ちびまる子ちゃんイタリアから来た少年ネタバレとあらすじ!
今夜21時00分からの「土曜プレミアム」に、さくらももこさんの追悼特別番組『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』が地上波初放送される。
人気アニメ「ちびまる子ちゃん」放送25周年を記念して制作された劇場版第3弾が公開されたのは、2015年12月23日。
原作・脚本をさくらももこさんが担当し、挿入歌「キミを忘れないよ(大原櫻子)」とエンディング曲「おーい!!(ウルフルズ)」の作詞もさくらももこさんが手掛けている。
今回は、劇場版ならではの笑って泣けるストーリー・『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』のネタバレとあらすじ、豪華声優キャストをご紹介したい。
目次
「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」声優キャスト
ゲスト声優
「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」あらすじとネタバレ
まる子(さくらももこ)は静岡県清水市に住んでいる小学3年生の女の子。
ちょっとなまけものだが好奇心旺盛。
人に優しく、明るく楽天的なところも魅力の一つ。
そんなまる子は、この日も大好きな「プリン」の夢を見ながら寝坊してしまう。
まる子は文句を言いながらなんとかお母さんに起こされ、慌てて学校へ向かった。
花輪クンの通っている英会話スクールの先生の紹介で、世界中から6人の子供たちがホームステイにやってくる。(みんな小学5年生)
「日本が大好き」で、少しだけ日本語がしゃべれる6人の子供たちの滞在期間は10日間。
花輪クンは6人の子供たちに「日本の生活を満喫させてあげたい」と考えており、まる子たちにホームステイを呼びかけた。
しかし即答したのは丸尾君だけで、花輪クンはまる子たちを家に招いて6人の子供たちを紹介することになった。
その後、パーティーに招待されたまる子たちは、さっそく花輪クンから6人の子供たちを紹介された。
右からアメリカのマーク、インドのシン、ハワイのネプ、香港のシンニー、イタリアのアンドレア、ブラジル人のジュリア。
まる子たちも順番に自己紹介をしたが、まる子が「あだなはまる子です」と言うと、アンドレアが突然『ぼくはマルコが好きです』と言った。
イタリア人は「すぐに女性を口説く」とみんな驚いたが、みぎわさんはまる子に嫉妬して丸尾君に八つ当たりした。
やがて豪華なティータイムが始まると、食いしん坊な小杉とネプは大食い競争をはじめ、なぜかはまじはシンにやたらと気に入られる。
わたしインド人…あなたハマ人!
ハマ人ハマ人!
そんな中、アンドレアはまる子に近寄って「ぼくはマルコを知りたいです」と言った。
アンドレアは“まる子”にニックネームの理由をしつこく問いただしたが、丸尾君が話に割って入った。
ぜひこの丸尾の家にホームステイにいらしてください。
まる子より丸尾ですよ!
丸尾よりマルコです。
その後、家に帰ったまる子は花輪家であったことを家族に話した。
みんなホームステイについて微妙な反応だったが、おじいちゃんだけは乗り気だった。
するとそこにヒデじいがやってきて、アンドレアがまる子の家を希望していることを伝えた。
インドのシン・・・はまじの家
香港のシンニー・・・たまちゃんの家
ハワイのネプ・・・小杉の家
ブラジルのジュリア・・・野口さんの家
アメリカのマーク・・・花輪クンの家
まる子はアンドレアの希望を断ろうとしたが、おじいちゃんが長年の友人であるヒデじいの頼みということで「引き受ける」と言い放った。
おじいちゃん勝手に決めないでよ!
