耳をすませばネタバレとあらすじ!結末と声優も
2019/01/11
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『耳をすませば』が放送される。
「魔女の宅急便」や「おもひでぽろぽろ」などで作画を務めた近藤喜文さんの“初監督作”が公開されたのは、1995年7月15日。
中学生の男女が「恋」や「進路」に悩みながらも、夢を追いかける姿が清々しく描かれている。
今回は、純粋で真っすぐな女の子の青春物語・『耳をすませば』のネタバレとあらすじ、声優キャストをご紹介したい。
「耳をすませば」声優キャスト
『猫の恩返し』は雫が書いた物語?
「耳をすませば」に登場するフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。(通称バロン)
「耳をすませば」のバロンが『猫の恩返し(2002年7月公開)』にも再登場しているが、
『猫の恩返し』は主人公・月島雫が書いた物語という設定のようだ。
ちなみに、「耳をすませば」と『猫の恩返し(バロン 猫の男爵)』の原作は柊あおいさんが書き下ろしている。
「耳をすませば」あらすじとネタバレ
主人公・月島雫は読書が好きな中学3年生。
夏休みのある日、雫は父が働く図書館で借りた本の“貸出カード”に「天沢聖司」という名前があることに気づく。
その人物は雫が借りた本を全て先に借りており、雫はまだ見たこともない天沢聖司のことが気になっていく。
天沢聖司…どんな人だろう。
ステキなひとかしら。
翌日、雫は親友の原田夕子に自分が考えた「カントリーロード」と「コンクリートロード」の訳詞を見せるが、雫はその内容に納得していなかった。
一方の夕子は他のクラスの男子からラブレターを貰ったことを告白するが、夕子には他に好きな人がいた。
その相手は野球部に所属する雫の同級生・杉村で、2人の目の前に杉村が現れると、夕子は顔を赤くしてその場から走り去ってしまう。
帰り道、雫は学校の図書室に借りた本を忘れてきたことに気づく。
雫が夕子と座っていたベンチに戻ると、見知らぬ少年が雫が借りた本を読んでいた。
その少年は「ほらよ、月島雫」と言って本を返し、軽く嫌味を言って去っていった。
名前、どうして…
あっ、図書カード。
お前さ、コンクリートロードはやめた方がいいと思うよ。
雫は「読んだなー!」と言って『やな奴!』を連発し、怒りながら家路についた。
翌日、雫は父親に弁当を届けるために図書館へ向かうが、電車の中で太った猫に出会う。
その猫に夢中になった雫は猫を追いかけ、そのうちに丘の上の「地球屋」というお店を見つける。
そのお店はクラシックな家具や楽器を置いているアンティークショップ。
恐る恐る中に入った雫がテーブルに置いてあった「猫の人形」フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵(バロン)を見ていると、店主である西司朗と出会い、修理が完成したばかりのからくり時計を見せてもらう。
雫はお店のことをとても気に入ったが、用事を思い出して急いで図書館に向かった。
雫が図書館に入ろうとすると、自転車に乗った“例の少年”に呼び止められ、雫が地球屋に忘れてきた弁当箱を渡された。
その後、雫が父親に弁当を渡して読書をしていると、その本の貸出カードにも「天沢聖司」の名前があった。
すると雫の頭の中に“例の少年”の姿が浮かび、雫は静かな図書館で『違う!お前なんかじゃない!』と叫んだ。
雫は新学期が始まっても「天沢聖司」のことを気にしており、職員室で先生から本の寄贈者について話を聞いた。
すると「天沢さん」は元PTAの会長で、天沢さんの末っ子が「雫と同級生」だと言うことが分かった。
驚いた雫が職員室を飛び出すと、例の少年と渡り廊下ですれ違った。
しかし雫は完全に無視されてしまい、またしても『アイツやな奴なの』と言って腹を立てた。
その夜、雫は夕子に電話で呼び出され、泣きじゃくる夕子の相談に乗る。
杉村が友達に頼まれて、
あの手紙の返事くれぇーって。
恋愛に“鈍い”杉村は夕子の気持ちには気づいておらず、夕子は杉村に伝えられたことでひどく落ち込んでいた。
翌日、夕子は前日のショックで学校を休んでしまう。
すると杉村が放課後に雫を呼び出し、夕子が泣きだした理由を雫に聞いた。
雫は『夕子はね、あんたのことが好きなのよ!』とはっきり伝えたが、逆に杉村から告白されて戸惑ってしまう。
え!?そんな俺、困るよ!
困るって…かわいそうなのは夕子よ!
だって俺…俺お前が好きなんだ!
