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ラーメンが世界で人気!ラーメン先生、バラック・クシュナー氏とは?

   

日本の国民食ともいえるラーメンは今や世界中で大人気だ。特に英国の首都ロンドンでは、とんこつラーメン店に長い行列ができている。そんな英国のケンブリッジ大学に、ラーメンを研究し本を出版している「ラーメン先生」と呼ばれる准教授がいる。英国ケンブリッジ大の歴史学者でラーメン研究家という変わった肩書きを持つ、バラック・クシュナー准教授とは?

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出典:韓流研究室

 

ラーメン先生、バラック・クシュナー氏とは?

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プロフィール

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出典:nichaliver.doorblog.jp

ケンブリッジ大アジア・中東学部日本学科准教授(近現代日本史)。
米ニュージャージー州出身。米ブランダイス大卒の46歳。
25歳の時に岩手県で小、中学校の英語教師助手になる。立教大や東大で日本研究を進め、中国の瀋陽師範大で中国史を研究。
米プリンストン大で博士号取得。
著書に「Slurp!(つるつる)」がある。

 

ラーメンの味に衝撃を受ける

クシュナー氏は、1992年に初めて日本を訪れた。当時日本食は、米国出身のクシュナー氏をはじめ、欧米人にとって「日本人は生魚を食べる、日本食はぬめっとしていて気持ち悪い」といったイメージが広がっており、世界でも注目を集めている今の日本食からは想像もできない状態だったそうだ。

クシュナー氏は岩手県山田町の小学校英語教師助手として生活していた。日本食になじめずにいたクシュナー氏とラーメンの出合いは、職員らに誘われ立ち寄った小さなラーメン店「六文」という店だった。

初めてラーメンを口にしたクシュナー氏は、未体験の味に衝撃を受けた。クシュナー氏が食べ慣れている欧米料理の「肉煮込みスープ」に味がちょっと似ていたそうだ。「これが日本食?私はウソを教えられてきた!」と、当時の衝撃をインタビューで語っている。

クシュナー氏のその後の人生を変えたラーメン「六文」だが、東日本大震災の半年後にクシュナー氏が再訪した時には、残念ながらお店はなくなっていたそうだ。

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著書「Slurp!(つるつる)」

日本食には「ラーメン」と、「伝統的な和食」という極端に違う2つの料理が同時に存在していることに興味を持ったクシュナー氏はラーメンの研究を始める。

クシュナー氏の専門である外国との関係からみた近代日本史で、ラーメンを軸に日本史を見るのも面白いと思い、2004年から本格的に研究をはじめ、中国や朝鮮半島との交流や、戦後の日本の食糧難から今に至る歴史をひもといてきたクシュナー氏は、ラーメンについて以下のように語っている。

チャーシューは中国の影響。麺は第二次世界大戦後、米国から小麦を大量輸入したことで広まった。ラーメンには、日本の近現代史が凝縮されているんです
出典:毎日新聞

クシュナー氏は日本の滞在期間は通算7年で、鹿児島県から北海道までの様々な地域でラーメンを食べ、落語家の林家木久扇師匠をはじめ、ラーメン好きで知られる著名人や、ラーメン店主ら50人以上にインタビューをしたという。構想と執筆に8年をかけ、2012年に著書「Slurp!」を出版した。

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ラーメン店が次々と開店し、ラーメンブームが到来していたロンドンで話題を呼んだ。クシュナー氏は、ラーメンは、サンドイッチなどと同じ「プラットフォーム・フード」だという。サンドイッチに挟む具同様に、ラーメンも自分の好みやアイデアを取り入れて味を変えられる。

つまりそれぞれの国の文化によって、受け入れやすい味に変化できる食べ物という点で、世界に広がっていると分析している。

 

ロンドンのラーメン人気

クシュナー氏の著書「Slurp!」が出版された2012年頃からロンドンではラーメンブームが到来したと言われている。さらに昨年の2014年秋には「一風堂」や「金田家(かなだや)」という福岡を拠点としている有名店がオープンし、ブームに拍車がかかっている。

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出典:twitter.com/tmichiaki

 

ロンドン ラーメン店に大行列

 

まとめ

旅行で日本を訪れる外国人の楽しみ1位であった「ショッピング」が今では「食事」が1位となっていることがアンケート結果として出ている。

また、外国人から見る日本食の代表といえば「寿司、天ぷら、刺身」だったのが「満足した日本の食事ランキング」ではなんと天ぷらを抜き、ラーメンが2位にランクインした。

ラーメンがここまでの人気となった背景には日本式の”ダシ”の「うま味」への関心がとても高いのだそうだ。ロンドンに限らず世界のラーメンブームはまだまだ始まったばかりだろう。

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