まる子…わしとヒデさんの友情なんじゃよ。
分かっておくれ。
こうして全員のホームステイ先が決まり、アンドレアはまる子の家に来ることが決定した。
翌日、誰もホームステイに来てくれなかった丸尾君が大泣きしていると、
リッチな花輪クンがみんなを「旅行に招待する」と言った。
まる子とたまちゃんは、改めてリッチな花輪クンの凄さを実感した。
まる子が家に帰ると、ヒデじいがアンドレアを連れてやって来る。
まる子は緊張していたが、おじいちゃんは横断幕まで用意して大歓迎。
アンドレアはお母さんの料理に「ボーノ(おいしい)」連発で感激し、おじいちゃんは『知らんのに 知ったかぶりの ボーノかな』と一句詠んだ。
一方、そのほかの子供たちもそれぞれの家で歓迎されていた。
・ネプと小杉は食事でシンクロ
・野口さんとジュリアはサンバで踊る
・シンは卵焼きを手で食べてはまじ家を驚かせた
・たまちゃんのお父さんは撮影しまくってカメラマンと勘違いされる(ふつうのサラリーマン)
・マークと花輪クンはジュースを飲みながら旅行先(京都)を決めていた
そんな中、日本語が上手なアンドレアは日本語を「おじいちゃんに教えてもらった」と言った。
アンドレアの祖父はイタリア人だが、昔日本でカメラマンの仕事をしていた。
日本が大好きな祖父の名前は『マルコ(Marco)』。
アンドレアは“まる子”と同じ名前だったのでずっと興味を抱いていた。
しかしアンドレアの祖父は半年前に他界しており、アンドレアは祖父が大好きだった日本を見たいと思い日本に来たのだった。
よしアンドレア、こんなボロいうちでよければ思いっきり楽しんでくれよ。
そうだよアンドレア。いっぱい楽しもうね!
翌日、戸川先生がホームステイに来た6人をクラスメイトに紹介し、サッカーをしたり音楽の時間を一緒に過ごした。
音楽の時間では大石先生が「みんなで歌を作ってみましょう」と提案。
生徒たちは戸惑っていたが、アンドレアたちが思っていることを口にするとあっという間に歌詞が出来上がった。
放課後、花輪クンがみんなを集めて京都旅行を提案するが、アンドレアは「大阪に行きたい」と言った。
するとジュリアとネプも大阪行きに賛成し、ちょうど半分が大阪を希望した。
困った花輪クンを見ていたはまじがみんなを説得するが、大阪の“たこ焼き”目当ての小杉は一歩も引かなかった。
やがてはまじと小杉は取っ組み合いになるが、どこにも行けない丸尾君が事態を収拾する。
丸尾君は花輪クンに救いの手を求めたが、泣きながら教室から走り去ってしまう。
花輪クン、ぜひともこのわたくしもお供させてください。
そ、それはちょっとムリだよ。ごめんよセニョール。
ズバリ無念でしょ~!
その後、まる子はアンドレアに「なんで大阪に行きたいの?」と質問した。
アンドレアは祖父が知り合った夫婦が大阪にいて、その人たちに会いたいからだと答えた。
アンドレアは夫婦の住所は知らなかったが、道頓堀の『のんき屋のんべえ』という店の夫婦だと言った。
するとまる子の家の電話が鳴り、ヒデじいからの連絡で「旅行は京都チームと大阪チームに分ける」と報告を受けた。
さらに京都チームはヒデじいとたまちゃんのお父さんが引率し、大阪チームはおじいちゃんが引率することになった。
みんな「迷子になる」と家族は心配したが、野口さんのおじいちゃんも同行することで家族は一安心した。
翌日、旅行の話を聞いていた丸尾君がまる子とたまちゃんの前に現れると、旅行を羨ましがった後、またしても泣きながら教室から走り去ってしまう。
万が一欠員が出た場合はお知らせください!
夜中でもかまいませんよ!
