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風立ちぬネタバレとあらすじ!結末と声優も

   

今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、宮崎駿監督の平成最後の長編作・『風立ちぬ』がノーカットで放送される。

「生きねば。」がキャッチコピーの風立ちぬが公開されたのは、2013年7月20日。

大空への憧れを抱く主人公が、関東大震災や経済不況、そして戦争へ突入する激動の時代を生き抜いていく。

今回は、ゼロ戦の設計者・堀越二郎さんと小説家・堀辰雄さんの人生をモデルにした感動作・『風立ちぬ』のネタバレとあらすじをご紹介したい。

「風立ちぬ」声優キャスト

堀越二郎:庵野秀明

 

里見菜穂子:瀧本美織

 

本庄:西島秀俊

 

黒川:西村雅彦

 

カストルプ:スティーブン・アルパート

 

里見:風間杜夫

 

二郎の母:竹下景子

 

堀越加代:志田未来

 

服部:國村隼

 

黒川夫人:大竹しのぶ

 

カプローニ:野村萬斎

 

「風立ちぬ」あらすじとネタバレ

大空への憧れを抱く堀越二郎は夢を見ていた。

二郎は自宅の屋根から飛行機に乗り、自由に大空を飛んでいた。

しかし、雲の中から沢山の飛行物体が現れ、不気味な飛行物体に激突した二郎は地上に落下する…。

 

裕福な家庭で育った二郎は勤勉で優しく、飛行機が大好きな少年。

しかし二郎は「近眼」で、パイロットにはなれないことを自分で理解していた。

ある日、二郎は英語の飛行機雑誌を学校から借りてくる。

その雑誌にはイタリアの有名な設計家・『カプローニ伯爵』が載っており、これからの二郎の「夢」にいつも登場する。

その夜、二郎が少しでも近眼を直すため「星空」を見ていると、二郎のことを「ニイ兄さま」と慕う妹・加代がやってくる。

加代は何度も「あ、流れ星」と言って夜空を指さすが、近眼の二郎にはよく見えなかった。

その後、勉強をしていた二郎が寝落ちすると、そこには『カプローニ伯爵』の姿があった。

ここは私の夢の中のはずだが…。

僕の夢でもあります。

まさに夢に違いない。この世は夢。

やがて2人は握手を交わし、カプローニは夢がつながった不思議な状況に「面白い」と言って不敵に笑った。

そこにはたくさんの戦闘機や巨大な旅客機が飛んでおり、二郎は豪華な内装の旅客機に乗せてもらった。

そこで二郎が「近眼で飛行機の操縦ができない」ことをカプローニに伝えると、カプローニは目を輝かせて「パイロットに向いている人間は他にたくさんいる」と言った。

私は飛行機をつくる人間だ。設計家だ!

飛行機は戦争の道具でも商売の手立てでもないのだ。

飛行機は美しい夢だ。設計家は夢に形を与えるのだ!

夢から目覚めた二郎は、優しく見守っていた母に「僕は飛行機の設計家になります!」と宣言した。

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大学生になった二郎は、帰省していた実家から東京の大学へ戻る汽車に乗っていた。

二郎がデッキで本を読んでいると、突然二郎の帽子が強風で飛ばされてしまう。

すると近くにいた少女が身を乗り出して帽子を掴み、二郎はお礼を言ってデッキに座り込んだ。

すると次の瞬間、地面が激しく揺れ始め、汽車は急ブレーキをかけて車内はパニックとなってしまう。

乗客たちが慌てて外に飛び出す中、二郎は帽子を取ってくれた少女とその女中を発見する。

二郎がすぐに2人に駆け寄ると、女中・お絹が足を骨折して歩けない状態だった。

すると二郎はお絹を背負い、少女を連れて近くの神社に避難した。

余震が続く中、二郎と少女は応援を呼びに少女の実家がある上野へ向かった。

二郎は少女を送り届けると使用人たちとお絹の元へ戻り、無事を確認して名前も告げずにその場を立ち去った。

使用人たちはそんな二郎の粋な行動に、『いい男じゃねえか』と感心していた。

その後、二郎が本郷の大学校舎へ向かうと、同じ航空学科の本庄たちが大量の本の山を運び出していた。

本庄が「東京壊滅だ」と嘆く中、二郎の白昼夢に再びカプローニが現れた。

まだ風は吹いているか?日本の少年よ。

はい!大風が吹いています!

