ソロモンの偽証 後篇・裁判ネタバレとあらすじ!結末とキャストも
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』が地上波初放送される。
先週放送された「前篇・事件」に続くミステリー2部作の後編が公開されたのは、2015年4月11日。
不可解な事件が起きた城東第三中学校で、後に“伝説”となる中学生たちの校内裁判が行われる。
今回は、事件に隠された真実が明かされる『ソロモンの偽証 後篇・裁判』のネタバレとあらすじ、豪華キャストをご紹介したい。
「ソロモンの偽証 後篇・裁判」キャスト
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「ソロモンの偽証 後篇・裁判」あらすじとネタバレ
・1991年7月26日
樹里の母・未来は公衆電話から「ニュースアドベンチャー」の茂木に、『裁判を止めてほしい』と訴えていた。
未来は「元2年A組の生徒」だと名乗るが、会話中に「うちの樹里」と口を滑らせ、茂木に樹里の母だと気づかれてしまう。
翌日、茂木は登校中の涼子を待ち伏せ、樹里の母が口を滑らせたことを報告。
さらに、樹里と俊次に「協力するように頼んでくれないか?」と告げるが、涼子はその話を断り、元2年A組の担任教師・森内に対するマスコミの報道が“間違い”だったことを指摘する。
隣りに住む女性が、ずっと嫌がらせしてたんです。
森内先生とお母さんは、茂木さんを訴えると言っていました。
もう二度と、三宅さんと大出くんに近づかないでください。
涼子と行夫は樹里の家を訪れ、未来に「口を滑らせた」ことを茂木から聞いたと報告。
その様子を階段から見ていた樹里に、涼子は「証人として裁判に出てほしい」と伝えるが、興奮した未来に追い出されてしまう。
一方、警察は大出宅の火事が保険金目当ての「自作自演」と断定し、俊次の父・大出勝を逮捕した。
俊次の弁護人・神原和彦は刑事である涼子の父と会い、「事件の夜、大出家には来客があった」と涼子たちに告げた。
和彦は俊次の母からの情報で、火事が「自作自演」であることに気がついており、俊次の父と共に逮捕されたユニバーサル興産(不動産会社)の社員の証言が得られれば、俊次の“無罪”を立証できると考えていた。
しかし、涼子の父は「そんな連中を君たちの裁判に立たせる訳にはいかん」と断った。
涼子も父を説得するが断られ、家を飛び出した涼子は車にひかれそうになる。
その後、涼子は柏木卓也から「口先だけの偽善者」と言われたことを両親に報告。
涼子からの告白を聞いた両親は、裁判に協力する“方法”を考えていた。
和彦と健一は俊次を訪ねるが、俊次の態度は相変わらずだった。
俊次は和彦に起きた「過去の事件」をほじくり返すが、それでも和彦の決意は固かった。
僕には、将来のことに怯えている時間なんてない。
あるのは今だけだ。
僕は辞任しない。それが嫌なら解任しろ。
翌日、裁判の準備を進めていた生徒たちは、北尾教諭から「俊次が裁判に出る」ことを報告された。
和彦は生徒たちとの約束を守り、諦めかけた裁判は再び動き出した。
その後、涼子たちは柏木宅を訪問し、卓也の両親から事件当夜の「通話記録」を見せてもらった。
すると事件前日、4本の知らない番号からの通話があったことが判明。
4本の電話には意外な共通点があり、すべて“公衆電話”からの着信だった。
当時は携帯電話が普及しておらず、外出先から連絡を取るには公衆電話を使うしかなかった。
4本の電話は午後4時過ぎから7時半までの間に、それぞれ異なる場所からおよそ1時間おきにかけられていた。
涼子たちが公衆電話周辺の店や家を訪ねると、小林電器店店主・小林修造から電話をかけていた「少年を見た」との報告を受ける。
店主に俊次たちの写真を見せて確認してもらったが、店主はどれも見たことがないと言った。
そんな中、元2年A組の担任教師・森内が引っ越しの準備を進めていると、隣人の女性・垣内美奈絵が訪ねてくる。
