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旅猫リポート(映画)ネタバレとあらすじ!結末とキャストも

   

今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『旅猫リポート TV特別版』が放送される。

「三匹のおっさん」「図書館戦争」シリーズなどの人気作家・有川浩さんの同名小説を映画化した『旅猫リポート』が公開されたのは、2018年10月26日。

ある事情から愛猫を手放すことになった心優しい青年が、新しい飼い主を探すための旅に出る。

今回は、目には見えない絆で結ばれた1人と1匹の切なくてあたたかい物語・『旅猫リポート』のネタバレとあらすじをご紹介したい。

「旅猫リポート」キャスト

宮脇悟:福士蒼汰

 

ナナ:高畑充希(声の出演)

 

杉千佳子:広瀬アリス

 

杉修介:大野拓朗

 

澤田幸介:山本涼介

 

澤田慶介:田中壮太郎

 

澤田洋恵:笛木優子

 

吉峯大吾:前野朋哉

 

五十嵐:中村靖日

 

神崎:戸田菜穂

 

宮脇和子:木村多江

 

宮脇健悟:橋本じゅん

 

香島法子:竹内結子

 

「旅猫リポート」あらすじとネタバレ

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

昔、そうおっしゃった偉い猫がいるそうだ。

ぼくも昔は、名も無きただの猫だった…。

“誇り高き野良猫”だったナナが宮脇悟と出会ったのは5年前。

悟はナナを見つけると優しく声をかけ、ナナはいつも餌をもらっていた。

しかしナナは誇り高き野良猫。

ナナからすれば悟は狩りの調子がでないときの「保険」で、一線を引いているナナのモットーは『馴れ合いは禁物』だった。(お触りは貢ぎ物と引き換え)

そんなある日、ナナは猫集会に向かう途中に車に引かれて大怪我をしてしまう。

薄れゆく意識の中、ナナは悟のことを思い出して「痛い!助けろ、どうにかしろー!」と心の中で叫んだ。

するとナナは悟に助けられており、運ばれた病院で一命をとりとめた。

こうしてぼくはサトルの猫になった。

サトルは猫の下僕としてはなかなか優秀だし、

何より、ぼくのために泣いてくれたからね。

ナナと悟は「家族」になって幸せな時間を過ごしたが、悟は“ある事情”によりナナを手放す決心をする。

悟はナナの新しい飼い主を探すため、銀色のワゴンに乗って自らの人生を振り返る旅に出る…。

 

悟とナナが最初に訪ねたのは、小学校時代の友人・澤田幸介だった。

悟と幸介が思い出話を始めると、ナナは悟が「ハチ」という猫を飼っていたことを知る。

4年生の頃、2人は公園に捨てられていた子猫を見つけて夢中になった。

先に見つけた幸介が家に連れて帰ったが、写真館を営む父親が飼うことを許してくれなかった。

すると2人は「家出」をして大人たちを困らせ、追い詰められた悟は学校の屋上から身を乗り出して幸介の気持ちを叫んだ。

来るなー!来たら飛び降りるぞー!

って…幸ちゃんが言ってまーす!

ええーっ!?

するとこの作戦は功を奏し、その光景を見ていた悟の両親が「猫でも犬でもカバでも飼っていいから下りてこい!」と言った。(コビトカバ?なら大丈夫らしい)

こうして悟は幸介の代わりに子猫を飼うことになり、悟の家族に迎えられて「ハチ」と名付けられた。

2年後の修学旅行前日…

悟は修学旅行の準備を母に任せっきりで漫画を読んでいた。

父が手伝わない悟を注意すると親子喧嘩が勃発し、準備をしてくれていた母を怒らせてしまう。

すると父は「お土産で仲直りできる」とアドバイスし、京都に行く悟に『よーじやのあぶらとり紙がいいぞ』と言った。

その後、なかなか寝付けない悟は母に謝り、「あぶらとり紙買ってくるね」と言った。

すると、母は笑いながら「お父さんの入れ知恵でしょー」と言いつつも嬉しそうだった。

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修学旅行当日…悟が幸介とお土産を選んでいると、悟は先生に呼ばれて「後でちゃんと話すから、先生と帰るの」と言われてしまう。

