るろうに剣心 伝説の最期編ネタバレとあらすじ!キャストもご紹介!
2021/03/18
今夜19時56分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『るろうに剣心 伝説の最期編』が本編ノーカットで地上波初放送される。
原作でも人気の高いエピソード・「京都編」を実写化した『京都大火編』に続く2部作の後編が公開されたのは、2014年9月13日。
壮絶なラスト30分はアクションに継ぐアクションの連続で、ラストシーンの佐藤健さんの“鬼気迫る表情”にも注目だ。
今回は、まさに日本アクション映画の伝説となった第3弾・『るろうに剣心 伝説の最期編』のネタバレとあらすじをご紹介したい。
「るろうに剣心 伝説の最期編」キャスト
「るろうに剣心 伝説の最期編」あらすじとネタバレ
剣心は夢を見ていた。
夢の中の少年は必死に穴を掘り、そこにに散らばる死体の墓を作り続けていた。
すると、そこへ砂浜に打ち上げられていた剣心を助けた男が現れる。
少年が墓を作り、埋めていた死体はその男が斬った「人買い」や「野盗」だった。
その光景を見た男は優しすぎる少年に近づき、怯える少年に名前を聞いた…。
坊主、名は? 心太。
優しすぎて、剣客にはそぐわんな。
お前は今日から「剣心」と名乗れ。
お前に…俺の剣を教えてやる。
夢を見ていた剣心は目を覚まし、薫のことを思い出して慌てて外に飛び出した。
そしてあたりを見回すと、剣心の前に師匠・比古清十郎の姿があった。
久しぶりだな、バカ弟子。
あなたが拙者をここへ?
あの嵐の後、流木を拾いに行った。
まさかお前が落ちているとはな。
剣心は慌てて他に打ち上げられていた者がいなかったか聞くが、剣心は丸3日眠っており、今さら浜辺に行っても薫が生きている保証は無いと聞かされた。
すると剣心は涙を流し、比古に飛天御剣流の『奥義』を伝授して欲しいと願い出た。
拙者には倒さねばならぬ相手がいる。
拙者の跡を継ぎ、影の人斬りとなった志々雄真実が国を脅かしています。
奴が国を盗れば、多くの人が苦しむことになる。
その頃、志々雄の乗った巨大甲鉄艦・「煉獄」が浦賀に姿を現し、志々雄は町に大砲を放つと共に“国盗り”の開始を宣言した。
一方、蒼紫との死闘を繰り広げた柏崎は、一命はとりとめたが意識は戻らないままだった。
柏崎を斬った蒼紫の姿を目撃した操は、怒りをあらわにして『もはやあの男は…倒すべき私らの敵!』と言い放った。
剣心が厳しい修行に励む中、志々雄は地元の漁師から「剣心が生きている」との情報を掴んだ。
すると志々雄は宗次郎に殺害させた大久保利通の後任者・伊藤博文ら政府重役の面々を呼び出し、志々雄たちは「煉獄」の目の前の海岸で会食をすることになった。
やがて1人の重役が志々雄の失礼な態度を注意したが、その重役は志々雄の手下にあっさりと殺されてしまう。
そしてその光景を見た警官隊と志々雄の手下たちが一触即発の事態になるが、伊藤が「座れ!」と一喝してその場を収めた。
伊藤は重役の死因を「世間には持病により急死したと伝えろ」と川路に命令したが、志々雄はそんな伊藤に怒りをあらわにした。
お得意の手だな。
政府にとってまずいことはなんでも闇に葬る。
それが政治というものだ。
俺を焼いたのも政治ってわけか?
伊藤は「話にならんな」と言って席を立つが、その直後に志々雄の手下が重役たちを次々と惨殺した。
さらに、志々雄は命が惜しければ剣心を探し出し、「民衆の前でさらし首にしろ」と伊藤に命令した。
お前ら維新政府は自らの悪行を隠蔽し、
この明治日本こそ理想の国だと民衆を欺こうとしている。
んなことが許されると思うか!
