ホットロード(映画)ネタバレとあらすじ!結末とキャストも
2019/12/30
今夜21時00分からの「金曜ロードSHOW!」に、映画『ホットロード』が地上波初放送される。
映画『ホットロード』の原作は、1986~87年に「別冊マーガレット」で連載されていた“紡木たく”さんの名作コミック。
「僕等がいた」「陽だまりの彼女」などの三木孝浩監督がメガホンを取り、主演に能年玲奈さんと登坂広臣(三代目J Soul Brothers)さんで実写映画化された。
今回は、2014年8月16日に公開された映画・『ホットロード』のネタバレとあらすじ、豪華キャストをご紹介したい。
映画「ホットロード」キャスト
映画「ホットロード」あらすじとネタバレ
小さい頃に父親を亡くした宮市和希は、14歳の中学2年生。
和希の両親は「愛」のある結婚ではなく、母子家庭で育った和希の家には父親の写真がなかった。
ある日、親の愛を感じずに育った少女は“万引き”で補導されてしまう。
しかし、その日が誕生日だった和希の母親は引き取りに現れず、和希を迎えに来たのは担任の教師だった。
一方、和希の母親には鈴木という「離婚協議中」の恋人がいた。
高校時代に付き合っていた2人は結婚しなかったが、2人は今でも想い合っていた。
やがて家に帰った和希は、誕生日の母親に万引きで補導されたことを告白した。
あたしはママにこれをプレゼントしてあげる。
今日あたし万引きで捕まったよ。
家庭ではいつも孤独を感じていた和希だったが、学校では横浜からの転校生・えりと仲が良かった。
その後、和希はえりから横浜にいた頃の先輩である宏子を紹介され、誘われるがままに湘南に向かった。
宏子の彼氏は横浜に本部がある暴走族・「NIGHTS(ナイツ)」総頭の玉見トオルだった。
やがてガソリンスタンドに到着した和希は、そこでトオルに可愛がられている春山洋志と出会う。
春山はすぐに声をかけたが和希は無視。
春山のいたずらにムキになった和希は、本気で春山を怒らせてしまう。
おまえしゃべれないの?
おまえんち…家庭環境わりいだろ?
おまえには関係ねーだろ。
一方、ナイツは全国に支部を持つ『総勢500人』の暴走族。
湘南支部に属している春山は、交差点に最初に入る「切り込み役」をしていた。
その後、和希はナイツの集会に参加して総頭・玉見トオルを紹介された。
和希は集会が終わると春山にバイクで自宅まで送ってもらい、別れ際に『俺の女にならない?』と告白される。
その話を聞いたえりは交際に賛成だったが、和希はあまり乗り気ではなかった。
その後、和希とえりが海岸沿いを歩いていると、車に乗った2人組からナンパされる。
しばらくすると、和希は2人組の“仲間たち”が乗った車から後をつけられていることに気がついた。
身の危険を感じた2人は外に飛び出したが、すぐに男たちも2人を追いかけた。
春山は宏子からの連絡を受け、急いで2人の救出に向かった…。
春山たちが漁港にたどり着いた頃には男たちは逃げており、隠れていた2人はなんとか無事だった。
その後、家に帰った和希はすぐに倒れこみ、子供の頃の「寂しかった」記憶を思い出した。
和希はおでこに手を当てる人物を母親だと思っていたが、倒れていた和希を優しく抱きしめたのは春山だった。
やがて和希が目を覚ますと、そこは春山の実家。
和希は熱で2日間寝込んでおり、春山の母親が看病してくれていた。
1人暮らしをしている春山には弟の強がいたが、弟は母親の再婚相手との子供だった。
和希が家に帰ると、3日間も留守にしていたことを母親が心配していた。
しかし、2人の話し合いはすぐに口論となり、和希は言いたくないことまで口にして家出してしまう。
おまえの顔なんかもう見たくないよ。
なんでそんな子になっちゃったの?
おまえがっ…こーゆう子にしたんだっ!
