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翔んで埼玉(映画)ネタバレとあらすじ!結末とキャストも

   

今夜21時00分からの「土曜プレミアム」に、映画『翔んで埼玉』が完全ノーカットで地上波初放送される。

埼玉県を思いっきり自虐的に描いたご当地映画が公開されたのは、2019年2月22日。

魔夜峰央さんの人気漫画を実写化した本作は、第43回日本アカデミー賞“最多12部門”で優秀賞を受賞している。

今回は、昨年大ヒットを記録したコメディ大作・『翔んで埼玉』のネタバレとあらすじをご紹介したい。

「翔んで埼玉」キャスト

壇ノ浦百美:二階堂ふみ

 

麻実麗:GACKT

 

阿久津翔:伊勢谷友介

 

埼玉県人の青年:間宮祥太朗

 

下川信男:加藤諒

 

おかよ:益若つばさ

 

壇ノ浦建造:中尾彬

 

壇ノ浦恵子:武田久美子

 

西園寺宗十郎:麿赤兒

 

神奈川県知事:竹中直人

 

埼玉デューク:京本政樹

 

現代パート

菅原好海:ブラザートム

 

菅原真紀:麻生久美子

 

菅原愛海:島崎遥香

 

五十嵐春翔:成田凌

 

「翔んで埼玉」あらすじとネタバレ

その昔、東京都・埼玉県・神奈川県東部というところが一体となって出来ていた大国があった。

『武蔵国(むさしのくに)』である。

時は1871年、廃藩置県により広大な武蔵国から重要都市であった東京が独立。

そして同じく幕末の開港以来重要都市となっていた横浜も武蔵国南部と相模国を引き連れて独立を果たし、現在の神奈川県となった。

まあ簡単に言えば、良いとこ取りされ切り捨てられた余りもので出来た海なし県、それが現在の「埼玉県」というところである。

猛暑日記録で有名な埼玉県熊谷市に住む菅原家の親子3人は、娘・愛海の「結納」のため東京に向かっていた。

ずっと埼玉県民であることを恥ずかしがっていた愛海は、東京勤めだが埼玉出身の恋人・五十嵐春翔と結婚して『東京都民』になることをとても喜んでいた。

これから熊谷ナンバーで東京走るかと思うと…あーマジでムリ。

だいたい県庁所在地がひらがなで“さいたま”ってヤバくない?

ダサいだけじゃなくてアホっぽいし。

…帰る!

そんな中、親子は埼玉県民が心から愛するFMラジオ・NACK5から聞こえてきた『埼玉の都市伝説』に夢中になっていく…。

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19XX年、東京。

埼玉県民は東京都民からヒドい迫害を受けており、身を潜めて生きるしかなかった。

埼玉県民は「通行手形」がないと東京に出入りすらできず、SAT(サイタマアタックチーム=埼玉急襲部隊)に見つかると強制送還されていた。

街中には特殊な監視カメラが至る所に仕掛けられ、通行手形を持ってない不法侵入者を感知してSATに知らせていた。

埼玉県民は誰もがこの理不尽な生活から抜け出したいと感じており、埼玉を救う救世主を待ちわびていた…。

東京・白鵬堂学院。

代々東京都知事を輩出してきた超名門に、容姿端麗な麻美麗が転校してくる。

麗は丸の内の大実業家の息子で、10年以上もアメリカに留学していた経歴を持つ生粋のエリートだった。

白鵬堂学院は「身分」によってランク付けされており、都会指数の高い麗はトップクラスのA組(赤坂や青山)だった。

また、B組からD組(中央区、新宿区、横浜)までは都会の上位層で、E組(田無、八王子)からは完全な田舎者扱いだった。

そして『最下位のZ組は元埼玉県民が集まっているクラスで、遠くに隔離されて劣悪な環境で勉強をしていた。

そんな白鵬堂学院の生徒会長・壇之浦百美は現東京都知事の息子で、麗は名前も外見も女性っぽい生徒会長に校舎を案内してもらう。

すると2人の前に腹痛で苦しんでいたZ組の生徒が現れるが、Z組を酷く差別している百美は医務室で治療をすることも許さなかった。

埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!

埼玉県人ならそれで治る!

