八日目の蝉(映画)ネタバレとあらすじを結末まで!キャストもご紹介
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『八日目の蝉(ようかめのせみ)』が放送される。
直木賞作家・角田光代氏の原作小説を映画化したヒューマンサスペンスが公開されたのは、2011年4月29日。
監督は「孤高のメス」や「ソロモンの偽証」の成島出氏。脚本を「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」の奥寺佐渡子氏が手掛けている。
今回は、第35回日本アカデミー賞で10冠に輝いた衝撃の感動作『八日目の蝉』のネタバレとあらすじ、豪華キャストをご紹介したい。
「八日目の蝉」キャスト
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「八日目の蝉」あらすじとネタバレ
優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。
独身の野々村希和子は、既婚者の秋山丈博と不倫関係だった。
希和子は妊娠するが、丈博に言われるまま子供をあきらめ、子どもを産めない身体になってしまう。
その直後に丈博の妻・恵津子も妊娠し、希和子は恵津子からひどく罵られてしまう。
数か月後、希和子は秋山夫妻の留守中に家に忍び込み、そこにいた赤ん坊を誘拐。
希和子は赤ん坊を「薫」と名付け、自分の過去を捨てて、薫(恵理菜)と共に新たな人生を歩むことを決意する。
行くあてのない希和子は友人に助けを求めるが、ニュースで誘拐事件としてすぐに報道され、希和子は逃げるように「エンジェルホーム」という宗教施設に入所する。
この子と生きていきたいんです。
私には、この子がすべてです。どうか、助けて下さい。
4歳まで希和子に育てられた秋山恵理菜(薫)は大学生になっていた。
事件後、恵理菜は両親との折り合いが悪く一人暮らしをしていた。
恵理菜は仕事熱心な働き者だったが、希和子と同じく既婚者(岸田孝史)と付き合っていた。
そんな恵理菜のもとを1人のフリーライター・安藤千草が訪ねてくる。
安藤は恵理菜の過去を聞き出そうと必死だった。バイト終わりの恵理菜を待ち伏せし、自分で調べた資料を恵理菜に渡した。
強引な安藤を恵理菜は避けていたが、「あんたは何も悪く無い」と話す安藤とすぐに仲良くなり、恵理菜は自分の過去と向き合い始める。
エンジェルホームに入所した希和子は、施設長のエンゼルから新しい名前をつけられ、(希和子:ルツ、薫:リベカ)女性だけの施設の中で自給自足の生活をスタートさせる。
安藤を訪ねた恵理菜は「妊娠」したことを相談し、はっきりとしない態度の岸田に“別れ”を切り出した。
終わるなんて絶対できないと思ってた。
でももう会わない。今までありがとう。
何度も好きだって言ってくれて、ありがとう。
その後、子供を産むことを決意した恵理菜は、安藤から衝撃的な事実を聞かされる。
あんた、リカちゃんて呼ばれてたんだよ。本当はリベカだけどリカちゃん。
希和子はルツさん。あたしはマロン。
あんたとあたしは兄弟のように育ったの。
覚えてないよね?
その後、恵理菜は共に「エンジェルホーム」で生活していた過去を告白した安藤からの提案で「取材旅行」に出かけることになる。
エンジェルホームを訪れた2人だったが、エンジェルホームは10年前にエンゼルが他界しており、幹部の1人が大金を持ち逃げして廃墟となっていた。
希和子はエンジェルホームで穏やかな生活を送っていたが、徐々にエンジェルホームに対するマスコミの報道が加熱し、見つかることを恐れて施設から逃げ出した。
その後、希和子と薫はエンジェルホームで仲良くしていた沢田久美(エステル)の実家(小豆島)を訪ねた。
そこで希和子は「そうめん工場」で働かせてもらえることになり、薫との落ち着いた生活を送ることになる。
小豆島を訪れた恵理菜と安藤は、「八日目の蝉」について語り合った。
あのさぁ、前に蝉の話したよね。七日で死ぬより、八日目の蝉のほうが悲しいって。
私もそう思ってたけど、違うかもね。
八日目の蝉はさぁ、他の蝉には見られなかった“何か”を見られるんだもん。
もしかしたらそれ、すごく綺麗なものかもしれないよね。
「八日目の蝉」結末
地元のお祭りに参加した希和子と薫だったが、その様子を写真に撮られ、後に新聞に掲載されてしまう。
恵理菜はその場所の記憶を思い出し、ついに希和子と生活していた家の前にたどり着く。
見つかることを恐れた希和子は、薫を連れて島を出る前に「家族写真」を撮りに行った。
あふれる涙を必死にこらえ、希和子と薫は2人きりの写真を撮った。
恵理菜は小豆島の港で、見覚えのある景色を思い出した。
それは希和子が逮捕される直前に、「薫」が立っていた場所だった。
恵理菜は全てを思い出し、タキ写真館へ向かった。
滝は2人のことを覚えており、当時の写真を出してくれた。
そこには希和子と幼い頃の薫の姿があり、さらに希和子が5年前に写真館を訪れていたことを聞かされた。
写真館を飛び出した恵理菜は、涙を流しながら叫んだ。
憎みたくなんかなかった。憎みたくなんかなかったんだよ。
お母さんのことも、お父さんのことも、あなたのことも。
この島に戻りたかった。本当は戻りたかった。
でもそんなこと考えちゃいけないと思ってた。
私、働くよ。働いて色んな物見せてあげるんだ。
かわいい服着させて、美味しいもの食べさせて、なんにも心配いらないよって教えてあげる。大丈夫だって。
世界で一番好きだって、何度も言うよ。
私、なんでだろう。もうこの子が好きだ。まだ顔も見てないのに。なんでだろう。