森内が玄関の扉を開けると、逆恨みした垣内に突然ワインボトルで殴られて救急搬送される。
涼子は「茂木に垣内の写真を見せたせいでこうなった」と自分を責めるが、垣内の行方は誰も分からず、茂木が垣内と接触することは不可能だった。
その後、学校では松子の「追悼演奏会」が開かれ、涼子は松子の両親に裁判に来てほしいと頼んだ。
樹里は母・未来に涼子を呼んで欲しいと頼み、涼子と樹里は2人で話し合った。
樹里は自分宛に届いた大量の抗議文を涼子に見せ、声が出るようになっていた樹里は「松子と一緒にほんとに見たの」とつぶやいた。
涼子は樹里を疑っていたが、樹里は『本当のことを裁判で話す』と約束した。
裁判への準備が進む中、涼子と和彦は4本の公衆電話からの着信について話し合った。
すると和彦は、電話をかけたのは“本人”だと言い「自殺を迷っていたのではないか?」との仮説を立てた。
涼子は卓也の写真を持って小林電器店の店主を訪ねたが、今回も「違う」と言われてしまう。
家に帰った涼子は和彦が立てた「仮説」について考えたが、涼子の中で和彦に対する疑惑が深まっていった。
翌日、学校で裁判の最終リハーサルが行われる前に、涼子は和彦を問い詰めた。
あなたは、柏木くんのお葬式にきてた。
でも、テレビを見て彼が死んだのを知ったって嘘をついた。
どうして?あなた何者なの?答えて。
今はまだ、話せない。
僕はこの裁判から逃げも隠れもしない。
それだけは信じてほしい。
「ソロモンの偽証 後篇・裁判」結末
・1991年8月15日
ついに学校内裁判は開廷日を迎えた。
初日の証人は、事件当初から一貫して卓也は「自殺」だと断定している女性刑事・佐々木が呼ばれた。
佐々木は自殺を主張し、俊次の悪さの仕方はもっと単純だと説明した。
涼子は反対尋問で屋上の鍵について指摘し、俊次を信じていた佐々木が「俊次のアリバイを調べなかった」ことを認めさせた。
・8月16日 学校内裁判二日目
この日呼ばれたのは当時の校長・津崎だった。
津崎は自殺の可能性を信じた理由について、卓也が「不登校で外の世界から遠ざかっているようだった」と答えた。
涼子はマスコミへの対応や松子が亡くなったことについて津崎を責めるが、同時に「全力であたしたちを守ろうとしてくれた」と感謝する。
涼子が頭を下げると、陪審員席、傍聴席にいた生徒たちも津崎にお辞儀した。
この日の2人目の証人は、元2年A組の担任教師・森内だった。
涼子は森内が告発文を破り捨てていなかったこと、隣人の女性から嫌がらせを受けていたことを説明し、自分たちも森内を「疑っていた」ことを謝罪する。
しかし、森内は卓也に「自分の浅はかさを見透かされている気がしていた」「卓也が死んだ時ショックだったが、同時に安堵もした」と発言し、傍聴席は騒然となった。
森内が体育館を出ると、自首する前の隣人・垣内美奈絵が謝罪にくるが、森内は垣内に平手打ちをしてその場に泣き崩れた。
・8月17日 学校内裁判三日目
この日は声が出るようになった樹里が出廷した。
涼子は事件当夜のことを聞いたが、樹里は「自分は家にいた」「目撃したのも告発文を書いたのも松子」だと嘘をついた。
涼子は平然と嘘をつく樹里を見て涙を流し、傍聴席から非難の声が飛び交った。
さらに、樹里は自分が言いたいことだけを話し、裁判を無視して会場を後にした。
・8月18日 学校内裁判四日目
一度は諦めかけた放火犯の証言だったが、涼子の父親のおかげで放火犯の弁護士が出廷した。
弁護士は事件当夜「午後9時から翌日の午前2時まで俊次が家にいた」と証言し、俊次のアリバイが立証された。
その日の午後からは俊次の本人質問が始まったが、傍聴席には俊次からのいじめを受けた生徒やその保護者も多く、体育館は異様な雰囲気に包まれていた。
和彦は俊次の弁護人だったが、和彦は俊次が過去に起こした数々の悪事を暴露し始めた。
君を恨むようになった人たちの気持ちを、考えたことがありますか?