幸介は悟が突然帰ってしまったことに驚きつつも、悟のために「よーじやのあぶらとり紙」を買って帰った。

やがて修学旅行から自宅に帰った幸介は、悟の両親が交通事故で亡くなった事を父親から告げられ、家族で葬儀に参列した。

悟は前を見つめて黙って座っていたが、幸介が「あぶらとり紙」を渡すと、悟は気持ちの糸が切れたように大声で泣き出した。

ありがとう。

この子、修学旅行から帰ってきて初めて泣いたの。

やっと泣いてくれたの。ほんとにありがとう。

その後、両親を失った悟は叔母(母の妹)・法子に引き取られることになった。

親戚は「結婚もまだなのに」と反対したが、それでも法子の決意は固かった。

しかし転勤が多い法子(判事)はハチを飼うことが出来ず、ハチは遠い親戚に引き取られた。

幸介は2年前と同じく「ハチを引き取りたい」と父に頼んでいたが、厳しい父が首を縦に振ることはなかった。

そして現在、結婚した幸介は父の写真館を継いで頑張っているが、ハチを引き取れなかったことをずっと後悔していた。

また、父の「心無い言葉」で猫好きの妻が実家に帰っており、幸介はそれでも父に口答えできない自分にいら立っていた。

結局ナナは一歩もゲージから出ず、悟は幸介に『新しい猫をさがしたほうがいい』と言った。

俺の猫を引き取ると、お父さんにハチのことを当てつけてるみたいだろ。

だから奥さんと飼う猫は、なんの事情も引きずってないまっさらな猫のほうがいい。

ナナ:ぼくで奥さんを釣る前に自分が親父と戦え!

こうしてお見合いは「不成立」となり、悟とナナは銀色のワゴンに乗り込んだ。

出発前、久しぶりの再会だった悟と幸介はお互いに感謝の気持ちを伝え、新しい飼い主を探す旅を再開した。

ありがとな。まだ俺は、俺を頼ってくれる友達がいるんだなって。

こっちこそありがとう。俺には頼れる友達がいるんだって、心強かった。

また来いよ!

悟たちが次の目的地に向かっていると、中学校時代の同級生・吉峯大吾から連絡が入る。

吉峯も飼い主の候補者だったが、最近「子猫を拾った」ためナナとのお見合いは中止となった。

吉峯もとても優しそうな青年で、「あいやー、すまねえ」と言って電話を切った。

次に悟たちがやってきたのは、高校時代の友人夫婦・杉修介と千佳子が経営する「ペンション杉」だった。

杉夫妻は犬の虎丸と猫のモモを飼っており、悟たちは到着してすぐに虎丸を紹介された。

すると虎丸は悟たちが近づくと急に吠えだし、杉夫妻は“めったに吠えたりしない”虎丸の様子に驚いた。

その後、悟たちがモモにも挨拶を済ませると、ナナはモモとは仲良くなれそうだった。

修介は悟の会社が「大規模リストラ」を敢行したことを心配しており、悟が「他にもいろいろあって…」と答えるとそれ以上の詮索はしなかった。

千佳子は「一時預かりだと思ってる」と悟に伝え、悟は安心した表情で『恩に着ます、姉御!』と言った。

そんな杉夫妻は幼なじみで、3人は高校時代に川に落ちた犬を助けたことがきっかけで仲良くなった。

その後、悟と修介は夏休みに千佳子の家(茶畑)でアルバイトをし、悟は四国の高松にいる「ハチ」に会いに行くための旅費を稼いだ。

しかし、ハチに会いに行ける直前で親戚から連絡が入り、悟はハチが交通事故で亡くなったことを知る。

またしても家族を失った悟が「もうバイトする理由がなくなった…」と深く落ち込んでいると、千佳子は『行かなきゃダメ』と悟に言った。

ここで間に合わなかったってすねてないで、ちゃんと悲しんでおいでよ。

間に合わなかったけど、会いに来ようとしたんだって言っておいでよ。

宮脇がちゃんと片付けてあげないと、猫も心配で浮かばれないよ。

その後、高松に向かった悟は帰りに京都に寄り、修介と千佳子にお土産を買って帰った。(修介には讃岐うどん、千佳子にはよーじやのあぶらとり紙と手鏡)

