相棒 劇場版1のネタバレとあらすじ!結末とキャストも
2019/05/12
今夜21時00分からの「日曜洋画劇場」に、『相棒-劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』が放送される。
警視庁特命係に所属する名コンビの活躍を描く「相棒」の劇場版が公開されたのは、2008年5月1日。
杉下右京と初代相棒の亀山薫が、首都を震撼させる未曾有の事件に挑む。
今回は、18万人が集う「マラソン大会」が舞台の劇場版・『相棒-劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』のネタバレとあらすじをご紹介したい。
「相棒 劇場版1」キャスト
「相棒 劇場版1」あらすじとネタバレ
東京郊外の電波塔で元ニュースキャスター・仲島の遺体が発見され、現場には「f6」という謎の記号が残されていた。
警視庁特命係の杉下右京と亀山薫は、「赤いカナリア」と名乗る過激派から「小包爆弾」のターゲットとなった衆議院議員・片山雛子の警護を命じられる。
警護中、雛子の乗る車が突如襲撃を受けるが、薫がラジコンを利用した爆弾を投げ飛ばして間一髪で阻止した。
現場には元ニュースキャスターの事件同様、「d4」という謎の記号が残されていた。
そんな中、2人は一連の事件がネット上のSNSサイト・「人民法廷」内で行われる裁判で“死刑判決”を受けた人物を狙った『連続殺人事件』であることを突きとめる。
2人はサイトの「所有者」と思われた人物を訪ねたが、サイトの管理権は謎の第三者に乗っ取られていた。
右京は念のため、乗っ取りを仕掛けた人物のメールアドレスを聞いた。
現場に残されていた謎の記号を分析した右京は、それが『チェスの棋譜』にあたることを発見するが、犯人が現場にチェスの手順を残して行く理由は定かではなかった。
その後、2人は『処刑リスト』にあったクリニックの経営者・安永を訪ねたが、安永はすでに殺害されており、現場には「g5」の記号が残されていた。
安永は本業のかたわらにテレビでコメンテーターをしており、「毒舌が癇に障る」との理由で有罪になっていた。
2人は次に「事件の被害者たち」を訪ねていた女性・守村やよいの取り調べに立ち会うが、そこに武藤弁護士が現れてやよいを保護した。
その後、犯人の次の手を考えた右京は、一連の現場に残されていた棋譜の「順番」を確認していた。
まず、白のポーンが「e4」。
それに対して黒が「f6」。
白が「d4」、黒が「g5」。
そして右京が最強の駒・クイーン(将棋で言う飛車と角)をhの5に置くと、チェックメイト(記号はシャープ)となった。
右京が犯人のメールアドレスに「Qh5♯」と送るとすぐに返信があり、
こんなに早く詰んじゃうもんなんですか?
フールズメイト。(最短の手数で詰みにいたる手順)
日本語で言えば、バカ詰みの一種です。
実際の対局ではほとんどあり得ません。
なのに犯人は、わざとこんな手を残してた…。
60分制限の対局後、次の犯行が『東京ビッグシティマラソン』で行われることを見抜いた。
この形、最近どっかで見たような気が…
そうです。東京ビッグシティマラソンのコースです。
その後、2人は事件の「被害者たち」を訪ねていた女性・守村やよい(かつての名は「木佐原康江」)とその父・木佐原芳信から話を聞いた。
5年前、やよいの亡き兄・木佐原渡は、NPOに参加してエルドビア共和国で難民救済活動を行っていた。
しかし、ゲリラに日本政府への「身代金目的」で拉致され、政府が要求を拒否したため殺害されていた。
政府は「退去勧告」が出ていながらもエルドビアに留まったのは『自己責任』だと激しく非難し、多くのマスコミや国民もそれに追随した。
木佐原芳信とやよいはマスコミからの激しい中傷やバッシングを受け、名義を変更するほど大変な状況だった。
やよいはその『報復』として、兄の親友だった「塩谷和範」が一連の事件の犯人だと2人に説明した。
5年前、エルドビアに行くのは本当は塩谷先輩だったんです。
それが寸前で辞退して、兄に代わりに行くように頼んだんです。