旅行の日、静岡駅に集合したまる子たちは京都チームと大阪チームに分かれて新幹線で出発。
車内ではアンドレアがリュックの中から栓抜きを取り出し、横に座っていたまる子にその栓抜きを渡した。
これはおじいちゃんがのんき屋のんべえの夫婦にもらったものです。
おじいちゃんの宝物でした。
その後、先に降りた京都チームはきれいな庭を見ながら懐石料理を食べ、大阪チームは親切なおじさんに紹介されたお店でたこ焼きを食べた。
まる子はアンドレアのために道頓堀に向かおうとするが、野口さんとジュリアが「なんば花月」に行きたいと言い出した。
アンドレアも「道頓堀は後でいい」と言ったためなんば花月へ向かうことになると、
その話を聞いていた通りすがりのおばちゃんから割引券を8枚もらった。
一方、京都チームは“縁結び”で有名な神社にいた。
シンはお参りをしていたが、たまちゃんとシンニーはその言葉を聞いてびっくりする。
ぼくとシンニーちゃんが結婚できますように。
たまちゃんとも結婚させてください。
たまちゃんのお父さんが慌ててシンを注意するが、シンは大笑いしていた。
さらに、シンはいつの間にか財布を無くしており、青ざめた顔のシンを救うため全員で財布を探すことになった。
やがて通りすがりの学生たちの協力もあり財布は無事に発見。
シンは涙を流して感動した。
なんば花月で漫才を楽しんだ大阪チームは、のんき屋のんべえの場所を聞くため道頓堀の交番を訪ねた。
のんき屋のんべえは裏通りにあったものの、ずいぶん前になくなってしまっていた。
アンドレアは落ち込んでいたが、たまたま入ったお好み焼き屋のおばちゃんがのんき屋のんべえのことを知っていた。
りょうさんとチエちゃんっていう気のええ夫婦の店やったよ。
20年くらい前に東京に引っ越さはったけどね。
おばちゃんは詳しく夫婦を知っている隣のオヤジを連れてくると、アンドレアも事情を説明した。
オヤジはアンドレアが「マルコの孫」だとわかると嬉しそうに話し始め、「みんなマルコが大好きやったわ」と言った。
のんき屋夫婦は「東京・上野でスパゲッティ屋を開いた」ようだが、オヤジは現在ののんき屋夫婦の住所も店名も知らなかった。
結局のんき屋夫婦と会うことはできなかったが、アンドレアは大阪に来てよかったと思っていた。
旅行から帰ってきたまる子とアンドレアは、家族に大阪の話をした。
のんき屋のんべえがなかったのは残念でしたが、おじいちゃんの話も聞けたし、
みんなが優しかったことが一番嬉しかったです。
お母さんが晩ごはんの天ぷらを持ってくると、アンドレアはおじいちゃんもよく天ぷらを作ってくれたことを口にする。
アンドレアのおじいちゃんは料理が得意で、特にスパゲティ(マルコスペシャル)が美味しかったと言った。
翌日、音楽の時間に外国の子どもたち6人で作った歌が披露され、大石先生もまる子たちも感激した。
帰り道、まる子とアンドレアは、大野君と杉山君と一緒に帰っていた。
大野君と杉山君はアンドレアにサッカー選手になることをすすめたが、アンドレアの夢は「カメラマン」だった。
カメラマンになって、日本人を写したいです。
そっか。じゃあまた日本で会えるな。
ホームステイも残すところあと1日となり、花輪クンはまる子たちをホームパーティーに招待した。
みんなが楽しいひと時を過ごす中、アンドレアはたまちゃんのお父さんのライカ(カメラ)に興味を示した。
アンドレアは「そのライカを1回だけ使わせてください」とたまちゃんのお父さんに頼み、まる子を撮影して返した。
これは、ぼくが一番最初に撮った日本人の写真です。
そうか。じゃあ今度日本に来る時は、自分のライカで日本人をいっぱい撮ってくれよ。
はい。
ホームステイ最終日、6人は自分の国へ帰ってしまうため、それぞれ一言ずつ別れの挨拶をした。
帰り道、まる子とアンドレアは雨が降ってきたため佐々木のじいさんの店(呉服屋)で雨宿りをしていた。
するとまる子のおじいちゃんが店に来ており、アンドレアのために浴衣を買いに来ていた。
その後、おばあちゃんに浴衣を着せてもらったアンドレアとまる子は、ともえ川の灯ろう流しに出かける。
2人が灯ろうの紙に書いた願いごとは『また会えますように』。
2人は橋の上から2つならんで流れる灯ろうをじっと見つめていた。
灯ろうが…
はなれちゃダメだよ、一緒に流れていかないと。
もう会えなくなっちゃうよ。
その後屋台に向かった2人は、
人ごみではぐれそうになったので必死に手をつないだ。
金魚すくいやわたあめ、射的に花火を楽しんだ後、アンドレアはまる子の夢を聞いた。
まる子は何になりたいですか?