では生きねばならん。

震災から2年後…東京もようやく復興の兆しを見せ、二郎たちが在籍する航空学科は隅田川沿いに移転していた。

本庄と昼食に出た二郎は、定食屋で頼んだ「鯖味噌」の骨を眺め、『曲線が美しいだろう』と言った。

本庄はいつも鯖味噌を食べる二郎に「マンネリズムだ」と返し、続けて「大学の講義と同じだ」と言った。

2人が学校に戻ると、用務員から二郎宛の荷物を受け取った。

中には新品のシャツと手紙が入っており、二郎は荷物を届けた人物がお絹だと気がついた。

二郎は慌てて外に飛び出したが、そこにお絹の姿はなかった。

その後、二郎が下宿に戻ると妹の加代が待っていた。

2人は隅田川の一銭蒸気(渡し船)に乗り、加代は「将来は大学に行って医学を学びたい」と夢を語った。

大学を無事卒業した二郎と本庄は、名古屋の三菱内燃機株式会社に就職した。

二郎は東京から名古屋に向かう途中、列車から大勢の人たちが線路上を歩く光景を目の当たりにする。

到着した名古屋駅周辺には「職」を求める人たちが溢れ、銀行の取り付け騒ぎにも大勢押し寄せていた。

入社早々、上司の黒川は飛行機の主翼の「取り付け金具」の設計を二郎に命じた。

しかし製作中の実機にはすでに金具が取り付けられており、これは黒川らしい『新人しごき』だった。

その後、陸軍のお偉方が視察に来ている中、「隼」のテスト飛行が行われた。

隼は時速400キロに挑戦したが、機体は限界を超えてバラバラになってしまう。

パイロットは脱出して無事だったが、残念ながらテスト飛行は失敗に終わった。

戻って2号機をつくりましょう。

隼に2号機はない。

陸軍はすでに戦闘機は他の社にすると内定している。

今日はそれをひっくり返す1回きりのチャンスだったのだ。

帰宅途中、二郎は近所の駄菓子屋でシベリア(お菓子)を買った。

すると、近くに親の帰りを待っている3人の兄弟が立っており、二郎はその子たちに「さあ、取りなさい」とシベリアを差し出した。

しかし兄弟は逃げるように走り去り、後に本庄から『そりゃ偽善だ』と言われてしまう。

お前、その娘がニッコリして礼でも言ってくれると思ったのか?

違う!いや、そうかもしれない…。

今回の技術導入で、ユンカース社にどれだけ金を払うか知ってるか?

