白ゆき姫殺人事件ネタバレとあらすじ!結末とキャストもご紹介
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『白ゆき姫殺人事件』が地上波初放送される。
2014年3月29日に公開されたサスペンス映画の原作は、「告白」や「贖罪」などの作品で知られる湊かなえさん。
ネットの炎上やマスコミによる報道被害をテーマにしており、架空のSNSでのやり取りなど、ネット社会がリアルに描かれている。
今回は、現代社会が抱える闇を描き出している映画『白ゆき姫殺人事件』のネタバレとあらすじ、豪華キャストをご紹介したい。
映画「白ゆき姫殺人事件」キャスト
スポンサーリンク
映画「白ゆき姫殺人事件」あらすじとネタバレ
長野県の国定公園・しぐれ谷国立公園内で、化粧品会社の美人OL・三木典子が遺体となって発見される。
テレビ局でワイドショー「カベミミッ!」の契約ディレクターをしていた赤星雄治は、友人の狩野里沙子からの連絡で事件の情報を知らされる。
死亡推定時刻は金曜の夜。三木は部署の飲み会に参加していたが、体調が優れず一次会で帰宅していた。
赤星はSNSで「RED_STAR」として事件の情報をつぶやき始めると、ネット上で『白ゆき姫殺人事件』と呼ばれるようになり、事件について調べ始める。
・証言者1 狩野里沙子(同僚)
殺害された三木は狩野の教育係だった。そんな狩野が犯人だと疑っていたのは「城野美姫」。
地味で目立たず、特徴がないことが特徴の城野は、上司の篠山聡史と交際していたが三木に篠山を奪われていた。
事件の夜には城野が運転する車に三木が乗り込むところを目撃されているが、それ以来、城野は会社を休んで連絡が取れなくなっていた。
・証言者2 満島栄美(同僚)
満島は城野が車を運転すると性格が変わることや、三木のボールペンが盗まれた際、「ニヤリ」としていた表情を指摘。
三木のボールペンが盗まれたのは事件前日で、綿密に練られた「計画殺人」だと予想していた。
・証言者3 篠山聡史(同僚)
城野との交際が噂されていた篠山だったが、本人は交際を否定。
弁当を受け取ったことは認めたが、交際に関しては「いい迷惑」だと言い放った。
篠山は三木と交際していたが、3ヶ月で別れていた。
・証言者4 小沢文晃(同僚)
小沢は事件の夜に城野を目撃していた。
大きいカバンを抱えた城野は、猛ダッシュで駅に向かっていたと説明した。
赤星は同僚たちの証言から「城野美姫」を犯人と断定。
赤星はワイドショー「カベミミッ!」で取材した同僚たちの様子を放送し、城野は「Sさん」として大きく取り上げられた。
放送終了後、赤星の取材は反響を呼び、ネット上で城野の実名や学歴などが流出した。
「Sさん」についてネットが炎上する中、赤星のもとに一通の手紙が届く。
・証言者5 前谷みのり(同級生)
抗議の手紙を送った前谷は、城野と「親友」で大学の女子寮が同じだった。
城野の愛読書は『赤毛のアン』。料理が得意な城野は、寮の仲間たちにも弁当を差し入れする優しい子だった。
前谷は篠山の“嘘”を指摘し、城野と篠山は「交際していた」と書かれていた。
赤星は事件の内容をツイートしていたことを上司にひどく叱られるが、ネット上の騒ぎは収まらなかった。
そんな中、城野の故郷へ向かった赤星は、城野を知る学生時代の同級生や地元の人たちを取材する。
そこで赤星は、城野が子供の頃に放火騒ぎを起こしたことや、「呪いの力」を持っているという噂を聞く。
・証言者6 江藤慎吾(同級生)
城野の中学時代の同級生で、サッカー部のキャプテンだった江藤は過去に交通事故で右足を骨折していた。
江藤は城野の「呪いの力」を否定したが、自転車のブレーキを外したのは「城野だと思います」と語った。
その後赤星は、地元住民から聞いた城野の小学校時代の親友・谷村夕子を訪ねた。
・証言者7 谷村夕子(地元住民)
「呪いの話はホント」だと説明した谷村は、城野を『アン』と呼んでいた。
小学校時代に親友だった2人は、「赤毛のアン」の世界に浸り、城野は谷村のことを『ダイアナ』と呼んでいた。
小学校時代にいじめられていた谷村は、放火騒ぎは「自分のため」だと話した。
いじめっ子を改心させようとした“おまじない”から火災となってしまい、その後2人は一度も会っていなかった。
いいかよく聞け。人の記憶ってのは捏造される。
人は自分の都合のいいようにしか記憶を語らねぇ。
大切なことを見逃すな。分かったか!?RED_STAR!