それを見た麗は威張り散らす百美を足で蹴り、Z組に行って腹痛の女子生徒に薬を渡した。

麗はそのままZ組の廃屋のような教室に入ったが、そのあまりにもひどい環境に驚いた。

そしてZ組の生徒たちは元埼玉県人であることを卑下しており、自分の出身地をバカにする生徒たちを見て麗は失望する。

その後、麗に足を蹴られた百美は父・壇之浦建造に麗を「退学処分」にするよう頼んだ。

しかし麗の父親は10億もの寄付金を払っており、建造は「それは無理だ」と突っぱねた。

その夜、麗の自宅には父親からのビデオメッセージが届いていた。

麗の正体は埼玉県の大地主・西園寺宗十郎の息子で、幼き麗は麻美家へと養子に出されていた。

父親がアメリカに留学させた理由は麗の都会指数を上げるためで、ゆくゆくは麗を都知事にして『通行手形制度の撤退』を目論んでいた。

転校してきた「隠れ埼玉県人」の麗こそが、埼玉を救う救世主だった…。

その後、麗のことを良く思わない百美が『東京テイスティング(東京都内のどこの空気かを当てる)』で勝負を仕掛けてくる。

しかし、麗はアメリカ帰りにもかかわらず百美より速いタイムを出し、全校生徒の前で都会指数の高さを証明した。

記録を塗り替えられた百美はその場に倒れこんでしまうが、麗は百美を抱き抱えて医務室に向かった。

その後、百美はとても悔しがっていたが、麗は百美の頭のよさと指導力を褒めて優しくキスをした。

すると心がときめいた百美は一瞬で虜になり、麗に唇を奪われた百美は「恋」をしてしまう

やがて百美は麗についていくようになり、東京都知事の父親に麗を紹介した。

挨拶を済ませた麗は建造の執事・阿久津翔と話をするが、阿久津は麗をひと目見て『貴様、埼玉だな…』と言った。

すると麗は否定も肯定もしなかったが、阿久津は麗が「隠れ埼玉県人」であることを見抜いていた。

その後、麗と百美は遊園地に出かけるが、そこで“埼玉警報”が鳴ってSATが現れる。

SATは埼玉県人の親子2人を追っていたが、その母親は麗の家政婦・おかよだった。

麗はとっさにおかよたちを守ったが、SATに疑われた麗は埼玉県のシンボル・シラコバトつきの『草加せんべい』を踏み潰すよう命令される。

しかし、どうしても草加せんべいを踏めなかった麗は「埼玉ポーズ」を決めてしまい、おかよたちは捕まって麗はその場から逃走した。

その後、麗は隠れ埼玉県人であることを百美に告白し、1人で所沢に行くことを決めた。

百美は「所沢」に拒否反応を起こして動けなくなってしまうが、自分を奮い立たせて立ち去る麗に必死でついていった。

やがて2人の逃避行は学院や百美の両親に知れ渡り、建造は阿久津に百美を連れ戻すよう命じた。

こうして追われる身となった2人は、茨城を経由して埼玉に戻ることになった。

その後、常磐線の汽車に身を潜めていた2人だったが、百美は埼玉に近い千葉の松戸で降りたほうが早いと考えた。

しかし埼玉と千葉は「犬猿の仲」で、昔からどちらが先に通行手形を撤廃できるか競い合っていた。

戦いの先頭に立っていたのが埼玉解放戦線と千葉解放戦線の者たちだ。

万が一、千葉解放戦線に捕まれば穴という穴にピーナッツを詰め込まれ、

九十九里浜で来る日も来る日も地引き網漁を強いられる。

そんな中、突然ヌーの群れが線路を渡り始め、2人は列車を降りて地道に埼玉を目指すことになった。

しかし、そこに阿久津率いる千葉解放戦線が現れ、2人は九十九里浜のアジトに連行される。

阿久津の目的は麗と同じ通行手形の撤廃だが、阿久津のやり方は東京に媚びて気に入られる作戦だった。

そのため阿久津は百美の父のしもべとなって賄賂を贈り続け、百美の母のホストとして一家に仕えてきた。

おかげで千葉に東京と名の付くものを多く造ることができた。

東京ドイツ村、ららぽーとTOKYO-BAY、

伊藤ハム東京工場、東京ベイシティ交通。

東京を名乗ることで、千葉の都会指数は年々上昇している。

翌日、麗と引き離された百美が車に乗せられそうになると、2人は白馬に乗った何者かに救出される。

やがて春日部に連れてこられた2人の前に、埼玉解放戦線のリーダーで伝説の埼玉県人・埼玉デュークが現れる。

