谷口仁史のNPOと経歴!子供若者支援のプロフェッショナル!
今夜22時00分から放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に、佐賀県にあるNPO法人「スチューデント・サポート・フェイス」設立者の、谷口仁史氏が出演する。
ひきこもりや家庭内暴力、不登校などで悩む子供や若者への支援活動を行う谷口氏は、「どんな境遇にある若者も見捨てない」と、固く心に誓っている。
今回は、問題を抱えて悩む子供や若者たちを社会参加へと導くエキスパート、谷口仁史氏をご紹介したい。
谷口仁史のプロフィールと経歴
プロフィール
生年:1976年
出身地:佐賀県武雄市
出身校:佐賀大学文化教育部
役職:NPO法人「スチューデント・サポート・フェイス」代表理事
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経歴
谷口氏がこの道に入ることになったきっかけの1つは、教育学を専攻していた学生時代、家庭教師のアルバイトの経験だ。
当時担当していた子供は校内暴力が激しく、学校では手が付けられない子供だったという。
両親は立派な地位の人で、立場としては恵まれた家庭で育っているはずなのに、なぜ暴力をるうのかを疑問に感じていたそうだ。
頭を悩ませながら通ううちに、実はその子は両親から虐待を受けていたことが判明する。
すると谷口氏は家庭教師の枠を越え、本人へのケアや家族とのやりとり、学校との橋渡しなどに奔走。
結果その子どもは自立できたが、家庭教師の仕事を続けていくうちに、同じように問題を抱える子どもに何人も出会い、谷口氏は「学校からでは見えない問題、家庭の中に入っていかないと解決できない問題がある」ことを実感する。
そんな経験をした谷口氏は、大学在学中からボランティアとして、悩みを抱える子供や若者たちと向き合い続けている。
当時のいじめによる不登校や家庭内暴力、ニートなどの問題を抱える子供や若者への支援方法は、困っている本人が施設に来所して相談する「来訪型」が主流だった。
それに対して、家庭教師の経験から訪問支援の必要性を感じていた谷口氏は、こちらから足を運んでアプローチする“攻め”の支援「アウトリーチ(訪問支援)」を実践。
そして大学卒業後には、NPO法人「スチューデント・サポート・フェイス(略称 SSF)」を設立し、さまざまな問題を抱える子供や若者たちに寄り添い、生きる力を取り戻させ、社会参加へと導いている。
SSFは、「出かける」「つながる」「はぐくむ」をキーワードに、さまざまな活動で子どもや若者をサポート。
2003年に設立されたSSFへの相談件数は、12年で延べ16万件以上。
「社会的に必要なものは“協働”で創り出す」という方針の下、日々変化し続ける青少年の問題に柔軟に対処するため、地域のみならず全国規模の協力体制に至るネットワークを構築し、全国で1000を超える若者支援団体との連携強化にも努めている。
子育ての負担が両親に集中する中、重要なのは多面的なかかわりを持つ周りの人。極端な話、崩壊した家庭でも頼れる人が近くにいれば子どもは育つ
出典:meigennooukoku.net/
2010年にはその活動の実績が認められ、内閣総理大臣表彰を受章している。
アウトリーチは準備が重要
谷口氏は、アウトリーチに至るまでの準備が最大の難関で、その後の成否のカギを握っているという。
面会の前に本人の性格や状態などを分析し、興味や関心、苦手なことなどを周辺から徹底取材。
そうして綿密に作戦を練り、メールや手紙、友達からの伝達などのあらゆる手段を使って、初回のアプローチを慎重に行うという。
初回訪問後も、いきなり問題については話し合わない。「受け入れ易い存在」として寄り添いながら、信頼関係を構築していく。
ひきこもっている人は「人に見られたくない、会いたくない」ということが多いため、深夜に「ルアー釣り」に誘ったりもするという。
個人差はあるが、依頼から終了に至るまでの期間は、10代であればおよそ半年~1年、20代以上の長期的なひきこもりなどは1~2年はかかるそうだ。
まとめ
年々増えている傾向にあるといわれている引きこもりや不登校。
大学在学中からボランティアとしてアウトリーチ活動に取り組み、経験を積んできた谷口氏がどのように相手の心に近づき、どのように問題を解決していくのかに注目したい。
Comment
埼玉県越谷市在住です。
16歳の息子が約1年半ひきこもっています。そちらのサポートを受けるにはどうしたらよいのでしょうか。
ご参考になれば幸いです。
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尊敬しています。先生のような仕事をしていました。アウトリーチをしたいです。いつか会いに行きます。