デンマークは半分が自転車通勤?警察の自転車部隊もかっこいい!
自転車大国といえば中国が浮かび上がるが、デンマークも負けてはいない。デンマークの首都コペンハーゲンの朝の通勤の時間帯は、自転車で街があふれかえるのだ。この街では約40%以上の人が自転車通勤や通学をしている。
中には自転車通勤する大臣や議員もいるという、自転車大国デンマークの自転車事情とは?
出典:wegner.jp
目次
『自転車大国デンマーク』の徹底した姿勢
自転車保有率の高い国のTOP3は以外にもオランダ、ドイツ、そしてデンマークとなっている。
(財)自転車産業振興協会より
デンマークの首都コペンハーゲンは「世界一の自転車都市になる」ことを目指し、2025年までに自転車で通勤、通学する人の割合を50%にするという目標をかかげている。
元々はCO2の削減という環境面に対する政策だったが、当初デンマークの人たちは誰もそれに従わなかった。
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しかし今では市役所が中心となり、車による渋滞を減らす交通政策、自転車専用の滑らかで通りやすい道路、変わるタイミングが自転車のスピードにあわせられている信号、さらには橋まで作り、車や電車で通勤するより自転車で通勤したほうが早く着くようにしてしまった。
自転車専用道路の総距離はなんと、約354kmにもなるそうだ。
早く目的地に着くし、費用もかからないし健康にもいい。電車にも自転車優先車両がある自転車は、こうしてコペンハーゲンの人達のライフスタイルに浸透していった。
もちろん整備された自転車環境、政策がデンマークの人達に自転車を普及させた理由だろうが他にもある。
デンマークはとっても平坦な土地で、デンマークで一番高いところが標高147mの丘となっており、山に囲まれ坂道の多い日本より断然自転車に乗りやすい。
また、デンマークでは車の登録税が車両価格の180%(ディーゼル車はさらに課税)に設定されており、車の購入が容易ではないことも普及した理由として挙げられるだろう。
クリスチャニアバイク(Christianiabike)
デンマークで乗られている自転車のタイプは、いわゆるママチャリやマウンテンバイクが多いが、日本では見られない変わった形の自転車もある。
中でも代表的なのが、大きな荷物の運搬や人の移動のために生まれた荷台付きの三輪車、「クリスチャニアバイク(Christianiabike)」だ。
コペンハーゲン市内にあるクリスチャニアから生まれたことからこの名が付けられ、今ではデンマーク国内はもちろん、欧州各地で広く利用されている。
最大積載量100kgのクリスチャニアバイクは、野菜を積んでそのまま荷台をお店にしている行商や、子どもを乗せても安全に操作できる為、デンマークの人達の「足」として活躍している。
まるで首都高!?「Cykelslangen」!
2014年6月にサイクリングスーパーハイウェイ、「Cykelslangen」という高架自転車専用道路が完成した。全長は235m、幅は約4mで、クリスチャニアバイクも収まる幅となっている。
港近くのショッピングセンターのまわりを橋のように取り囲み、まるで東京の首都高のような美しいデザインとなっている。
警察の自転車部隊がかっこいい!
デンマークでは警察官の通勤はもちろん、パトロールにも自転車が使用されている。
アメコミヒーローのようなたくましいその姿は、ネット上で話題となった。
デンマークの自転車警察すご!どっちかってと競輪系の人たちか。 一方ドイツ警察もすごいよ?世界最速クラスの現役ルーラーとスプリンターがS-WORKS駆って追っかけてくるよ。
— 水城遼@イケおじ担 (@Miz_0134sgr) 2015, 3月 30
元ネタでも充分かっこいいなデンマーク警察 — ユキムラ (@yukimura__) 2015, 4月 3
まとめ
デンマークは国の徹底した姿勢によって自転車が普及したが、スピードを出したり危険な運転をする人は少ないようだ。
デンマークの人達の自転車のルールに対する意識の高さは、自転車事故が増えている我々日本人は見習わなくてはならないだろう。
日本にはまだまだ少ない自転車専用道路が増え、少しでも事故が減ることを願ってやまない。