一方、トオルは引退を決意しており、次の7代目総頭に春山を推薦していた。
ナイツの総頭は代々ヨンフォア(400Four)を受け継ぐことになっていたが、幹部からは支部から総頭が出ることに反対意見も多く出された。
さらに、トオルの引退がきっかけとなり、春山は「漠統(ばくとう)」というチームからも狙われてしまう。
春山は仲間たちと意見が合わずに喧嘩となるが、そこにトオルが現れて春山を落ちつかせた。
やるよ。400Four。
今から横浜まで歩いて取りに来たらね。
すると春山はふらふらになりながらもガレージへ向かい、ヨンフォアの横で満足気に倒れこんだ。
一方、家出をした和希はガレージの2階で宏子と暮らしており、その様子を静かに見つめていた。
その夜、警察が何年かぶりに『リーダー狩り』をしてトオルは逮捕されてしまう。
春山は和希をちゃんと学校に通わせたが、ヨンフォアを受け取った日から仲間から孤立していた。
そんな中、春山は狙われていた「漠統」から呼び出され、春山はたった1人で乗り込んでいった。
やがて春山は和希の前から2週間も姿を消したが、直後にナイツの総頭になった。
ある朝、和希と同居している宏子が突然「ばいばい…」と言った。
逮捕されていたトオルは証拠不十分で釈放され、宏子はトオルと一緒に街を出た。
1人ぼっちになった和希は春山と同棲を始めるが、ナイツのことで忙しい春山はいつも家にいなかった。
そんなある日、2人がスーパーで買い物をしていると、朝から「蟹が食べたい」という春山のために蟹を買った。
しかし、学校でテストを受けていた和希は腹痛で倒れ、すぐに病院に運ばれてしまう。
そこに和希の母親が迎えに来るが、蟹が原因だと気づいた和希は薬を握りしめて病院から飛び出した。
案の定、家に帰ると春山が倒れており、和希は薬を飲まない春山に口移しで薬を流し込んだ。
その後、和希は父親との記憶を春山に話すが、たった1つの思い出しかなかった。(遊園地のチューリップ畑)
和希が娘を置いて他界した父親の気持ちを考えていると、春山は『置いていく方も…やっぱすげえ悲しいんじゃねえの』と答えた。
その後、2人が山下公園でデートをしていると、和希はホテルに入っていく母親と鈴木を発見する。
すると和希は2人の後を追い、エレベーターの前で「パパがかわいそうだっ!」と叫んだ。
やがて和希が家に帰ると、鈴木のことを悪く言う和希は母親から責められてしまう。
和希は『あたし、生まれてよかったの?』と聞いたが母親は何も答えない。
話を聞いていた春山が「こいつのこと…嫌いなの?」と聞くと、母親はようやく口を開いた。
もしそーなら…俺がもらってっちゃうよ。
あげないわよ。
親が…自分の子嫌いなわけないじゃないの!
生んでよかったに決まってるっ!
その後、「漠統」の赤根から連絡を受けた春山は、新たな抗争を警戒していた。
それに気づいた和希は春山を止めるが、春山は和希を無理矢理帰らせようとした。
俺がいなきゃなんもできねーよーな女んなるな!
俺のことなんか…いつでも捨てれる女んなれ。
そんでも俺が…追っかけてくよーな女んなれ。
その後、春山たちは「漠統」との抗争に向けて作戦を練るが、春山だけ“心ここにあらず”だった。
そんな中、和希は母親から「鈴木さんに会ってほしい」と頼まれる。
和希が鈴木から話を聞くと、父親との思い出の「チューリップ畑」に一緒に行ったのは鈴木だったことを知る。
ショックを受けた和希が春山の家に向かうと、高熱でふらついている春山が帰ってくる。
抗争に向けてナイツのメンバーが集まる中、春山は和希に「なんか飲みもん買ってきて」と言って和希を外に出した。
すると春山は、和希が連れてきた子猫を抱えてこう言った。
帰ってきたら言っといてよ。
これ終わったら、もう心配かけないから。
俺が、止めてくるから…。
春山はふらつきながら仲間との合流場所に向かうが、仲間たちは警察から逃げてもうその場所にはいなかった。
春山が再びバイクで移動していると、“検問中”の警察を発見する。
春山は来た道を引き返そうとするが、走ってきたトラックにはねられてしまう。
映画「ホットロード」結末
春山は意識不明の重体となり、和希はリチャードに連れられて病院に行くが、医者からは『覚悟してくれ』と言われる状態だった。
しばらくすると、和希はリチャードから話を聞き、春山が変わろうとしていたことを知る。
あいつ、すげーきれいなんだよ…中身が。
そういうのって、強えーよ。
あいつは俺とは全然違うんだよ。
それなのに、こいつ俺みたいなのがそんなに大事なの?って。
もし俺がいなくなったら、こいつどーすんだろって思ったらなんかかわいそうになっちゃって。
もし俺がいなくなったら…かわいそうじゃんよ、あいつ。
やがて春山の事故から10日が経ち、和希は何もしゃべらず、何も食べていない状態が続いていた。
心配する母親や鈴木の声も一切届かず、和希は「怖い夢を見ている」と思っていた。
和希は『ひとりにしないでっ!』と何度も叫び、母親は必死に落ち着かせた。
しかし、何も食べていない状態が続いていた和希はついに倒れ、春山と同じ病院に運び込まれてしまう。
やがて和希が目を覚ますと、母親とえりがそばにいた。
すると、母親から春山の意識が戻ったことを知らされ、和希は「ごめんなさい…」とつぶやいた。
春山は奇跡的に意識が戻ったが、左手と左足はマヒして全く動かない状態だった…。
親同士が愛し合ってれば…子供は自然に自分の大切さを知るのかもしれない。
あの子にはそれを教えてやることができなかった。
自分が誰かに大切にされていることを知ったら、
自分の命を粗末になんか決してできないはずだよ。
親でも、友達でも、恋人でも…
そういう人が、必ずいるんだってことをあの子たちに伝えてあげたい…。
その後、退院した春山は懸命にリハビリを続け、和希は春山を支えた。
今まで、人をいっぱい傷つけました。
これからはその分、人の痛みがわかる人になりたい。
この先も不安ばっかだけど、ずっとずっと先でいい。
いつか、春山の赤ちゃんのお母さんになりたい。
それが今のあたしの…誰にも言ってない小さな夢です。