わたしは…マンガ家になりたいんだ。
ぼくは…マンガ家になったまる子の写真を撮りに来ます。
本当にそうなるといいな。
2人が花火を見つめていると、そこにたまちゃんたちがやってくる。
2人は仲良くならんでたまちゃんのお父さんに写真を撮ってもらった。
「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」結末
翌日、アンドレアはまる子の家族に別れの挨拶を済ませ、花輪クンの家からバスで空港に向かった。
6人は全員国が違うため、飛行機の出発時間はバラバラだった。
アンドレアの飛行機が18時発と知ったまる子とおじいちゃんは、待ち時間を利用して「上野に行ってのんき屋夫婦を探そう」と言い出した。
3人は17時までに空港に戻って来ることをヒデじいに約束し、電車に乗って上野駅へ向かった。
しかし上野の交番でも情報は得られず、3人はアメ横でスパゲティ屋を探すことになる。
3人は「イタリアンレストラン ヤマモト」という店に入るが、きれいな店員さんに「全く関係ございません」とバッサリ。
りょうさんとチエちゃんの苗字を聞いておけばよかったと後悔する。
すると、アンドレアが記念にもらっていた大阪のお好み焼き屋の“割りばし”から、お好み焼屋の電話番号が分かった。
おじいちゃんが電話をかけると、りょうさんとチエちゃんの苗字が「緑山」で、りょうさんは緑山良次だと教えてもらった。
おじいちゃんは電話帳で「緑山りょうじ」の名前を調べて電話したが、残念ながら留守だった。
タイムリミットは約1時間。
3人は電話帳の住所を頼りに上野2丁目に向かったが、アンドレアは「2人にこれ以上迷惑をかけたくない」という理由であきらめそうになる。
すると無言になったアンドレアにおじいちゃんが近づき、「近くで何か食べよう」と言ってアンドレアとまる子と手をつないでゆっくりと歩き始めた。
すると3人は『スパゲッティ マルコ』の看板を目にする。
確信した3人は走り出し、準備中の札を出していた女の人にアンドレアが声をかけた。
ぼくはマルコの孫です。
え?マルコの?
すぐに涙を浮かべた女の人は、のんき屋のんべえのチエちゃんだった。
チエちゃんはりょうさんを呼びに行き、アンドレアはついに夫婦と会うことができた。
アンドレアが栓抜きを見せると夫妻は大喜びしたが、マルコが半年前に亡くなったことを知ると涙を流した。
なんだよ…また会おうって約束したのに。
また一緒に飲みたかったなぁ。
あのころみたいに…
するとりょうさんがマルコにレシピを教わったスパゲッティを作ってくれることになり、3人のために『マルコスペシャル』を作ってくれた。
3人はその味に感動し、アンドレアは「おじいちゃんのスパゲッティと同じ味です」と言った。
別れ際、りょうさんはマルコのカメラを借りて撮影した写真をアンドレアに渡した。
時刻は17時15分。3人はなんとか空港に間に合った。
アンドレアはすぐに出国ゲートに向かわなければならないが、別れたくないまる子はアンドレアを引き留めた。
ヤダよアンドレア、行かないで。
これから夏休みが始まるんだよ。
もっと日本にいて、もっと一緒に遊ぼうよ。
あたし、アンドレアのことずっとわすれないよ。
だから…だから…
あたしのこともわすれ…ないで…
一生わすれないよ…わすれるわけないじゃないか。
こんな君を…わすれるわけない。
アンドレアはのんき屋のんべえの“栓抜き”を取り出し、再会の約束としてまる子に渡した。
今度会う時に、かならずそれを見せてください。
まる子が大人になっても、それを見たらぼくはすぐにまる子だってわかるから…
あたしがどんなに美人になっても、これを見せたら信じてくれるよね。
はい。だからかならずまた…
また会おうね。
まる子、笑ってください。
まる子はおじいちゃんとアンドレアの乗った飛行機を見送り、アンドレアは久しぶりに家族と再会した。
ぼく、おじいちゃんがなぜあんなに日本が好きなのか分かったよ。
それからね、おじいちゃんと同じニックネームの女の子と友だちになったんだよ。
みんな“まる子”って呼んでるけど、
ほんとはね…ちびまる子ちゃんっていうんだ。