悟の父のアドバイス通り、あぶらとり紙をもらった千佳子はとても嬉しそうだった。

そのまま食堂に向かった悟と修介は、そこで千佳子のことを話し合った。

修介は幼いころから千佳子が好きで、悟が高松に行っているときを狙って千佳子をデートに誘っていた。

一方の悟も可愛くて優しくて“姉御肌”の千佳子に気持ちがあったが、優しい悟は「好きにならないほうがおかしい」と言って身を引いた。

俺、卒業までには転校しちゃうからさ。

叔母さん、仕事の都合で転勤多いんだ。

遠距離になるのが最初から分かってる恋愛なんて、ちょっとつらいだろ?

そして現在、あれから夫婦となった修介と千佳子だが、修介は今でも2人の関係に不安を抱いていた。

翌朝、ナナと虎丸は再びお見合いをするが、飼い主の心を察した虎丸は最後まで悟たちに吠え続けた。

虎丸:帰れ!お前がいたらご主人と奥さんがずっとミヤワキのことを考えるんだ!

ナナ:黙れ!それ以上言ったら痛い目にあわせるぞ。

虎丸:ミヤワキを思い出すものを、この家に入れるわけにはいかないんだ!

虎丸:だって…そいつからはもう助からないにおいがする!

こうして今回のお見合いも「不成立」となり、悟とナナは銀色のワゴンに乗り込んだ。

別れ際、悟は2人の前で『俺高校の頃、千佳子さんのこと好きだったんだ』と打ち明けた。

するとドキドキの修介を横目に、千佳子は「今更そんなこと言われても」と笑顔で返し、過去の三角関係に終止符を打てたことで修介も笑顔を見せた。

やがて悟たちは杉夫妻と虎丸に笑顔で見送られ、北九州行きのフェリーに乗った。

悟は両親のお墓参りに行った後、叔母・法子が待つ新居に向かう予定だった。

法子は転勤の多い判事の仕事を辞め、悟たちのために福岡の法律事務所に転職するつもりだった。

また、ナナを飼えるように家まで用意し、悟の体調を心配しながらずっと帰りを待っていた。

その後、悟たちは綺麗な菜の花畑に立ち寄るが、少し目を離した隙にナナがいなくなってしまう。

悟が必死になって探すとすぐに見つかったが、ナナがどれほど大切な存在か、悟はあらためて思い知らされた。

勝手にはぐれるなよ。

ナナ:さっきからずっと近くにいたってば。

置いていくなよ。そばにいてくれよ。

ナナ:やっと本音を言いったね。サトルがそう思ってることなんかずーっと知ってた。

ナナ:大丈夫。ぼくは絶対にサトルを置いていったりしないから。

一方、荷物を整理していた法子は悟が幼いころの幸せそうな写真を見つけ、ふと1年前のことを思い出した。

その日は悟の手術の日。

「悪性の腫瘍」に体を蝕まれていた悟は手術を受けたが、手術は失敗して『余命1年』の宣告を受けていた…。

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「旅猫リポート」結末

悟は両親のお墓参りに行き、ハチにそっくりなナナを紹介した。

ナナが「ぼくもなかなかのもんでしょ?」と挨拶をして空を見上げると、そこには綺麗な『七色の虹』がかかっていた。

七色の虹。ナナの虹。

あの日の虹は、ぼくらの虹だ。

きっと、ぼくらの旅へのはなむけだった。

その後、新しい家に到着した悟が荷物を片付けていると、法子の叫び声に驚かされる。

ナナが挨拶がてら法子の足もとで“スリスリ”しただけだったが、猫が苦手な法子はとっさにテーブルの上に避難した。

悟はその様子を見て、転職に引っ越し、そしてナナを引き取ることを決めてくれた法子に心から感謝した。