埼玉デュークはかつて東京にクーデターを仕掛けたが、計画を知った初代千葉解放戦線のリーダー・阿久津学たちに阻止されていた。

阿久津学は執事・阿久津翔の父親で、埼玉デュークの左頬に傷をつけたのは阿久津学(別名:エンペラー千葉)だった。

また、クーデターを未然に防いだことが評価されたエンペラー千葉は、その後歴代の都知事に執事として仕える職を得ていた。

一方の埼玉デュークは拠点を制圧されてからも活動を続けており、歴代の都知事たちの重大な情報を掴んでいた。

歴代の都知事たちは通行手形制度に便乗して“闇手形”を発行し、高値で売りつけて儲けた金を『金塊』に変えてどこかに隠していた。

真実を知った百美は愕然としたが、都知事がいつまでも通行手形制度を撤廃しない理由は金のためだった。

その金塊を見つけ、昔から続く都知事の悪行を公にできれば、

通行手形制度を撤廃できる!

その夜、父親のことで落ち込んでいた百美が高熱を出して倒れてしまう。

百美は小型春日部蚊が媒介する埼玉特有の熱病・サイタマラリアに感染しており、すぐに処置をしなければ重症化する恐れがあった。

しかし血清のない春日部では助けることができず、東京へ潜り込む道に詳しい埼玉デュークが百美を東京へ連れ帰ることになった。

一方、埼玉デュークが生きていることを知った建造は、千葉の通行手形制度の撤廃を条件に、阿久津へ埼玉デュークと埼玉解放戦線の「暗殺」を命じた。

やがて阿久津は草加を走っていた埼玉デュークを襲撃し、百美を自宅に連れて帰った。

麗はすぐに埼玉デューク暗殺の報告を受けたが、さらにこのタイミングで千葉解放戦線が埼玉へ侵攻を開始したことを知る。

すでに地下組織がある池袋は、千葉解放戦線の最新兵器・さいたまホイホイによって壊滅状態だった。

不運が続く麗が頭を抱えていると、そこに麗の部下・猿橋が瀕死の状態で現れる。

猿橋は麗に父親からのビデオメッセージを届けにきたが、麗は父親から“真実”を聞かされて驚いた。

お前の父親は私ではない。埼玉デュークという男だ。

デュークは私の弟だ。

埼玉を救うため、革命家として生きる決意をした。

弟の息子を私が引き取ったのだ。

その後、麗は百美が「金塊の在りか」を探し出してくれると信じ、埼玉を守るため千葉を迎え撃つことに決めた。

麗はすぐに各支部の同志を招集したが、自信をなくした支部長たちの気持ちはバラバラだった。

麗は埼玉愛のない支部長たちに失望しながらも、「埼玉県人が何て呼ばれてるか知ってるか?」と質問した。

ダ埼玉、く埼玉、うさんく埼玉、うる埼玉、

青く埼玉、アホく埼玉、バカく埼玉、イカく埼玉…

すると、そこにいた白鵬堂学院のZ組の生徒・下川信男が「もうやめてくれ!」と叫び、いつもバカにされている悔しさをあらわにした。

やがて信男に感化された支部長たちの気持ちは一つになり、麗たちは埼玉の県境・流山橋で迎え撃つことを決めた…。

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「翔んで埼玉」結末

百美は建造の秘密の部屋を調べ、そこで群馬県・赤城山の地図を発見する。

百美はたった1人で赤城山に向かったが、そこは未確認生物も生息する秘境のジャングルだった。

百美は勇気を出して前に進んだが、何者かに捕まって拘束されてしまう。

その後、ついに千葉解放戦線(7万)と埼玉解放戦線(9万)が向かい合い、芸能人の出身地対決が始まった。

※千葉、埼玉順

・XJAPANのYOSHIKI VS ALFEEの高見沢俊彦

・真木よう子、桐谷美玲 VS 反町隆史、竹野内豊

やがて千葉が「市原悦子」を出したところで出身地対決は終わり、いよいよ両者の戦いが幕を開けた。

互いのプライドをぶつけ合う両者は激しくぶつかり合い、何人もの人が倒れていった…。

そんな中、その様子をテレビで見ていた建造は、神奈川県知事から貰った大好物・崎陽軒のシウマイを食べていた。

埼玉デュークを暗殺したのは阿久津ではなく、東京と『蜜月関係』にある神奈川県知事が差し向けた刺客だった。

しかし都知事、千葉がこの戦いに勝った暁には、本当に通行手形を撤廃なされるんですか?

