇』はテレビで流された。
その後、おソノさんには子供が生まれ、相棒のジジにも子供(白猫3匹、黒猫1匹)が生まれた。
キキは両親に手紙を送り、この町が好きなこと、そして少し自信がついたことを報告した。
落ち込むこともあるけれど、私…この町が好きです。
※ラストシーンでキキはなぜか“ほうき”ではなく、おじいさんに借りた「デッキブラシ」で飛んでいる。