杉村のことを友達にしか思えない雫は断ったが、帰宅して「鈍いのは自分じゃないか!」と自分を責めた。
その後、雫は落ち込んだ気分を変えるため「地球屋」に向かった。
店の前で太った猫(ムーンにはたくさん名前がある)に話しかけていると、また例の少年が現れ、店主の孫である少年に店の中を案内される。
店の地下に降りると、雫は少年が『バイオリン職人』を目指していることを知る。
すると少年がバイオリンを弾き、雫が「カントリーロード」を歌っていると、店主と仲間たちが帰ってきて一緒に演奏する。
その後、雫は店主の孫である少年が「天沢聖司」だと知ってショックを受けるが、聖司からイタリアに修業しに行こうとしている“夢”を聞いて、聖司に対するイメージが変わっていく。
翌日、聖司は昼休みに雫を呼び出し、屋上で「イタリア修業」が決まったことを報告した。
俺、お前より先に図書カードに名前書くため、ずいぶん本読んだんだからな。
俺…イタリアへ行ったら、お前のあの歌歌ってがんばるからな。
その夜、聖司に比べ進路も目標も決まってない自分に焦りを感じた雫は、夕子の家で「物語」を書くことを決心する。
雫は「バロンを主人公にした物語」を書くため、西司朗からバロンの使用許可を得た。
その後、雫が図書館で本を読んでいると、聖司が現れて「明日イタリアに行く」と告げられる。
帰り道、2人はお互い目標に向かって頑張ることを約束して別れた。
「耳をすませば」結末
それからの雫は物語を書くことに夢中になり、学校の授業には集中できず、家でも部屋に閉じこもってばかりになった。
そんな中、雫の母親が担任から呼び出され、雫が「中間テスト」で100番も順位を落としていることを聞かされる。
雫は家族から心配されるが、親子3人での進路相談の結果、雫は物語を最後まで書くことを認めてもらう。
自分の信じるとおりやってごらん。
でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。
何が起きても、誰のせいにもできないからね。
その後、物語を書き終えた雫は「地球屋」を訪れ、店主に物語を読んでもらった。
雫は部屋の外で読み終えるのを待っていると、部屋から出てきた店主は『ありがとう。とてもよかった』と言った。
荒々しくて率直で、未完成で、聖司のバイオリンのようだ。
雫さんの切り出したばかりの原石を、しっかり見せてもらいました。
よくがんばりましたね。あなたはステキです。
慌てることはない。時間をかけてしっかり磨いて下さい。
その言葉を聞いた雫は、たまっていた感情が爆発して号泣した。
その後、2人は一緒に鍋焼きうどんを食べ、店主はバロンが店にきた「いきさつ」を話した。
ドイツに留学して、町のカフェでバロンを見つけた。
店の人にぜひゆずってほしいと申し出たんだ。
でも断られた。このネコの男爵には連れがいる。
恋人同士を引き離すことはできないってね。
ちょっとした修理に職人のもとへ戻してある。
貴婦人のネコの人形の帰りを、バロンは待ってるっていうんだ。
帰国の日も迫っていたし、僕はあきらめようと思った。
その時ね、一緒にいた女性が申し出てくれたんだ。
恋人の人形が戻って来たら、彼女がひきとって、二つの人形をきっと一緒にするからって。
店の人もとうとう折れてね。
僕はバロンだけを連れてドイツを離れることになった。
必ず迎えに来るから、それまで恋人の人形を預かってほしいと、その人に約束してね。
二つの人形が再会する時は、私達が再会する時だと…
それからすぐ戦争が始まってね。
僕は約束を果たせなかった。
店主から聞かされた話は、雫が書いた物語と類似していた。
その人の行方もバロンの恋人も、とうとう分からなかった。
その人、おじいさんの大切な人だったんですね。
追憶の中にしかいなかったバロンを、雫さんは希望の物語によみがえらせてくれたんだ。
その後、店主に家まで送ってもらった雫は、母親に「受験生に戻る」と宣言した。
翌朝、目を覚ました雫が何気なく窓の外を見ると、目の前の道路に自転車に乗った聖司がいた。
聖司は予定より1日早く帰国しており、驚いた雫は慌てて外に飛び出した。
すると聖司は雫に上着をかけ、自転車の後ろに乗せて「秘密の場所」へ向かった。
そこは朝日に照らされ、美しい街並みを見下ろせる高台だった。
そこで聖司は、突然真剣な顔になって雫にプロポーズした。
俺…今すぐってわけにはいかないけど、俺と結婚してくれないか?
俺、きっと一人前のバイオリン作りになるから…そしたら…
うん。うれしい。
そうなれたらいいなって思ってた。
そうかぁ、ヤッタァー!
雫、大好きだ!