バケモノの子ネタバレとあらすじ!結末と声優も
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『バケモノの子』が地上波初放送される。
「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」などの細田守監督の長編アニメーションが公開されたのは、2015年7月11日。
“夏”のイメージが強い細田守監督の4作目は、2015年夏の邦画No.1ヒットを記録している。
今回は、1人ぼっちの少年がバケモノとの出会いによって成長していく物語『バケモノの子』のネタバレとあらすじ、豪華声優陣をご紹介したい。
「バケモノの子」声優キャスト
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「バケモノの子」あらすじとネタバレ
東京(渋谷)には、人間の知らないところにバケモノたちが暮らす街・渋天街が存在する。
渋天街を長年束ねてきたのはバケモノの『宗師』だったが、引退して「神様に転生する」と宣言した。
そこで“跡目”として名が挙がったのが、「猪王山(いおうぜん)」と「熊徹(くまてつ)」だった。
猪王山は冷静沈着で勇猛果敢。大勢の弟子を抱えるイノシシのバケモノ。
熊徹は「力だけなら猪王山を凌ぐ」との評判だったが、自分勝手で粗暴なクマのバケモノ。
次の『宗師』になるのは「猪王山」だと、皆口々に噂した。
行き場をなくした9歳の少年・蓮は、1人で渋谷の街を彷徨っていた。
蓮は母親を交通事故で失い、父親は離婚後に家を出ていた。
蓮は親戚に養子として迎え入れられることになっていたが、引越しの最中に逃げ出していた。
行くあてもなく蓮が駐輪場でうずくまっていると、人間界に「弟子探し」に来ていた熊徹が声をかけてくる。
悪くねえ。
おめえ、俺と一緒に来るか?
その姿に驚いた蓮は熊徹を見失ってしまうが、熊徹を探しているうちに「渋天街」へ迷い込んでしまう。
その後、蓮は困っていたところを百秋坊(ひゃくしゅうぼう)に助けられると、酔っ払った熊徹と再会する。
熊徹は百秋坊や多々良の反対を押し切り、人間の少年である蓮を『弟子にする』と宣言。
『宗師』の跡目候補である熊徹は、現宗師から跡目を目指す条件として「弟子を取る」ことが課せられていた。
『強さ』を求めていた蓮は熊徹についていき、9歳だったことから熊徹に「九太」と名付けられた。
九太と熊徹の不思議な共同生活がスタートするが、性格の合わない2人は事あるごと衝突した。
そんな中、熊徹が逃げ出した九太を探していると、街でもう1人の跡目候補・猪王山と遭遇する。
九太は猪王山の弟子に見つかるが、人間の子供が「渋天街」にいることであたりは騒然となる。
さらに熊徹は「人間を住まわせると心に“闇”を宿して大変なことになる」と猪王山に警告され、睨み合った2人の対決が始まった。
周囲のバケモノたちからは猪王山コールが鳴り響き、それを見た九太は「あいつ、独りぼっちなんだ」とつぶやいた。
周囲には熊徹を応援する者はいなかったが、熊徹の境遇を自分の姿と重ねた九太は『負けるな!』と応援した。
2人の対決は『宗師』の登場で幕引きとなり、宗師は人間を引き入れた熊徹を罰しなかった。
熊徹は猪王山に負けて悔しがっていたが、九太は「あんた、強いな」と言った。
九太は熊徹の弟子になることを決意し、苦手な「卵かけご飯」を口に流し込んだ。
弟子となった九太は修行に励むが、師匠である熊徹の教え方は雑だった。
グーッと持ってビュッといってドーン!
胸ん中で剣を握るんだよ。
あるだろ、胸ん中の剣が!