その後、赤星は城野の両親を訪ねるが、娘が犯人だと考えていた両親はカメラの前で謝罪する。
その後「カベミミッ!」で放送されたのは、『Sさん』が犯人だと決め付けたような内容だった。
騒ぎはさらに大きくなり、行方不明の城野に注目が集まった。
その放送を見ていた城野は、ホテルの一室で涙を流していた。
映画「白ゆき姫殺人事件」結末
・証言者8 城野美姫(当事者)
『私は、私が分からない。』
小学校時代、城野は親友の谷村夕子とともに『赤毛のアン』の世界に浸り、いじめなどの辛さをやり過ごしていた。
中学生になると、初恋相手の江藤慎吾にアンの恋の相手・ギルバートを重ねて妄想を楽しんでいたが、江藤慎吾が交通事故にあってしまう。
大学時代の親友は前谷みのり。2人は就職してからも連絡を取り合っており、篠山と交際していたことも話していた。
誰もが認める美人OL・三木典子の本当の人物像は、先輩の服装を平気で真似したり、嫌味な言動で他の女子社員を傷つける人物だった。
城野は会社のバーベキューに参加した際、幼なじみの「夕子が三木より綺麗」だと語ったことがきっかけとなり、三木から嫌がらせを受けるようになる。
城野との交際を否定していた篠山は、手作りの弁当をいつも喜んでおり、2人は順調に交際を続けていた。
しかし、そのことを知った三木に篠山を奪われ、あっさりと振られてしまう。
大ファンだった音楽グループ・「芹沢ブラザーズ」のファンであることを知られると、城野より先に芹沢ブラザーズのボールペンを購入したり、メンバーの雅也との交際をほのめかされる。
さらに、芹沢ブラザーズのコンサートチケットを譲るという約束を平気で破り、城野が予約した「特急券」のチケットを平然とした表情で『買い取る』と言い放った。
約束を破られた城野が落ち込んでいると、狩野里沙子が話しかけてくる。
すると狩野は、会社の飲み会の前に三木に薬を飲ませ、「眠らせてからチケットを奪ってコンサートに行けばいい」と提案してくる。
・事件の夜
飲み会の途中で薬が効いてきた三木だったが、狩野はさらに酒を飲ませた。
城野は計画通りに三木を車に乗せ、「特急券」を取りに帰ると嘘をついて自宅に戻った。
城野が車に戻ると三木は眠っており、コインパーキングに車を停め、三木をそのままにしてコンサートへ向かった。
城野がコンサート会場に到着すると、「芹沢ブラザーズ」が車から降りてきた。
城野はファンに取り囲まれるメンバーに近づくが、雅也に手を触れた瞬間に彼は階段から転落し、混乱した城野はホテルへ逃げ込んだ。
翌日、城野がホテルで目を覚ますと、三木典子殺害のニュースが飛び込んでくる。
城野は罪悪感から自殺を図ろうとするが、犯人として「狩野里沙子」が逮捕されたことを知って思いとどまる。
殺害された三木は狩野の教育係だった。
狩野も三木から嫌がらせを受けており、ストレスを発散するために職場で「盗み」を重ねていた。
三木は狩野の「盗み」に気づいており、狩野は三木にバラされることを恐れ、城野を利用して計画を進めたのだ。
三木をコインパーキングからしぐれ谷に運んで犯行に及んだ狩野は、犯行動機について『クビになると困るんで』と語った。
その後、城野は祖母の葬儀のために実家に帰った。
するとその夜、親友の夕子がロウソクの明かりでサインを送ってきた。
2人は涙を流し、お互いにサインを送り合った。
ここにいる。ここにいるぞ、アン。
世界中の人間が敵になっても、俺はお前の味方だ。
ネット上では、犯人だと疑われた城野を同情する声が多数上がり、事件を取材した赤星に非難が殺到した。
赤星は城野の故郷へ謝罪に訪れるが、城野の父親には突き飛ばされ、会社との契約も切られてしまう。
赤星が憔悴した顔で歩いていると、危うくスピードを出した車に轢かれそうになる。
慌てて車から降りてきたのは城野だったが、赤星は気づいていなかった。
憔悴した顔の赤星が城野に愚痴ると、城野は「ありますよ、きっと。いいこと、ありますよ」と笑顔で答えた。
赤星は軽く頭を下げてその場を後にし、城野の運転する車も走り去ってゆく。