ソロモンの偽証 前篇・事件ネタバレとあらすじ!結末とキャストも
2016/05/27
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』が地上波初放送される。
中学生たちの決意と闘いから目が離せないミステリー2部作の前編が公開されたのは、2015年3月7日。
ベストセラー作家・宮部みゆきさん原作のミステリー巨編を映画化したのは、「孤高のメス」や「八日目の蟬」などの成島出監督だ。
今回は、中学生たちが“嘘”に隠された真実に迫る『ソロモンの偽証 前篇・事件』のネタバレとあらすじ、豪華キャストをご紹介したい。
映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」キャスト
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映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」あらすじとネタバレ
女性教師の中原涼子(旧姓:藤野)は、母校である江東区城東第三中学校に赴任。
涼子は校長の上野素子に挨拶を済ませると、23年前に同校で起きた『伝説』を語り始める…。
・1990年12月25日
大雪が降ったホワイトクリスマスの朝、2年A組の藤野涼子と野田健一は、うさぎ小屋の掃除をするために早めに登校した。
正門には涼子が苦手な教師・楠山が立っており、2人は通用口から学校に入るが、そこで雪の中に埋もれた同級生・柏木卓也の遺体を発見する。
柏木卓也は11月14日以来不登校となっており、警察はこの事件を「自殺」と断定。
遺書は残されておらず、冬休みに入って3日目に葬儀が執り行われた。
事件は解決したかのように思われたが、年が明けた冬休み最後の日、刑事を父に持つ涼子と学校に『告発状』が届く。
その告発状には、柏木卓也は「2年D組の大出俊次ら3人の生徒に殺害された」と書かれており、校長の津崎正男は担当刑事の佐々木礼子に報告。
警察は差出人を限定するため、事件後のカウンセリングと称し生徒の聞き込み調査を開始する。
担当刑事の佐々木は、涼子の同級生である三宅樹里と浅井松子の様子から、2人が告発状を送ったのではないかと疑い始める。
樹里と松子は俊次たちから嫌がらせを受けており、告発状を書く動機は十分にあった。
その後、事件の犯人として疑われるようになった俊次ら3人の生徒は不登校に追い込まれ、学校にはマスコミが押しかけるようになる。
さらに、2年A組の担任教師・森内恵美子に送られた告発状が破り捨てられたものがテレビ局に送りつけられる。
森内はマスコミや職員たちからも疑われ、告発状の内容も報道されて精神的に追い詰められていく。
一方、涼子は柏木卓也から言われた言葉を思い出していた。
涼子は俊次ら3人の生徒が樹里と松子をいじめている場面を目撃していたが、怖くて“見て見ぬふり”をしたことがあった。
卑怯だよ、藤野さん。
そういうの、口先だけの偽善者って言うんだよ。
お前みたいなやつが一番悪質なんだよ。
涼子が3年生に進級すると、「告発状」に関する報道は熱を帯び、保護者から警察や学校に対する不満の声が続出する。
そんな中、野田健一は小学校時代の柏木卓也の友人・神原和彦と出会う。
2人は卓也について話し合い、健一は和彦から「また会ってもらえないかな?」と頼まれた。
一方、佐々木は保護者会で告発状の内容が「嘘である可能性が高い」と報告。
母親からその話を聞いた松子は、樹里に会うために雨の中を出かけるが、車道に飛び出したところを車にはねられてしまう。
松子は帰らぬ人となり、校長の津崎正男は辞任。樹里はショックで声が出なくなってしまう。
2人の同級生を失った涼子は、卓也の残した言葉や松子の優しさを思い出し、やがて自殺すら考えるようになる。
しかし、線路の前で思いとどまった涼子は、逃げるのをやめて闘うことを決意する。
その後、涼子は健一に紹介されて卓也の友人だった神原和彦と出会うと、自分たちの力で事件を追及する方法を思いつく。
涼子が導き出した答えは『裁判』。
涼子たちは真実を明らかにするため、周囲の反対を受けながらも着々と準備を進めていく…。
映画「ソロモンの偽証 前篇・事件」結末
卒業文集のテーマを決めるため、体育館に3年生がそろったある日。
涼子と健一は元2年A組の生徒を集めて裁判への協力を求めたが、話し合いをしていると学年主任の高木に止められ、涼子は興奮した高木から暴力を受けてしまう。
しかし、涼子の母親が「裁判を認めないなら教育委員会に訴える」と校長に伝えると、涼子たちに理解を示していた北尾教諭の後押しを受け、裁判の開催を学校に認めさせることに成功する。
涼子たちは教師たちからの反発を受けながらも、陪審員、弁護人(和彦)、検事(涼子)、判事(井上康夫)を決め、着々と準備を進めていく。
一方、2年A組の担任教師・森内恵美子はマスコミや周囲からの意見に耐えられずに退職。
その後、依頼していた調査会社から、隣人がマンションのポストから森内の郵便物を盗んでいたことを知る。
そんな中、夏休みの直前に大出俊次の自宅が“火事”になるという事件が起きる。
涼子たちは俊次の引っ越し先を訪ねて「裁判」への協力を申し出るが、俊次はまったく興味を示さなかった。
しかし、和彦は家庭環境に悩む俊次に自分の過去(自分の父親が母親を殺した)を語り、「君の冤罪を必ず晴らす」と約束する。
さらに和彦は、北尾教諭からの「なんでそこまで頑張るんだ?」との問いにこう答えた。
試されてるような気がするんです。柏木君に。
自分が命をかけた問題。
お前みたいな“口先だけの偽善者”に解けるかって。
それには絶対負けたくないって気持ちが、僕はみんなより強いんだと思います。
一方、樹理は三中で『学校内裁判』が行われることを「ニュースアドベンチャー」の茂木に報告しようとするが、パソコンに文字を打ち込む姿を、母・三宅未来に目撃される。