おもひでぽろぽろ、ネタバレとあらすじ!声優キャストもご紹介!
2017/01/27
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、高畑勲監督の『おもひでぽろぽろ』が放送される。
ひとり旅に出た27歳の私が“小学5年生のワタシ”と一緒に、それまでの歩みを振り返るロードムービーが公開されたのは、1991年7月20日。
名曲「THE ROSE」を基にした主題歌「愛は花、君はその種子」の日本語詞は、高畑監督が自ら訳詞を書き下ろしたそうだ。
今回は、そんな『おもひでぽろぽろ』のネタバレとあらすじ、高畑監督が書き下ろした訳詞をご紹介したい。
「おもひでぽろぽろ」声優キャスト
「おもひでぽろぽろ」ネタバレとあらすじ
おもひでぽろぽろは27歳のタエ子(私)と、小学5年のタエ子(ワタシ)の2つの時間軸で流れるストーリーとなっている。
1982年夏の出来事。東京生まれ東京育ちの岡島タエ子は、東京でOLをしていた。
タエ子は27歳だが未婚。タエ子が結婚しないことを母親は心配して縁談の話を持ちかけてくるが、「お母さんったらそればっか」と縁談話を断る。
そんなタエ子は会社に10日間の休暇をもらい、長姉・ナナ子の嫁ぎ先である山形県の高瀬にひとりで旅へ出かけることに。
高瀬に行くのは2回目。夏になれば田舎へ帰る人が多い中、東京で生まれ育ったタエ子に帰る故郷はなく、「夏休みに田舎に遊びに行く」のが子どもの頃からの憧れだった。
ナナ子の結婚によってタエ子にも“田舎”ができ、タエ子はとても喜んでいた。
山形に向かう夜行列車の中で、タエ子はふと小学5年の頃の出来事を思い出していた。
父が当時は珍しかったパイナップルを買ってきてくれて大喜びしたが、その味にガッカリし、やはり果物の王様は「バナナ」だと感じたこと。
姉であるナナ子は美大に通っており、いつも流行の最先端を走っていたこと。
野球上手なモテモテ男子、広田くんに恋をしたこと。
そんな感傷に浸っていると、小学5年のタエ子が現れ、気がつけば小学5年の“ワタシ”を連れて「高瀬」におりたったのだった。
高瀬に着いたタエ子を待っていたのは、義兄・カズオの又従姉妹で、タエ子より2歳年下のさわやかな好青年・トシオだった。
トシオは元サラリーマンで、今は農業を営みながら冬はスキーの指導員をしていた。
田舎に着いたタエ子は10日間の滞在期間を使って、いろいろな農作業を手伝うことに。
早朝のベニバナ摘みやきゅうりの収穫など、タエ子は農作業をすることで「自然の中での生活」に惹かれていった。
そんな中、ナナ子の義兄とキヨ子の娘である中学生のナオ子は、みんなが履いている「プーマのスニーカーが欲しい」と言って親を困らせていた。
そんなナオ子に、タエ子は自分の恥ずかしい昔話をする。
なんでもお古ばかり着せられて、家族に文句を言っていたこと。
成績が悪すぎて、家族に真剣にIQまで心配されていたこと。
家族で食事に行く際、タエ子が行くか行かないかグズグズし、家族に放って行かれそうになって外に裸足で飛び出したところ、父に初めてビンタされたこと。
タエ子も昔は「ワガママ」だったという話を聞かされたナオ子は、プーマのスニーカーを諦めて自分の行動を思い直すのだった。
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「おもひでぽろぽろ」結末
タエ子とトシオは2人で出かけ、お互い分数や自然、百姓の歴史など色々な話題を話し合ったり、有機農業を体験させてもらい、その大変さを直接肌で感じた。
そんな中、小学5年のタエ子は学芸会で注目され、劇団のスカウトが家に来て「スター」になれるはずだったと少しだけ自慢する。
トシオはいつも「明日があるさ」と考えており、そんなトシオの生き方を、タエ子は素敵に感じ始めていた。
タエ子が東京に戻る前日の夜、タエ子はお世話になっていたおばあちゃんに「トシオの嫁になってくれないか?」と懇願される。
思いもかけないことにタエ子は驚き、タエ子は家を飛び出してしまう。
農業の現実も知らず、田舎暮らしを知ったつもりになっていたタエ子は、田舎暮らしをする覚悟は自分にはないことに気づき、田舎に憧れていた自分を恥ずかしく感じたのだ。
その後、雨に濡れるタエ子をトシオが車で迎えに来てくれた。
するとタエ子は、車中で小学5年の時の思い出話をする。
家が貧乏で体操着も買えず、クラスでいじめられていたアベくんに対し、タエ子は結局自分が1番アベくんを汚いと感じていたことを反省する。
そんな2人の目の前を、アベくんが歩いていた…。
翌日、おばあちゃんやお世話になった人たちに別れを告げ、タエ子は東京に帰ることに。
タエ子はトシオに送ってもらって列車に乗るが、このまま東京に帰っていいのか迷っていた。
そんなタエ子の腕を小学5年のタエ子が引っ張り、タエ子の背中を後押しした。
タエ子は立ち上がり、トシオの元へ戻るため列車を引き返して再び高瀬の地に降り立った。
するとそこには、同じように引き返してきたトシオの姿があったのだ。
2人は手をつないで歩き、そんな2人を小学5年のタエ子たちが祝福した。
主題歌「愛は花、君はその種子」
名曲「THE ROSE」を基にした本作の主題歌「愛は花、君はその種子」の日本語詞は、高畑監督が自ら訳詞を書き下ろしている。
「愛は花、君はその種子」(「ローズ」より)
やさしさを 押し流す 愛 それは川
魂を 切り裂く 愛 それはナイフ
とめどない 渇きが 愛だと いうけれど
愛は花 生命の花 きみは その種子挫けるのを 恐れて 躍らない きみのこころ
醒めるのを 恐れて チャンス逃す きみの夢
奪われるのが 嫌さに 与えない こころ
死ぬのを 恐れて 生きることが 出来ない長い夜 ただひとり 遠い道 ただひとり
愛なんて 来やしない そう おもうときには
思いだしてごらん 冬 雪に 埋もれていても
種子は春 おひさまの 愛で 花ひらく