ちはやふる-結び-ネタバレとあらすじ!結末とキャストも
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『ちはやふる−結び−』が地上波初放送される。
末次由紀さんの大ヒットコミックを原作にした青春ドラマの続編が公開されたのは、2018年3月17日。
全国大会での激闘から2年後が舞台のシリーズ第3弾は、新たなキャストも加わり若手実力派俳優が勢揃いしている。
今回は、競技かるたに青春をかける高校生たちを描いたシリーズ完結編・『ちはやふる−結び−』のネタバレとあらすじをご紹介したい。
「ちはやふる−結び−」キャスト
「ちはやふる−結び−」あらすじとネタバレ
『お願い、誰も息をしないで…』
瑞沢高校かるた部の綾瀬千早は、クイーン位決定戦で「札ガール」を務めていた。
千早は挑戦者決定戦で我妻伊織に敗れ、前年度のクイーン・若宮詩暢との再戦を果たせなかった。
隣では名人位決定戦も行われており、4連覇中の周防久志と千早たちの師匠・原田秀雄が対戦していた。
結果は詩暢がクイーン戦3連覇を達成し、周防は名人戦5連覇を達成して『永世名人』となった。
東大生の周防は大学1年でかるたを始めて3年で名人になった天才で、競技かるた界のトップに君臨していた。
しかし、そんな天才は「現役の大学7年生」で、今年も順調に留年を決めていた。
永世名人となった周防は『これ以上強くなっても意味がない』と言って引退を宣言したが、綿谷新の「やめんといてくれや!原田先生の仇は俺がとるんや!」との言葉を聞いて引退を先送りにする。
一方、千早は3連覇を達成した詩暢を祝福したが、冷たい目で「どちらさんですか?」と言われてしまう。
その後、千早は競技かるたを教えてくれた幼なじみ・新と再会。
新は「高校でかるた部を作って、全国大会で千早のチームと戦いたい」と宣言した後、突然『好きや、千早』と告白した。
新はそう言い残してその場を離れたが、驚いた千早はその場に倒れ込んでしまった。
やがて千早たちは3年生の春を迎え、瑞沢高校に新入生がやってきた。
部員全員が3年生になった千早たちは夏の大会で引退となり、新入部員が入らないとかるた部は『廃部』になってしまう状況だった。
そこで、千早と太一は部活紹介でかるたの魅力を必死にアピールしたが、新入生たちが食いついたのは「無駄美人・千早」と「イケメン・太一」のルックスだった。
こうしてかるた部にはたくさんの新入生たちが見学に来たが、千早は見学者の中にいた筑波秋博の挑発に乗って「本気」を出してしまう。
するとそれを見た新入生たちはドン引きし、結局入部したのは筑波秋博と花野菫の2人だけだった。
筑波はかるた経験があるためプライドが高く、花野は『太一が好き』なだけで入部したかるた未経験者だった。
初めての新入部員に千早たちは喜んだが、予備校に通う太一だけは浮かない顔をしていた。
そんな太一は「東大医学部」を目指しており、今年は受験勉強に専念しなければならないとても大事な時期だった。
しかし、太一は新が千早へ告白したこともずっと気になっており、勉強に集中できない悶々とした日々を過ごしていた。
ちなみに、千早の進路志望は「クイーン」のみ。かるた部顧問・宮内先生は頭を抱えていた。
一方、新は福井県の藤岡東高校でかるた部を作り、メンバーには新を「おにい」と慕う準クイーン・我妻伊織がいた。
新のことが好きな我妻は「高校生になったんやで、私と付き合ってや」と告白したが、新に『ごめん、好きな子いる』と秒殺されてしまった。
そんな中、太一は北央学園でエースだった須藤から「東大かるた館」に呼ばれた。
するとそこには周防の姿があり、太一は強すぎて誰もやりたがらない周防と対戦させられる。
太一は最強の名人に『君はいいよね、迷いがあって』と言われあっさりと負けたが、周防の早すぎるスピードに何か違和感を感じていた。
一方、新が千早に告白したことは、かるた関係者にすでに広まっていた。
かるた部メンバー・大江が千早にそのことを伝えると、たまたまその話を聞いていた花野が太一に報告した。
