相棒-劇場版III-ネタバレとあらすじ!結末とキャストも
2019/03/24
今夜21時00分からの「日曜洋画劇場」に、『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』が放送される。
2000年から続く人気刑事ドラマの劇場版シリーズ第3弾が公開されたのは、2014年4月26日。
杉下右京と“3代目相棒”の甲斐享コンビが、元自衛隊員が訓練をする謎の島で起きた事件に迫る。
今回は、太平洋に浮かぶ孤島が舞台の劇場版・『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』のネタバレとあらすじをご紹介したい。
「相棒-劇場版III-」キャスト
「相棒-劇場版III-」あらすじとネタバレ
ある朝、いつものように出勤した杉下右京と甲斐享は、組織犯罪対策5課の課長・角田六郎に「珍客が来ている」と告げられる。
部屋にいたのは警察庁長官官房付の神戸尊。
神戸は東京から約300キロ離れた島・「鳳凰島」で起きた『馬に蹴られて男性死亡』という事故に注目しており、特命係をその島に潜入させて「島の実態を調査させる」ことが目的だった。
鳳凰島は民間人が所有している島で、そこは「民兵」と言う民間の兵士たちが3泊4日で訓練をしている特殊な島。
事故で亡くなったのは、普段は会社員として働き、一時的に訓練に参加していた予備自衛官の岩代純也だった。
島には「陸上自衛隊OB」ばかりが揃っており、密かに『非合法兵器(生物兵器)』を製造しているという物騒な噂が立っていた。
しかし、その活動を支援しているのは防衛大臣政務官の栗山朔太郎。
警察と自衛隊には昔から複雑な因縁があり、警察は容易に手を出せない状況だった。
神戸は甲斐享の父でもある警察庁次長・甲斐峯秋からの“密命”を受けたことを2人に説明し、鳳凰島行きのチケットを置いて部屋から去っていった。
2人はあまり乗り気ではなかったが、「実況見聞」として鳳凰島へ向かった。
島で2人を出迎えたのは、民兵たちを指導するリーダー・神室と、島で唯一の女性兵士・高野だった。
神室は元陸上自衛隊の三等陸佐。足の故障で退官しており、杖を付かないと歩けなかった。
東京から300キロ離れた「鳳凰島」は携帯の電波も届かなかったが、神室たちは衛星電話で外部と連絡を取っていた。
2人を乗せた車が現場に向かう途中、ダンボール箱を積んだ車とすれ違う。
杉下が行き先について質問すると、神室は「死んだ岩代の私物を船着場に運んでいる」と答えた。
事故現場は馬のヤマトがいる馬房。
杉下はそこで神室のベルト通し(スペア)を発見し、蹄鉄が1つ足りないことに気づいていた。
その後、2人は島のスポンサーである若狭産業社長・若狭道彦と対面する。
若狭は防衛大学時代の神室の先輩で、死亡した岩代は若狭産業の社員。
岩代は通常の「3泊4日」の訓練ではなく、1ヶ月の長期訓練中に死亡していた。
若狭は「岩代本人の希望だった」と答えたが、杉下は事故ではなく殺人事件だと考えていた。
その夜、杉下は食事中に突然立ち上がり、気になっていた「蹄鉄」について質問した。
勘定が合わないんですよ。
馬は四つ足の動物です。一度に4つの蹄鉄を消費する。
ところが、蹄鉄が19個しかありませんでした。
結局蹄鉄の行方は分からなかったが、2人は兵士たちから「岩代は高野にうつつをぬかして訓練に身が入らなくなった」との情報を得る。
2人が宿舎に戻ると、高野が蹄鉄を持って2人の帰りを待っていた。
高野は「ラッキーアイテムとして手元に置いていた」と説明したが、岩代との色恋沙汰の質問には激しく動揺した。
その後、神室から衛星電話を借りた甲斐は、彼女の悦子に「ハッピーバースデー」を熱唱。
するとその様子を杉下に見つかり、杉下は鑑識課の米沢と5課長の角田に連絡した。