あいつと共に、お前らの悪行の全てを民の前にさらけ出せ。
その後、政府は剣心を「国賊」として全国に指名手配した。
斎藤は志々雄殺しを命じた剣心を“捨て駒”にすることに激怒し、川路に「高官連中は武士の誇りを忘れたようだな」と言い放った…。
一方、京都の「葵屋」にも剣心が指名手配された情報が入り、剣心と薫の安否を心配していた左之助と弥彦は神谷道場に向かおうとする。
すると、そこに葵屋の“手ぬぐい”を持った女性が現れ、操は前日に傷を負った薫の腕に巻いてあげたものだと気がついた。
操たちはその女性から事情を聞き、左之助と弥彦が急いで病院へ行くと、そこにはベッドで寝ている薫の姿があった。
そんな中、奥義を伝授してもらうべく修行に励む剣心だったが、比古には全く歯が立たなかった。
しかし、比古は「打たれても倒されても向かってきた」幼き頃の剣心を思い出させるかのように、何度も何度も手合わせを繰り返した。
その夜、剣心は「今のままでは志々雄どころか志々雄の手下すら倒せない、命を捨ててでも奥義を会得しなければならない」ことを比古に伝えた。
その言葉を聞いた比古は七輪に刺さっていた串を剣心の首に突き立て「ならば死ぬか?今ここで」と問い、続けて「時間をやる。今のお前に欠けているものを理解しろ」と言った。
翌日、竹林の中で「欠けているものは見出すことはできたか?」と問う比古に、剣心は「いいえ」と答えた。
すると、比古は『それがお前の限界か…』と言って剣心と刀を交えた。
己に欠けているものが見いだせぬままでは、敵に勝つことなどできん。
もし仮に勝つことができたとしても、お前のその心の中に住み着いた人斬りには打ち勝つことなどできん。
お前は生涯苦しみ、悩み、孤独に苛まれ、また人を斬ることになる。
人斬り抜刀斎という化け物に引導をくれてやるのが、師匠としての最後の務め。
やがて剣心は戦いの中で恐怖を覚えるが、それは師匠に怯えているのではなく、その背後にある『絶対の死への恐怖』だと気がついた。
そして剣心が「死ぬわけにはいかない!」と無我夢中で一振りすると、比古は「やっと気づいたようだな」と言った。
幾多の命を奪ってきた剣心は、その悔恨と罪悪感から“自分の命の重さ”から逃れようとしてきた。
比古はそれを克服するためには、死への恐怖の合間に見出した「生きようとする意思が必要だ」と言った。
愛しき者や弱き者を、己を犠牲にして守ったところで、
その者たちの中には悲しみが残り、本当の意味での幸せは訪れん。
お前の命も、1人の人間の命。
その重さが分かってこそ、奥義への道は開ける。
その命は…お前1人のためにあるのではない。
一方、病院で目を覚ました薫は、左之助と弥彦と東京へ向かうことになった。
やがて奥義を得た剣心が比古に別れを告げると、そこに駆けつけた操から薫の無事を知り、剣心は一度京都へ向かうことになる。
生きようとする意思は何よりも強い。
約束しろ剣心。
お前のその命、決して無駄にはしないと。
そして剣心を見送った比古は、「死ぬなよ…」とつぶやいた。
その後、葵屋に着いた剣心は指名手配されていることを知り、御庭番衆が江戸との行き来に使っていた「抜け道」の地図を渡された。
剣心は世話になった柏崎に別れを告げようと部屋に行くが、そこに柏崎の姿はなかった。
柏崎は蒼紫の考えを先読みしており、剣心が通るであろう「抜け道」で蒼紫が待ち伏せしていることを見抜いていた。
柏崎は傷が治っていない体で蒼紫に立ち向かうが、歩くことすら精一杯で蒼紫の前で倒れてしまう。
するとそこに剣心と操たちが到着し、ついに剣心と蒼紫が相まみえることになる。
やがて剣心が柏崎のために刀を抜くと、柏崎は剣心に「操のため、そして蒼紫自身のために蒼紫を殺してくれ」と言った。
そして激しい戦いの末に蒼紫は倒れ、2人の戦いを見届けた柏崎はその場で力尽きた…。
剣心は倒れた柏崎に駆け寄ろうとしたが、操たちの『日本の未来は、あなたのその剣に!』との言葉で送り出され、そのまま単身で東京へ向かった。
その後、葵屋で目覚めた蒼紫は「仇をとりたいなら遠慮なくやれ」と操に伝えたが、操に言い諭されて涙を流した。
あなたには…生きてもらうわ。
爺やの分も、他の御庭番衆らの分も。
一方、神谷道場に戻った剣心は恵と再会するが、そこに警官隊が踏み込んでくる。
無駄な戦いを避けたい剣心は「拙者がおぬしらと争う理由がない」と言って刀を置き、そのまま逮捕されてしまう。
そんな中、志々雄の包帯を巻き直していた由美は、決戦を前にした志々雄の体温が上昇していることを心配していた。
人の身体は汗をかくことで体温を下げる機能を持っているが、志々雄は全身の火傷のせいでその機能を失っていた。
志々雄は心配そうに見つめていた方治に「何分ならもつ?」と聞くと、方治は「医者によると15分が限界です」と答えた。
方治は自ら剣を取って戦うことを避けるように注意したが、志々雄は笑いながら『15分か…十分すぎるな』と言った。
その後、剣心の逮捕に街中が大騒ぎとなり、内務省に連行された剣心は『生贄になってもらう』と伊藤から宣告された。
人斬り時代のお前の罪業が、明治政府の手によるものと流布したら、
間違いなく政府の威光はガタ落ちになる。それが奴の狙いだ。
人心を味方につけ、強大な武力で一気に東京に攻め込んでくる。
伊藤は残された道が「全面戦争」しかないことを理解しており、首都東京に大きな被害が出ることを危惧していた。
しかし剣心は「志々雄に近づきさえすれば勝機はある」と言い放ち、伊藤は『餞別代わりに伝説に相応しい花道を用意してやる』と言った。
その後、煉獄の目の前の海岸で「さらし首」の準備が進み、縄で縛られた剣心が海岸に到着した。
薫たちも海岸へ急行したが、そこに志々雄の姿は無かった。
やがて涙で声を詰まらせた川路に代わり、方治によって「抜刀斎」の罪状が述べられ、斬られた被害者たちの名前が次々と読まれていった。
そして処刑人によって剣心の首が斬られそうになるが、振り下ろされた刀は首ではなく“縛っていた縄”を斬った。
驚いた方治たちが一斉に処刑人の姿を確認すると、処刑人の正体は斎藤だった。
すると海岸は一気に激しい戦闘となり、剣心は敵を倒しながら左之助と警官隊たちと合流し、小船で「煉獄」に乗り込んだ…。
「るろうに剣心 伝説の最期編」結末
海岸で激しい戦闘が続く中、煉獄に乗り込んだ剣心たちは次々と敵を倒していった。
やがて左之助は十本刀の1人・悠久山安慈と拳を交え、剣心は刀を折られた十本刀の筆頭・宗次郎と再戦することになる。
一度は宗次郎に負けた剣心だったが、修行を積んだ剣心は格段に強くなっていた。
剣心は神速の宗次郎の足を狙って倒し、刀を折られて動けなくなった宗次郎はその場で泣き叫んだ。
僕が間違ってたのか?