太一のことが好きな花野が「いいですよね、お2人幸せそうで」と言うと、太一は『俺には関係ないから』と言いつつも動揺していた。
やがて勉強にもかるたにも集中できない太一は、ついに実力テストで学年トップの座を逃してしまう。
迎えた東京都予選当日…そこに太一の姿はなかった。
太一と連絡がつかない千早が焦っていると、宮内先生から『太一がやめる』との連絡が入った。
まさかの連絡に千早は激しく動揺したが、他のメンバーたちはすでにその報告を受けていた。
千早は自分だけが知らなかったことで怒りをあらわにしたが、そんな千早を「机くん」こと駒野勉が説得した。
今年で最後なんだよ!どうしてそんな簡単に…
簡単じゃないよ綾瀬!簡単じゃない…
僕は真島と同じ特進クラスだから分かる。
あいつの将来にとって、今がどれだけ大事な時期か。
やがて部長・太一のいない状況で予選会が始まった。
決勝リーグは4校の総当たり戦(瑞沢・北央・海明・冨原西)で、全国大会に進めるのは勝ち点の多い上位2校。
2回戦で海明に敗北した瑞沢は、3回戦で「ヒョロ」こと木梨が率いる北央学園に負ければ予選敗退となる状況だった。
北央戦に挑むメンバーは筑波・大江・机くん(駒野)・肉まんくん(西田)・千早の5人。
花野は必死に応援し、宮内先生と千早たちの師匠・原田先生も会場に駆けつけた。
千早は「こんなところで終われない!」と言ってチームを鼓舞するが、団体戦が初めてだった筑波がチームの足を引っ張ってしまう。
やがて北央は2人で1勝を取りに行く『札合わせ』で勝負を仕掛け、瑞沢は3対2で北央に敗れてしまう。
団体戦の終盤における戦術の1つでね。
運命戦(自陣・相手陣ともに最後の1枚になった試合)では手元にある札を守るほうが圧倒的に有利だから、
自陣に残す札をチーム内で振り分けたんだ。
北央はあと1勝すればいいから、運命戦でどっちの札が読まれても勝てるようにね。
千早は「終わった」とつぶやいたが、肉まんくんが『いや、まだだ』と言った。
なんと北央以外の3校が「1勝2敗」で並んだため、残る1つの出場枠は主将から順に個人の『勝ち数』で決められることになった。
集計の結果、瑞沢の四将・机くんの勝ち数が他校を上回り、ぎりぎりのところで瑞沢の全国大会出場が決定した。
予選会からの帰り道…太一と会った千早はその悔しさをぶつけた。
すると太一は、「お前のためにかるたをやってた。でも、もうこれ以上やれない」と言ってその場を去った。
一方、太一の『失恋』を密かに願っていた花野は、自分が余計なことを言ったせいで太一がやめたのではないかと考えていた。
するとその話を聞いた大江は、恋心を隠した“しのぶれど”と恋が噂になった“こいすちょう”の名歌を引き合いにして、太一を想う花野を励ました。
今から千年前に開かれた歌合わせ(今で言う紅白歌合戦)で、
一流の歌い手たちが意地とプライドを懸けて歌の技を競い合ったのです。
特に“しのぶれど”と“こいすちょう”は甲乙つけがたい名歌と言われ、
どちらが優れた歌なのか、最後の最後まで決まらなかったと言われています。
恋する気持ちが人をくるわせるのは、今に始まったことではありませんよ。
そんな中、太一の予備校に小論文の講師として周防がやってくる。
すると太一は、授業を終えた周防を尾行してしばらくついていった。
周防はなぜか耳栓をして歩いていたが、車のクラクションが鳴ると耳を押さえ、歩行者や止めてある自転車にぶつかっていた。
そんな様子を見た太一は、周防の『目が見えにくい』ことに気づき、普通の人よりも聴覚が敏感になっていることを理解した。
僕もかるた、好きじゃないから。
じゃあ周防さんは、そうまでしてどうしてかるたなんですか?
それしか、なかったから…
その後、新から太一と千早に「予選突破」のメッセージが届いた。
新のチームには千早が負けた準クイーン・我妻伊織とA級大会で優勝している松林兄弟もいた。
千早は太一がやめたことを引きずっていたが、千早は原田先生と話して太一の言葉を思い出した。
1年生の時、メガネくん(新)がかるたをやめたことがあったろ。
あの時、まつげくん(太一)はどうしてた?