先輩、それで自分のことずっと責めて…就職も棒に振って…
木佐原渡の殺害後、塩谷はNPOも大学も辞めており、ずっと音信不通だった。
しかし、突然やよいに手紙が届き、そこには辞退した理由も書かれていた。
恐かった。現地の情報を耳にするたびに恐くてたまらなかった。
大手企業への就職も決まっていたし、怖気づいて逃げてしまった。
また、手紙には「人民法廷」のアドレスとパスワードが記載されており、やよいは「塩谷先輩を止めてください!」と2人に頼んだ。
その後、24時間態勢で「人民法廷」を見張っていた陣川が塩谷からのメッセージを発見するが、そのメッセージを閲覧するには管理者用のパスワードが必要だった。
すると右京が「1/2-1/2(チェスで引き分けを示す記号)」と入力するとログインに成功し、5年前の人質事件に関する機密文書・『Sファイル』の存在を知る。
「相棒 劇場版1」結末
マラソン大会当日、米沢が顔認証システムを使って3万人のランナーの中から塩谷を発見し、塩谷のゼッケンが「11851」であることが判明した。
やがて右京の支持を受けた薫たちがマラソンコースを警備するが、確保した人物は塩谷ではなかった。
確保した人物のゼッケンは「11821」。塩谷はランナーたちに配られたタイムを図るチップ(GPS)を、スタート前に別の人間に付け替えていた。
そんな中、右京は『チェスの棋譜』を見ながら考え、64マスの中で「使わなかったマス」を導き出し、その場所が「臨海大橋」だと特定した。
すると、橋には不審なボートが接近しており、塩谷はその無人ボートをぶつけて橋を爆発させるつもりだった。
しかし、ボートを追いかけていた薫がボートに飛び移って方向を変え、どうにか爆発は回避された。
その後、やよいから右京に連絡が入り、塩谷のアジトが「ヨツバ電機の倉庫」だと判明した。
2人は急いで倉庫に向かったが、塩谷はすでに「青酸」を飲んで死ぬ寸前で、塩谷の近くには「時限爆弾」がセットされていた。
爆発までの時間が刻一刻と迫る中、右京は混乱するやよいを床下に放り投げ、右京とやよいはどうにか助かった。
薫が床下から2人を救出すると、右京は『まだ終わっていません、急ぎましょう』と言った。
右京は「真犯人」を見抜いており、塩谷は「実行犯」だと確信していた。
一方、マラソン大会はすでに「表彰式」を行っており、元内閣総理大臣・御厨紀實彦が登壇しようとしていた。
そこにはやよいの父・木佐原芳信が御厨を銃で狙っており、2人は間一髪のところで木佐原を捕らえた。
やがて木佐原は素直に自供したが、拳銃には銃弾が入っていなかった。
木佐原の本当の目的は、息子・渡の殺害に関する外務省が隠蔽した機密文書・『Sファイル』の存在を公の場で明らかにすることだった。
マラソン大会の表彰式に御厨を狙った理由は、大勢の観客と生中継のテレビカメラが必要だったから。
木佐原は観客とテレビの前で『Sファイル』の存在を御厨に認めさせ、その内容を公表させるつもりだった。
そんな木佐原は「癌」に侵されており、余命半年だと宣告されていた。
あなたは最後の一手を残している。裁判です。
衆目の集まる法廷で『Sファイル』の存在こそが自らの犯行に及んだ動機であると主張し、
その内容を白日の下にさらすこと。
それこそが、あなたの最終目的でした。
その後、外務省は『Sファイル』を公表することに抵抗し続けたが、「外務省改革」を公約としていた衆議院議員・片山雛子が『Sファイル』の存在を明らかにする会見を開いた。
この会見で木佐原芳信の息子・木佐原渡は「退去勧告」を受けていなかったことが証明された。
雛子は自分の父親の不名誉を暴く(当時の外務大臣)ことになってしまったが、当時の政府の見解は『明らかな誤り』だと言った。
また、文書の後半には何通もの手紙の写しが添付されており、差出人はエルドビアの子どもたちだった。
その子どもたちは渡が拉致される直前まで救済活動をしていた難民収容施設や病院の子どもたちで、その手紙にはたくさんの『感謝の言葉』が綴られていた。
息子の汚名を晴らした木佐原とやよいは、涙ぐみながら会見を見ていた…。