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デービッド・アトキンソンの経歴とは?小西美術工藝社社長に迫る!

   

300年以上の歴史を持つ老舗の職人集団、小西美術工藝社。国宝や重要文化財の修復を手がける会社のトップは驚くことに英国人だ。日本の文化財の価値を強く提言している、小西美術工藝社社長、デービッド・アトキンソン氏に迫る。

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出典:朝日新聞DIGITAL

 

(株)小西美術工藝社とは?

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(株)小西美術工藝社は東京都港区に本社を置く、国宝や重要文化財を修復する修理施工会社だ。創業は江戸時代寛永年間、法人設立したのは1957年(昭和32年)12月10日で、300年以上の歴史を持つ老舗の会社だ。

・施工実績

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出典:konishi-da.jp

 

・施工実績一例

群馬県指定文化財:上野総社神社(群馬県前橋市元総社町1-31-45)

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重要文化財:一ノ宮貫前神社(群馬県富岡市一ノ宮1535)

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国宝:東照宮 東西透塀(栃木県日光市)

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出典:konishi-da.jp

 

小西美術工藝社社長
デービッド・アトキンソンとは?

プロフィール

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出典:MIQS

1965年 英国生まれ
オックスフォード大学にて日本学専攻
1987年 アンダーセン・コンサルティング入社
1990年 ソロモン・ブラザーズ証券会社入社
1992年 ゴールドマン・サックス証券会社入社
2007年 ゴールドマン・サックス証券会社退社
2009年 小西美術工藝社入社
2011年 同社会長兼社長に就任

 

エリートビジネスマンだったアトキンソン氏はゴールドマン・サックスにいた2001年、1990年代の日本の不良債権が20兆円にも上るとのレポートを発表。後にアトキンソン氏の指摘が正しかったことが分かり「伝説の金融アナリスト」として注目を集めた。

2006年にはゴールドマン・サックスでパートナー(共同経営者)まで歴任したアトキンソン氏だが、翌年の2007年には退社している。世界最大級の投資銀行でここまで出世してあっさり辞めるのは、なかなか普通では考えられない。

また、茶道では裏千家に入門し、茶名「宗真」を拝受されるほど日本の伝統文化に親しんでいる。

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 小西美術工藝社の社長に就任

ゴールドマン・サックス退職後の42歳の時には、日本の伝統文化にもっと精通しようと京都に家を購入し、趣味である茶道に没頭する生活を送っていたアトキンソン氏。

そんな中、後継者を探していた小西美術工藝社の先代社長と軽井沢の別荘が偶然隣同士だったことから、経営を見てほしいと頼まれたアトキンソン氏は、小西美術工藝社の経営を任されることとなり、2011年に社長に就任する。

 

アトキンソン氏の改革

老舗である小西美術工藝社の社長となったアトキンソン氏だが、会社の内情に驚かされてしまう。経理も在庫管理も丼勘定で、職人の4割は非正規雇用。

「国の体制のもとで続いている老舗なので、経営的な問題はないと思ってたんですが、最初は想像したような安定的なものではなかった」とインタビューで語っていたアトキンソン氏は小西美術工藝社、日本の伝統文化を守る為に改革を進めていく。

非正規雇用だった職人全員を正社員にして給料を保証し、技術継承のために若い職人を増やして設備投資も行った。職人の仕事の質と生産性が高まった結果、過去5年間の利益平均が、その前の5年間より80%以上も伸びたという。

 

アトキンソン氏の提言

アトキンソン氏はインタビューで日本は文化財の価値を活かしきれていない、「宝の持ち腐れ」だと語っている。

日本では重要文化財を保護するための予算は少なく、予算は建造物だけにしか適用されない。そのため敷地や壁がボロボロの状態のままになっていることも珍しくはない。

しかし海外ではその予算が十分に用意されているため、建造物や敷地内の修理はもちろんのこと、外国語の案内板やガイドも雇う事ができるため、文化財がもつ魅力を最大限観光客に伝えていくことができている。

日本が観光立国を本気で目指すなら、「ここは国宝で、あちらは重要文化財。写真を一枚撮って帰れ」というようなやり方をやめなければ状況は変わらないと語り、投資の必要性を訴えている。

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