いや、勝負に勝った方、つまり強いものが正しいというのは志々雄の理屈。
1度や2度の戦いで真実の答えが出るくらいなら、誰も生き方を間違ったりはせん。
真実の答えは、おぬし自身がこれからの人生の中で見出すでござるよ。
一方、左之助が激闘の末に安慈を倒すと、突然船が大きく揺れた。
伊藤の命令により「煉獄」に向かって砲撃が開始され、伊藤は剣心と志々雄もろとも“全て”を海の中に葬るつもりだった。
その後、宗次郎との戦いを終えた剣心はついに志々雄と対峙し、沈みゆく巨大船の中で2人は刀を抜いた。
しかし、志々雄の刀から出る紅蓮の炎が剣心を襲い、すぐに間合いを詰められた剣心はまるで歯が立たなかった。
すると、そこに斎藤、左之助、蒼紫たちが続々と合流するが、志々雄はいとも簡単に3人を倒して「よってたかってそんなもんか…」と言った。
剣心たちは何度も起き上がって力を合わせて立ち向かったが、それでも志々雄真実は圧倒的に強かった。
しかし、発汗機能の死滅で体温調節ができない志々雄の体は、すでに限界を超えていた。
本来なら「15分」以上戦う事ができない志々雄はその場に倒れ、そこに心配した由美が止めに入るが、志々雄は由美の背後から剣心めがけて刀を突き刺した。
貴様、そこまでして…
愛する人を裏切ってまで…
裏切り?てめえの物差しで測るんじゃねえよ。
由美は「嬉しい…初めて戦いのお役に立てた」と言って息を引き取り、志々雄は由美を見つめながら『先に地獄で待ってろ』と言った。
やがて怒りに震える剣心と志々雄は再び一騎打ちとなり、2人は叫び、何度倒れても起き上がって戦い続けた。
もうお前や拙者のような、人斬りの生きる時代は終わったんだ。
終わっちゃいねぇな。俺がこの“無限刃”を手にしている限り…
終わったんだ。拙者がこの逆刃刀を手にした時に…
さあ、最終局面だ。
そして剣心は飛天御剣流奥義・『天翔龍閃』(あまかけるりゅうのひらめき)で志々雄を吹き飛ばした。
しかし、倒れた志々雄は笑いながら起き上がり、由美を抱えて階段を登って行った。
忘れるな緋村。時代がお前を選んだだけだ!
俺は負けちゃいねえ。
久しぶりに愉しい戦いだったぜ。
こんなに楽しいのは幕末以来だが…この先、国盗りが控えてるんでな!
これ以上、遊んでやる暇はねえ…
地獄で会おうぜ、抜刀斎。
そして次の瞬間、限界をとっくに超えていた志々雄の体から「炎」が吹き出した。
体温が高まり続けた志々雄真実の全身はまたしても炎に包まれ、高笑いと共に跡形も無く消滅した…。
その後、剣心たちは燃え盛る船から無事に脱出し、海岸に着くと笛の音が鳴った。
すると、そこに警官隊を引き連れた伊藤が現れ、剣心が「志々雄は逝った」と伝えると伊藤は叫んだ。
抜刀斎は死んだ!幕末の亡霊と共に…
緋村…剣心といったか?
侍たちに、敬礼!
その後、剣心は神谷道場で季節の巡る穏やかな生活を送っていた。
剣心はもみじの葉を拾い、それを薫の手のひらに乗せた…。
その葉が一番美しい。
こうやって生きていくでござるよ。
生きて。新しい時代を。
薫殿、共に見守ってくださらぬか?
えっ?
・『るろうに剣心』
・『るろうに剣心 京都大火編』