富士通のレタスがガイアに登場!低カリウム野菜、キレイヤサイとは?
今夜22時00分から放送の「ガイアの夜明け」では、富士通が販売している低カリウム野菜、キレイヤサイが紹介される。
大手家電メーカーである富士通は、海外企業との市場競争や収益の悪化に伴い、事業縮小により閉鎖された半導体工場を転用した植物工場で、低カリウム野菜の栽培の事業化に乗り出している。
福島県会津若松市にある工場で作られている低カリウム野菜、キレイヤサイとは?
低カリウム野菜、キレイヤサイとは?
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「会津若松Akisai(秋彩)やさい工場」
福島県会津若松市にある半導体工場を転用した大規模な植物工場、「会津若松Akisaiやさい工場」。
この工場は2013年にやさい工場として生まれ変わり、2014年1月から大規模な植物工場としての操業が始まっている。
出典:chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/
カリウム含有量の少ない野菜を栽培、出荷しているこの工場は、2,000平方メートルの実装面積を持つ日本最大級の植物工場だ。
この工場では半導体工場時代から働く地元の人たちが働いており、扱う商品が半導体からレタスへと変化していった。
出典:chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/
半導体製造用のスーパークリーンルームを転用しているため、埃や雑菌がほとんど存在しない清浄度の高い環境で栽培されている。
この環境で栽培されたレタスは、天候の影響を受けず農薬も使わないため、洗わずに食べることができる。
また、クリーンルームではICT(情報通信技術)を活用し、温度、湿度、二酸化炭素濃度、照度などを完璧にコントロール。
そのため、低カリウムレタスを安定して1年中収穫することができる。
キレイヤサイへの想い
国内の腎臓病患者は1300万人以上。カリウムを多く含む野菜の生食は制限されてしまう。
しかし低カリウム野菜なら、カリウムの摂取制限がある腎臓病患者も安心して食べることができる。
キレイヤサイは「安心して新鮮な生野菜を食べるよろこびを味わってもらいたい」という想いから開発され、一般的なリーフレタスに比べ、カリウムの含有量を80%も低下させることに成功した。
苦味やえぐみを抑えたキレイヤサイは甘く、シャキシャキの食感にもこだわっている。
キレイヤサイの特徴まとめ
・一般的なリーフレタスに比べカリウム含有量が1/5以下。
・おいしい。苦味が苦手な子供たちにも食べやすい。
・塵や雑菌がほとんど存在しないクリーンルームで栽培しているため、冷蔵保存で2週間鮮度を保つことが可能。
・農薬不使用。安心で安全。
現在キレイヤサイには、低カリウムホウレンソウも加わっている。通常のホウレンソウと比べ、100gあたり690mgのカリウムが含まれるのに対し、240mg以下に抑えられている。
こちらのキレイヤサイ「低カリウムホウレンソウ」は、7月14日から発売されている。
まとめ
技術者の方たちが半導体工場で培ってきた技術を、異分野である「やさい工場」でどのように応用し、挑戦しているのかが見ものである。
今後も、もっとキレイヤサイがシリーズ化され、様々な種類の低カリウム野菜が登場することを期待したい。