日本じゅうの子供に天丼とシベリアを毎日食わせても、おつりが来る金額だ。

それでも俺は、与えられたチャンスを無駄にしないつもりだ。

三菱はユンカース社の爆撃機をつくることになっており、会社から推薦された二郎と本庄たちは視察のためドイツに向かった。

到着早々、二郎たちはユンカース博士の計らいで巨大爆撃機・G-38の飛行に同乗させてもらった。

二郎たちは飛行機の美しさだけではなく、ドイツ工業技術の結晶に興奮していた。

その夜、日本にはない技術を見た本庄は「20年は遅れている」といらついていた。

すると本社から連絡が入り、本庄はドイツに残留、二郎は西回りで世界を見に行くことが決定した。

その後、ひとり旅となった二郎は列車の中で夢を見ていた。

カプローニは「私の引退飛行に招待しよう」と言って2人は列車を飛び降り、二郎は目の前に現れた巨大爆撃機に乗り込んだ。

そこには二郎が思い描く飛行機も現れ、その飛行機を見たカプローニは『美しい夢だ』と言った。

創造的人生の持ち時間は10年だ。

芸術家も設計家も同じだ。

君の10年を、力を尽くして生きなさい。

ある日、二郎は黒川と服部課長から喫茶店に呼び出され、艦上戦闘機の設計チーフに任命される。

二郎と黒川は海軍の航空母艦へ視察に行ったが、日本の兵器技術は明らかに遅れていた。

戦闘機はオイルや黒煙をまき散らしながら飛行しており、まともに離陸や着陸もできない状態だった。

やがて二郎の設計した艦上戦闘機が完成し、テスト飛行の日がやってきた。

二郎はパイロットに深々と頭を下げて送り出し、二郎の設計した戦闘機は大空に舞った…。

その後、軽井沢を訪れた二郎は森の小道を歩いていた。

すると、そこで油絵を描いていた女性のパラソルが風で飛ばされ、二郎が慌ててつかまえた。

二郎は女性に手を振りながら近づき、近くにいた女性の父親にパラソルを渡してすぐに立ち去った。

ホテルに着いた二郎は、戦闘機のテスト飛行を思い出していた。

二郎の設計した戦闘機は大空に舞ったが、直後に空中分解して失敗に終わっていた。

翌日、二郎が森を歩いていると、油絵を描いていた女性と再会する。

するとその女性は感極まった表情になり、涙を流しながら「少しもお変わりになっていませんね」と言った。

震災の時、本当にありがとうございました。

ずっとお会いして、お礼を言いたかったの。

里見菜穂子と申します。

二郎は「堀越二郎です」と言って頭を下げたが、突然の再会に驚きを隠せなかった。

すると急に雨が降り出し、2人はひとつのパラソルでずぶ濡れになりながら一緒に歩いた。

あなたの居所が分かったのは、お嫁に行く2日前だったんです。

お絹、泣いて喜んでいました。

二郎さんは、お絹と私の王子さまだったの。

その夜、二郎はホテルのレストランでドイツ人・カストルプに話しかけられる。

カストルプは二郎の仕事が設計者である事を言い当て、「ここは忘れるにいいところです」と言った。

中国と戦争してる、忘れる。

満州国を作った、忘れる。

国際連盟を抜けた、忘れる。

日本、破裂する。ドイツも破裂する。

すると、そこに菜穂子の父がやってきて、菜穂子の体調が良くないので会食はキャンセルになった。

二郎はすぐに振り返ったが、そこにカストルプの姿はなかった。

翌日、二郎は菜穂子の部屋が見えるバルコニーで紙飛行機をつくり、「あなたの元へとどきませ」と言って紙飛行機を飛ばした。

すると、菜穂子もたまたまバルコニーから顔を出し、風に乗った紙飛行機は菜穂子の部屋にたどり着いた。

菜穂子は二郎のジェスチャーを見て紙飛行機を飛ばし返すと、偶然下を歩いていたカストルプがナイスキャッチした。

ある日の夜、レストランではカストルプが歌を披露し、二郎と菜穂子の父もその歌を楽しんだ。

その後、菜穂子に恋をしていた二郎は、菜穂子の父に「お嬢さんとのお付き合いを認めてください」と言った。

菜穂子の父は突然の告白に戸惑ったが、そこに現れた菜穂子は「そのお話、お受けしたいと思います」と返した。

しかし菜穂子は『結核』にかかっており、菜穂子の母も同じ病気で2年前に他界していた。

その話を聞いた二郎は一歩も引かず、続けて『結婚』を申し込んだ。

僕はあなたを愛しています。帽子を受け止めてくれた時から。

私も、風があなたを運んできてくれた時から。

必ず病気を治します。それまで待っていただけますか?