君にいじめられてどれほど苦しかったか、一度でも考えたことがありますか?
確かに大出くんははめられました。
ですが告発状の差出人が、大出くんの暴力によって傷つけられていたとしたら、どうですか?
僕にも差出人の気持ちは分かります。
あの告発状を書かなかれば、きっと生きていけなかった。
あれは差出人の命綱だったんです。
生きていたいという、心からの叫びだったんです。
どんなに苦しかったか想像してください。君がそこまで追い詰めたんですよ。
すると、和彦の必死の訴えを聞いていた樹里が突然気絶してしまう。
涼子は保健室に様子を見に行くが、樹里は「もう誰も味方なんかいない」と泣いた。
松子が亡くなった夜、樹里と松子は一緒にいた。
樹里の告発状がデタラメだということに気がついた松子は、「俊次たちに謝りに行こう」と言い出した。
松子は母親に真実を打ち明けようとしていたが、そのまま車道に飛び出して帰らぬ人となってしまう。
樹里は松子の事故の瞬間を見ており、そのショックから声が出なくなっていた。
その後、涼子は和彦の育ての両親に会い、公衆電話のあった場所の写真を見てもらう。
すると、公衆電話のある場所は和彦が生まれた病院や、和彦と両親が暮らしていた団地だと分かった。
・8月19日 学校内裁判最終日
涼子は2人の新たな証人を申請した。
涼子は2人目の証人が“空欄”だったことについて判事から質問されるが、「現段階ではその証人について発表することができない」と答えた。
1人目の証人は小林電器店店主・小林修造だった。
涼子は4本の公衆電話からの着信があったことを説明し、最後の電話(午後7時36分)をかけていた人物が、最後に卓也と話した人物だと報告した。
涼子が小林に「電話をかけた人に心当たりがあるか?」と聞くと、小林は「ここにいるよ」と言って和彦を指さした。
涼子が2人目の証人に和彦を指名すると、和彦は事件の真相を語り始める。
和彦と卓也は中学に入ってからも交友があった。
和彦は「死のうと思ってる」という卓也を止めるため、2人だけのゲームに参加していた。
卓也が提案したそのゲームは、「和彦が家族との思い出の場所をめぐり、どう感じたかを教えれば自殺をやめる」というルールだった。
和彦は思い出の場所をめぐるうちに、辛かった思い出以上に楽しかった思い出も思い出せた。
ゲームを終えた和彦が電気店の前の“公衆電話”から連絡すると、卓也から学校の屋上に呼び出される。
和彦が卓也に感想を伝えると、卓也は『もっと悪い』と言った。
人並みに生きる資格なんて神原和彦にはないんだよ。
僕たち、友達じゃなかったんだね。
僕には、もう無理だよ。
卓也は和彦を激しく非難し、「お前が帰るなら今すぐ飛び降りてやる」と言ったが、「好きにしろよ」と言って屋上を後にした。
和彦は濡れ衣を着せられた俊次を守るために裁判に参加していたが、この裁判で『自分を裁いてほしい』と言った。
僕は裁かれません。
和彦の告白を聞き終えた判事は、陪審員に評議に入るよう言い渡した。
結果、俊次は無罪となったが、和彦は「真犯人はここにいる。ちゃんと僕を罰して欲しいんだ」と訴えた。
すると涼子は、「裁かれなきゃならない人間はあなただけじゃない」と言った。
涼子は樹里たちがいじめられている現場を目撃していたが、怖くて何もできなかった。
涼子は自分に勇気がなかったことを樹里と松子に謝罪し、「ここにいる誰も、あなたを裁くことなんてできない」と言った。
自分の罪は、自分で背負っていくしかないんだよ。
いつか乗り越えるために。
裁判が終わると、俊次は和彦に握手を求めた。
樹里は松子の両親に謝罪し、松子の遺影を抱き締めながらその場で泣き崩れた。
・現在
教師となった涼子は、「14歳だったからこそできた」と校長に話した。
校長は「あれからこの学校では、生徒のいじめも自殺も起きていない」と言った。