しかし、九太は剣術の修行だけでなく掃除、洗濯、炊事までこなし、弟子として一生懸命頑張った。
ある日、買い物に出かけた九太は猪王山の次男・二郎丸に絡まれるが、それを見た猪王山の長男・一郎彦に助けられた。
その夜、熊徹が言うことを聞かない九太のことで悩んでいると、突然『宗師』が現れる。
『宗師』は熊徹に紹介状を渡し、熊徹は九太を連れて「各地の宗師」と面会する旅に出る。
九太は「才能ないのかな」と悩んでいたが、百秋坊は「問題があるのは熊徹」だと言った。
親も師匠もいない熊徹は、自分1人で強くなってしまった。
「意味は自分で見つけろ」と語る熊徹もまた、適切なアドバイスができないことで悩んでいた。
旅から戻った九太は、それから熊徹の動きを徹底的に真似した。
まんざらでもない熊徹も真剣になり、2人はお互いに心身ともに成長していった。
1人で強くなった熊徹の武術は洗練され、九太は二郎丸を負かすほどの実力を身につけた。
やがて月日が経ち、九太は17歳になった。
そんなある日、九太は偶然に渋天街から人間界に戻り、気がつくとそこは渋谷だった。
九太は図書館で進学校に通う女子高生・楓(かえで)と出会い、九太は「蓮」と名乗って小学校から学校に行っていないことを告白した。
すると楓が勉強を教えてくれるようになり、九太(蓮)はそれまで通り渋天街で生活しながらも、人間界では楓から勉強を教わった。
やがて楓は、蓮に「高等学校卒業程度認定試験」を受け、大学を目指すように勧める。
いろんなことを知りたいと思った蓮は大学を志すが、熊徹のことも気にしていた。
そんな中、区役所で住民票を調べていた蓮は「父親」の住所を知り、父親との再会を果たした。
一方、熊徹は九太の寝床から「教科書」を発見しており、稽古をサボってばかりの九太を問い詰める。
しかし、九太は「人間の学校に行きたい」と訴え、反対する熊徹を無視して渋天街を後にする。
もう1つ話がある。
父親が見つかった。
そこへ行く。今決めた。
九太の“親代わり”のつもりだった熊徹は、元のダメ男に逆戻り。
蓮の父親は「2人で一緒に暮らそう」と話を持ち掛けるが、蓮は「俺の何を知ってるんだよ」と拒絶した。
父親への「憎しみ」の感情を拭い去れない蓮は、自分のなかに『闇』があることを自覚する。
自分は「人間」か「バケモノ」か…。
蓮が楓に悩みを打ち明けると、楓から「お守り」をもらって蓮は落ち着きを取り戻した。
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「バケモノの子」結末
一方、バケモノの世界では『宗師』の跡目決定のため、熊徹と猪王山の決戦が明日に迫っていた。
九太は二郎丸の家に立ち寄るが、帰り際に突然一郎彦に襲われる。
九太は意識を失ってしまうが、直前に一郎彦が抱える『闇』を見た。
バケモノたちの大歓声の中、ついに熊徹と猪王山の決戦が始まった。
序盤はスタミナを考えない熊徹が押したが、徐々に冷静沈着な猪王山のペースになっていく。
熊徹はダウン寸前まで追い詰められるが、九太が倒れた熊徹に活を入れる。
何やってんだバカ野郎!
しょぼくれてんじゃねえ。
1人でもさっさと勝て!
九太の声援で立ち上がった熊徹は笑っていた。
熊徹1人では勝ち目はなかったが、九太と一緒の熊徹は強かった。
熊徹は九太の声援に応えるかのような一撃で猪王山を倒し、新しい『宗師』は熊徹に決定した。
しかし次の瞬間、九太と喜び合う熊徹の背中に、猪王山の刀が突き刺さった。
“念動力”で刀を突き刺したのは一郎彦だった。
それを見た九太は一郎彦と同じく「闇の穴」が開き、怒りに震える九太も念動力で刀を突き刺そうとする。
しかし、九太はチコと楓の「お守り」のおかげで我に返り、刀は一郎彦の目の前で地面に落ちた。
『闇』に取り込まれた一郎彦は「許サナイ」と言って失踪し、九太はその場に倒れこんだ。
九太が目を覚ますと、そこには“瀕死の状態”の熊徹が眠っていた。
一方、熊徹の容態を心配する猪王山は、一郎彦のあの力は「バケモノの念動力ではない」と説明した。
一郎彦は、赤ん坊の頃に猪王山に“拾われて育てられた”人間の少年。
一郎彦は自分が「実の子ではない」ことに気づいており、ずっと心の奥底に『闇』を抱えていた。
その話を聞いていた九太は、一郎彦と決着をつけるために渋谷に戻る。
俺は、間違えたら一郎彦みたいになっていたかもしれない。
そうならずに済んだのは、俺を育ててくれたたくさんの人たちのおかげだよ。
あいつのこと、よろしく頼んます。
渋谷に戻った九太(蓮)は楓と合流するが、そこに闇に取り込まれた一郎彦が現れる。
九太と一郎彦は戦い始めるが、一郎彦は圧倒的な力で軽々と九太を吹き飛ばした。
さらに、一郎彦は巨大な「クジラ」に変身し、渋谷の街は大混乱に陥った。
この騒ぎは互いに響き合っている世界・渋天街にも影響を及ぼしていた。
意識を取り戻した熊徹は、宗師の権利として、自らが「神に転生」することを決意する。
俺ぁ半端モンのバカ野郎だが、それでもあいつの役に立ってやるんだ。
あいつの胸ん中の足りねえもんを、俺が埋めてやるんだ。
それが、半端モンの俺にできる、たった1つのことなんだよ!
追い詰められた九太は、「俺と一緒に消えてなくなれ!」と叫び、一郎彦の『闇』を自分に取り込もうとする。
すると次の瞬間、九太の前に「燃えさかる剣」が突き刺さった。
その大太刀は、『九十九神(つくもがみ)』に転生して姿を変えた“熊徹”だった。
その剣はゆっくりと九太の胸に吸い込まれ、熊徹は九太の「胸の中の剣」になった。
九太は熊徹に活を入れられ、大太刀となった熊徹と共に一郎彦の『闇』を切り裂いた。
目を覚ました一郎彦は、闘技場から『闇』に取り込まれていた記憶が消えていた。
宗師は熊徹がいなくなってしまったことで宗師の職を「続投」することになった。
渋天街を出た九太は父親と一緒に暮らし始め、楓と共に「高認試験」の合格を目指す。
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