もちろん。100年だって待ちます。

その後、会社に戻った二郎は本庄が設計した機体を見ていた。

すると血相を変えた黒川に呼び出され、黒川は『特高(特別高等警察)が二郎を調べに来ている』と言った。

二郎には身に覚えがなかったが、黒川は安全のため「出張でいない」と特高に嘘をついていた。

その夜、二郎は服部と黒川と一緒に車に乗り、後部座席に隠れて会社を出た。

二郎は見張られている可能性が高い下宿には戻れず、黒川の家の離れに身を隠すことになった。

その後、二郎が缶詰め状態で仕事をしていると、黒川からの知らせで下宿に「電報」が届いていたことを知る。

2日前に届いた電報には『ナホコ カッケツ(喀血) チチ』と書かれており、二郎は急いで東京に向かった。

その夜、菜穂子の家に着いた二郎は、待ちきれずに庭から部屋に入り込んだ。

菜穂子は二郎を見つけると「あなた!」と叫び、2人は倒れ込むように抱き合った。

遅れてごめんね。

うつります。

きれいだよ。大好きだ。

その後、帰宅した菜穂子の父が部屋に来ると、仕事を途切れさせるわけにはいかない二郎はすぐに東京に戻った。

二郎が帰った後、菜穂子は一日も早く病気を治すため、医者に薦められた高原病院に入る決意をする。

翌日、二郎は役員や軍関係者との会議を終え、夜には若手研究者たちと自主的研究会で話し合った。

二郎は最新技術を結集して270ノット(時速500キロ)を出すための案を発表し、海軍の要求(220ノット)を超える案で皆を驚かせた。

さらに、軽く丈夫な機体をつくるため『沈頭鋲(ちんとうびょう)』の採用が提案されると、その話を聞いていた服部と黒川は「いやあ、面白かったな」「感動しました」と嬉しそうに言った。

ある朝、入院していた菜穂子は高原病院を抜け出した。

職場で連絡を受けた二郎は急いで名古屋駅に向かい、久しぶりに菜穂子と再会した。

菜穂子はひと目会えたらすぐ帰るつもりだったが、二郎は『ここで一緒に暮らそう』と言った

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「風立ちぬ」結末

二郎は黒川に「今すぐ結婚します」と宣言し、黒川と奥さんに仲人を頼んだ。

菜穂子も父親と病院に連絡しており、2人で「お願いします」と頭を下げた。

黒川はうつむいて黙っていたが、黒川夫人は菜穂子を連れて支度を始めた。

私たちには時間がありません。

覚悟しています。

わかった。盛大に祝おう!

やがて黒川夫妻だけが立ち会って婚礼の儀を行い、二郎と菜穂子は夫婦となった。

その後、医者になった二郎の妹・加代が黒川低を訪れた。

加代は2人の結婚を祝福したが、一方で菜穂子の病状をとても心配していた。

加代が泣きながら病気の深刻さを訴えると、二郎は『僕らは今、一日一日をとても大切に生きているんだよ』と言った。

二郎が離れに戻ると、菜穂子の隣に座って仕事を始めた。

二郎は菜穂子と手をつないだまま図面を書き、菜穂子は仕事をしている時の二郎の顔が大好きだった。

こうしててあげるからもうお休み。

離さない?

うん。離さないよ。

そんな中、二郎は「沈頭鋲」を採用した戦闘機の制作を寝る間も惜しんで進めていた。

やがてテスト飛行に二郎が向かうと、菜穂子は黒川夫人に「ちょっと散歩してきます」と言って黒川低をあとにした。

その頃、加代は黒川低にバスで向かっており、菜穂子らしき人物とすれ違っていた。

到着した加代が急いで離れに行くと、菜穂子が書き残した手紙が机の上に「3通」置かれていた。(二郎、加代、黒川夫妻宛)

加代宛の手紙には「高原病院に帰る」と書かれており、弱っていた菜穂子は自ら身を引いたのだった。

菜穂子さんが汽車に乗るまで、そっとしてあげましょう。

美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね。

一方、二郎のテスト飛行は大成功し、速度は240ノット(440キロ)を記録した。

社員たちは帽子を投げて大喜びしたが、二郎は戻ってくる飛行機ではなく、「何か」を感じて山の方向をじっと見つめていた。

その後、二郎は再び夢を見ていた。

二郎は墜落した飛行機の残骸の中を抜け、美しい草原でカプローニと再会した。

そこは2人が最初に会った草原で、カプローニは「我々の夢の王国だ」と言った。

君の10年はどうだったかね?力を尽くしたかね?

はい。終わりはズタズタでしたが。

国を滅ぼしたんだからな。

あれだね、君のゼロは。

1機も戻ってきませんでした。

飛行機は美しくも呪われた夢だ。大空はみな呑み込んでしまう。

さらに、カプローニが『君を待っていた人がいる』と告げると、遠くからパラソルを持った菜穂子が歩いてくる。

菜穂子は二郎に手を振り、「あなた、生きて。生きて…」と微笑んだ。

二郎が「うん、うん」と頷くと、菜穂子の姿は空へ消えた。

行ってしまったな。美しい風のような人だ。

ありがとう…ありがとう。

君は生きねばならん。

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