阿久津は利用しただけにすぎんよ。

ですよね~~~!

その後、建造がシウマイの箱に入っていた「金色の還暦記念ひょうちゃん」に喜んでいると、呑気な建造の前に金塊の隠し場所を見つけ出した百美が現れる。

百美はジャングルで拘束されていたが、17時の“町内放送”と同時にあっさりと解放されていた。

未確認生物も生息する秘境のジャングルは全て『やらせ』で、歴代の都知事たちは群馬県知事に金を握らせて赤城山は「危険な場所」だとテレビでアピールしていた。

百美は群馬県知事に雇われている「見張り役の男性」に案内され、赤城山のふもとにある洞窟にたどり着いていた。

百美は全て説明して建造に詰め寄ったが、建造は余裕の表情で『お前ごときが声を上げて何になる』と言った。

しかし、埼玉と千葉の“連合軍”が都庁に侵攻中だとの知らせが入ると、訳が分からない建造の態度が一変する。

僕は分かっていました。

お父様に金塊の在りかを突きつけたところで、握り潰されて終わりだって。

埼玉と千葉の連合軍が東京に向かえば、多くのメディアが注目します。

そこで全てを白日のもとにさらすのです。

その後、お互いの県を尊重し合うようになった連合軍は、雄たけびをあげながら都庁に向かっていった。

しかし機動隊員やSATたちと激しくぶつかり合い、信男や阿久津は捕まってしまった。

やがて麗が仲間たちに守られながら都庁にたどり着くと、百美は都庁の窓から歴代の都知事たちの『悪行』が書かれたビラを撒いた。

そして百美は土下座をして許しを乞う建造に、涙を流しながら「ごめんなさい…お父さん」と言った。

こうして不正が明るみに出た建造は逮捕され、そこに殺されたはずの埼玉デュークが現れた。

埼玉デュークは襲撃を受けた直後に「ひょうちゃん」を発見しており、神奈川に襲われたことに気がついていた。

また、埼玉デュークは建造に『まとめて潰される』ことに危機感を抱き、阿久津を説得して埼玉解放戦線と合流させていた。

そこで埼玉と千葉は“休戦協定”を結ぼうとしたが、そこに証拠を掴んだ百美が群馬から戻ってきた。

最後は…

自分の息子に足元をすくわれましたね。

その後、百美は警察に連行される父を見送り、麗に感謝を伝えて2人はキスをした。

こうして、長年の悲願であった埼玉と千葉の通行手形は撤廃された…。

一方、「結納」のため東京に到着した菅原家の親子3人は、愛海の恋人・五十嵐春翔と無事に合流できた。

しかし、同じく『埼玉の都市伝説』を聴いていた春翔は号泣しており、感動した春翔は「俺は間違っていた!」と愛海に言った。

東京になんて住まない!住むわけがない!

俺は一生、埼玉に身を捧げる。

家を建てよう!春日部に…

すると、愛海の両親は「いい人と結婚するのねぇ…」と言ったが、愛海は『春日部』に拒否反応を起こしてその場に倒れてしまった。

その後、埼玉デュークは百美に分厚い資料を託し、『日本埼玉化計画』という新たな計画がスタートした。

それからの埼玉解放戦線は粛々とその計画を推し進め、埼玉は言わずと知れた「ショッピングモール天国」となった。

やがて埼玉県人は全てのものが“ほどほどに満たされている”という魅力に気づき始め、全国住みたい街ランキングに大宮(9位)と浦和(10位)がランクインした。

そんな住み心地の良い埼玉の街並みは全国で広がりを見せており、埼玉から発祥したいくつもの店が全国に点在している。(安楽亭、しまむら、栄光ゼミナール、ガリガリ君、ファミリーマート等)

また、東京・神奈川と埼玉をつなぐ鉄道アクセスは飛躍的に発達し、毎日埼玉県人のみならず、埼玉の空気をも東京と神奈川に輸送し続けている。

もはや、日本国民はどこにいても『埼玉』と触れ合っている…。

そんな『埼玉の都市伝説』となった革命の物語をラジオで届けていたのは、救世主の百美と麗だった。

数年後…。

百美と麗は秘密の地下施設に姿を現し、埼玉解放戦線の次の計画・『世界埼玉化計画』を発表した。

すると割れんばかりの歓声がわき起こり、百美と麗は満足げな微笑みを浮かべた…。

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