やがて悟は病院へ行く回数が増え、ナナは虎丸が言った『もう長くはないにおい』を感じていた。

ある日、悟が法子に「叔母さんが引き取ってくれてよかったよ」と伝えると、法子は「引き取った最初にあんな酷いこと…」と言った。

小学生だった悟を引き取ると決めた日、法子は『悟はお父さん、お母さんと血がつながってないの』と真実を伝えていた。

悟の生みの親は「育児放棄」事件を起こしたとんでもない人間で、法子は過去にその事件を担当していた。

その話を聞いた悟の両親は、乳児院に行くはずだった悟を引き取った。

法子は小学生の悟に真実を伝えてしまったことをずっと後悔していたが、悟は「あのとき教えてくれてよかった」と言った。

俺、叔母さんが教えてくれるまで、お父さんやお母さんと血がつながってないなんて一回も考えたことがなかったんだ。

それくらいお父さんとお母さんは俺を本当の子どもにしてくれてた。

生みの親に捨てられたのに、よそのお父さんとお母さんが、こんなに大事にしてくれるなんてすごいよね。

また、転勤が多かった法子は悟に寂しい思いをさせたことも後悔していたが、悟は「転校したから出会えた友達がいる」と言った。

いざっていうときに、大事な猫を引き受けてくれる人がこんなにたくさんいるなんて、すごく幸せな人生じゃないか。

申し出てくれた人がみんなダメでも、最後は叔母さんが引き取ってくれる。

叔母さんに引き取られて、大好きな両親の思い出を話しながらたくさん過ごせて、俺が幸せじゃないわけないだろ。

おまけに今はナナまでいるんだよ。

最後の時間を…叔母さんとナナと一緒に過ごせるなんて。

やがて悟は入院することになり、ナナは部屋を出ていく悟に鳴き続けた。

悟は「置いていきたいわけないだろ。大好きだよバカ!」と言って振り切るように部屋を出ていった。

その後、庭での面会を許されたナナは法子と病院に向かい、悟は『ずっとナナが足りなかったよ』と言って強く抱きしめた。

幸せな時間を過ごしたナナは車に乗せられるが、法子の目を盗んで車から飛び降りてしまう。

それからのナナは悟にいつでも会いに行けるように「野良猫」に戻り、法子がいないタイミングを見計らって悟に会いに行った。

悟はナナの好きなささみとカリカリを準備しており、ナナは車椅子で外に出てくる悟をいつも待っていた。

ナナ、俺の最後の猫がナナでよかった。

ナナ:そんなこと、とっくに分かってたよ。

悟の最後の時。

屋根の上にいたナナは、悟に呼ばれた気がして病院の玄関口に駆けつけた。

すると法子がドアを開けようとしているナナを見つけ、そのまま抱きかかえて悟の病室に連れて行った。

ナナが力を失った悟の手を必死で舐めると、悟はゆっくり「ありがとう」とつぶやいて息を引き取った。

ナナ…悟は、幸せだったって信じていいかしら。

そいつは…聞くまでもないってやつだよ。ノリコ。

1年後…

悟の一周忌には幸介、吉峯、杉夫妻が集まり、幸介は飼い始めた猫を自慢していた。

吉峯が飼っている猫は子猫を産み、杉夫妻と法子に子猫の「お見合い」を約束した。

ねえ、サトル。

サトルがいなくなっても、サトルの好きな人たちがつながってるよ。

サトルにも、この幸せそうなお喋りが聞こえるかい?

ねえ、サトルが行ったところにも、あの日の虹はかかってる?

ほんの少し待っててよ。いつかぼくらもそこへ行く。

サトルに追い着くまで旅を続けて、たーくさんお土産話を持っていくよ。

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