俺たちは強くなって、“あいつを待とう”。
こうして気持ちを奮い立たせた千早たちは練習に励み、予選会で北央に負けた敗因・『札合わせ』も皆で分析した。
一方の太一は周防から指導を受けることになり、できるだけ周防と行動を共にした。
ついに迎えた全国大会…
瑞沢のオーダーは3年生同士で話しており、団体戦のメンバーに花野の名前が入っていた。
全く自信がない花野はとても嫌がっていたが、大舞台で経験を積ませてくれた先輩たちに感謝する。
その頃、太一は京都の夏期講習で周防のアシスタントをしながら、送られてくる試合結果を確認していた。
授業が終わると、周防は小野小町の歌を黒板に書き、「二度と取り戻せない光がこの世界にはある」と語り始めた。
時の流れには誰も逆らえないけれど、この歌が千年先の未来にも届いたように、
私たちには…一瞬を永遠に留める力が確かにあることを、
どうか忘れないでください。
君は…こんな所で何してるの?(太一に向かって)
その言葉に気づかされた太一は、近江神宮へ向かって走り出した。
「ちはやふる−結び−」結末
瑞沢高校も新が率いる藤岡東高校も順調に決勝まで勝ち進んでいった。
藤岡東は準決勝であの北央に5対0で勝ち、その圧倒的な強さに会場がざわめいていた。
そんな中、スノー丸・初の単独野外ライブに向かっていたはずの詩暢が突然会場に現れる。
詩暢を発見した新が声をかけると、雨でライブが中止になったことを新に八つ当たりした。
また、その「満たされなさ」を詩暢が叫んでいると、千早はタイミングよくスノー丸・プレミアム会員限定コラボタオル(直筆サイン入り)を詩暢に渡した。
そのタオルで気を良くした詩暢はさらにスノー丸を発見し、ぎっくり腰でダウンしていた「マロ」こと伊勢大二郎八段に頼まれて解説を行うことになった。
やがて作戦を練った両校のオーダーが決まった。
千早は準クイーン・我妻とのリベンジ戦となり、新の目の前に座ったのはなんと『太一』だった。
新と対戦するはずだった大江は中指を怪我しており、試合が出来る状況ではない大江は応援側に座った。
千早たちは突然現れた太一に驚きを隠せなかったが、新は幼なじみの3人が揃ったせいかとても嬉しそうだった。
ついに決勝戦が始まり、千早はいつもの掛け声でチームを鼓舞したが、瑞沢はA級選手が揃った藤岡東に圧倒されてしまう。
太一は自陣の守りを重視する「守りがるた」のスタイルで新に挑み、注目された千早と我妻の対戦はお互いに“しの(しのぶれど)”の札を送り合った。
さらに、千早と我妻は途中で言い合いになり、我妻は対戦中に『“しの”を取るのは私や!』と叫んだ。
やがて机くんが負けて藤岡東が先に1勝し、流れは完全に藤岡東に傾いていた。
しかし、直後に筑波の「追いつきました!」の声で千早たちは笑顔を取り戻し、筑波の掛け声が重くなった空気を打ち消した。
体が軽くなったなった千早たちは徐々に攻め込んだが、新の札が6枚差で残り1枚となってしまう。
追い込まれた太一は「勝負あり」かと思われたが、ここにきて周防の言葉を思い出していた。
君を見ていて、1つ分かったことがある。
本当に強い人間は…周りをこそ強くするんだなって。
後進には希望を、相手には敬意を、仲間には勇気を…
時間も空間も超えて、永遠になるんだって。
この時、目が見えなくなってきている周防は「メガネっ子との勝負は君に任せる」と言い、太一に『次の名人戦を辞退する』と伝えていた。
もう聞こえてるだろ、ありのままの音。
あとは君が…一線を超えるだけだ。
ここからの太一は怒涛の反撃を開始し、一気に出札が太一の流れになった。
そして、驚くことに4組全てが「運命戦」となり、瑞沢が3勝するには肉まんくんの“こいすちょう”か、千早の“しのぶれど”のどちらかに持ち札を揃える必要があった。
こいすちょうは「こ」の1文字で取れる札。ここでは、決まり字がまだ長い“しのぶれど”を送るのがセオリーだった。
しかし、太一は決まり字が短い“こいすちょう”を送り、解説の詩暢に『アホや』と言われてしまう。
まさに「痛恨のミス」と思われた太一の判断だったが、大江は『一流選手の中には、運命戦で読まれない札を分かる人がいる』と言った。
試合を見つめていた原田先生が「運命戦は、運命じゃない」とつぶやき、ついに勝負がつく99枚目の札が読まれた。
全員が『来い!』と願う中、運命戦で初めて太一の札(しのぶれど)が読まれ、ついに瑞沢高校は日本一に輝いた。
おかえり、バカ太一。
ごめんな、千早。
試合後、太一は千早の手を取って新のもとへ連れて行った。
新の告白に返事をしていなかった千早は、告白の返事というより「今の気持ち」を伝えた。
私、もっとかるた強くなりたい。
強くなって、詩暢ちゃんみたいに強さをあげられる人になりたい。
そのために、世界一になりたいって!
俺も同じ気持ちや。
太一に負けたまんまで、好きな子に顔向けできんでな。
こうして新は太一に再戦を誓い、その様子を見ていた詩暢はスノー丸のタオルを千早に返した。
5年後…
全国高校かるた選手権大会決勝。
そこにいた瑞沢高校かるた部顧問は、第66期かるたクイーンの千早だった。