翌日、杉下に呼び出された米沢と、次長に派遣された「トリオ・ザ・捜一」の伊丹、三浦、芹沢の4名が島に到着する。
杉下が「殺しの線が濃厚」であることを4人に伝えていると、角田からの連絡で「岩代は会社の命令で訓練に参加していた」ことも分かった。
杉下たちは蹄鉄の指紋も採取したが、直後に自衛隊の特殊部隊に襲撃される。
杉下たちは一瞬のうちに薬で眠らされ、気がつくとそこは「東京」。
防衛省は『訓練』という名目で特殊部隊を出動させており、杉下たちは島から追い出されてしまった。
そんな中、杉下に神戸から連絡があり、島で製造されている非合法兵器が『天然痘』であることが判明する。
自衛隊は9.11以降、生物兵器テロに備えて天然痘ワクチンを備蓄していたが、神室たちが「天然痘ウイルス株」を盗んでいた。
もちろその事実は公表されておらず、自衛隊はその事実が明るみになることを恐れていた。
天然痘の存在を知った杉下と甲斐は、再び「鳳凰島」に向かった。
「相棒-劇場版III-」結末
その頃、島では警察を島から追い出した特殊部隊が島を制圧し、兵器の調査に動き出していた。
特殊部隊リーダー・多賀の目的は島の“大掃除”。
神室は多賀に説得され、天然痘の保管場所に案内する。
再び島に戻った杉下と甲斐は、無人の本部で「過去に行われた訓練図」を発見する。
訓練ではほとんどの場所が網羅されていたが、北の一部地域だけ人が立ち入った形跡がなかった。
天然痘の「隠し場所」を発見した2人は現場に急行。
しかし、天然痘はすでに爆弾で破壊されており、多賀は「兵器開発はデマでした」と言った。
その後、『手ぶらでは帰らない』と言った杉下は、神室たちを集めて殺人事件の真相を明らかにした。
蹄鉄からは素手で触れていないはずの杉下の指紋が検出されたが、その蹄鉄は「お守りとして持ち帰った」と言った高野が持ってきた蹄鉄。
しかし、その蹄鉄がまた作業台の上にあるのはおかしな話だった。
高野が持ってきたのは前肢用の蹄鉄だったが、行方不明の1つは後肢用の蹄鉄。
高野は「くだらない捜索をやめさせるためにやった」と答えたが、杉下は「犯人を知っていたからだ」と返した。
岩代さん、スパイだったみたいですね。
あなた、栗山議員に頼まれてこの島にスパイを送り込んだ。
それが、岩代純也さんだった。
場合によっては僕ら、テロリストの支援をしていたことになってしまうからねぇ。
さらに、島には岩代の他にもう1人スパイがおり、それは蹄鉄を持ってきた「高野」だった。
神室が岩代のことをスパイだと気がついた理由は高野からの情報。
神室は高野に『ハニートラップ』を仕掛けさせ、確証を得た神室は計画を実行した。
神室は「馬に蹴られた状況」を偽装するため、必需品であるステッキと“20個目の蹄鉄”を組み合わせ、岩代を中腰の姿勢にして(本を落とした)殺害。
神室は犯行を認めたが、島から移送される前にこう言った。
いずれ、ここへ舞い戻ってくる。
すべては元のままだ。
この言葉が引っかかっていた杉下は、神室が自衛隊の裏をかいて「天然痘」を『すでに島から持ち出している』と予想した。
島に到着した時にすれ違ったあの車が気になります。
いずれ舞い戻る細工をして送った可能性が大です。
荷物の中身は杉下の予想通りだったが、移送中だった荷物はすぐに発見されて事なきを得る。
その後、生物兵器が発見されたことで島のメンバーも逮捕され、新聞でも大きく報道された。
大切なものが脅かされようとしたら、人はそれを守ろうとする。
その結果、相手を殺めることになっても正当化されます。
所詮、命のやり取りによって大切なものを守るという行為は、
大いなる矛盾を孕んでいるんです。
どっかに出口はないものでしょうかねぇ。
矛盾のない、晴れやかな出口が。
杉下さん、ありますよきっと。
出口、ありますよ。
そう、信じたいですね。