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帝一の國(映画)ネタバレとあらすじ!結末とキャストも

   

豪華俳優陣が多数出演している映画・『帝一の國』が、今夜21時00分からフジテレビ系で放送される。

古屋兎丸さんの同名コミックを映画化した『帝一の國』が公開されたのは、2017年4月29日。

選りすぐりのエリートたちが集まる超名門・海帝高校で、将来の内閣入りが確約された「生徒会長の座」をめぐって激しいバトルが勃発する。

今回は、主人公の赤場帝一が権力闘争の中へ身を投じていく学園コメディ・『帝一の國』のネタバレとあらすじをご紹介したい。

「帝一の國」キャスト

赤場帝一:菅田将暉

 

東郷菊馬:野村周平

 

大鷹弾:竹内涼真

 

氷室ローランド:間宮祥太朗

 

榊原光明:志尊淳

 

森園億人:千葉雄大

 

白鳥美美子:永野芽郁

 

赤場譲介:吉田鋼太郎

 

「帝一の國」あらすじとネタバレ

時ハ昭和…

「政治とは、流血を伴わぬ戦争である」

毛沢東のこの言葉は、主人公・赤場帝一の大好きな言葉だった。

帝一の夢は、『総理大臣になって自分の国を作る』こと。

そしてその近道として、多くの政治家や官僚を世に輩出している超名門・海帝高校で生徒会長になり、歴代生徒会長によって作られた政界の最大派閥・「海帝生徒会長会」に入るのが帝一の目標だった…。

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帝一の父・赤場譲介は通商産業省の事務次官(海帝高校の出身)で、母・桜子は元ピアニスト。

やんごとなき家系に生を受けた帝一は、父・譲介から多大な期待を寄せられた。

というのも昔、譲介は生徒会長選でライバルだった東郷菊馬の父・東郷卯三郎に敗れており、その後「生徒会長会」入りを果たした東郷は通商産業大臣になっていた。

そして譲介は自分が果たせなかった夢を帝一に託したが、帝一は母の遺伝子を濃く受け継いで『ピアノが大好きな少年』に成長した。

やがてコンクールを総なめにしていた帝一は、妬みを買って東郷菊馬と舎弟・根津二四三から陰湿ないじめを受けるようになる。

しかし、帝一は幼なじみの白鳥美美子にいつも助けられ、美美子は「争うのが嫌い」な帝一のことを気にかけていた。

そんなある日、譲介はピアノを弾いていた帝一を無理矢理「滝修行」に連れて行こうとする。

すると、そのはずみで鍵盤に頭をぶつけてしまい、起き上がった帝一は「僕…滝修行行くよ」と言った。

あの瞬間、僕の中で何かのスイッチが入った。

そして僕の国を作ろうと心に誓った。

そのためには手段を選ばない。

正々堂々なんて言葉は、帝一辞典から削除済みさ。

やがて入学式が終わった帝一は家族で食事をし、そこで譲介に「東郷菊馬にだけは死んでも負けるな!」と言われた。

その後、帝一は恋人・美美子の家の前に行って『糸電話』で会話をした。

海帝高校は「男女交際禁止」となっており、帝一は政治家にとって命取りとなるスキャンダルの発覚を恐れていた。

最近はピアノ弾いてるの?

美美子…人はいつか、人生を賭けて本気で戦う時が来る。

それが大学受験の人もいれば、就職試験の人もいるだろう。

でも、僕にとってはそれが今なんだ。だからピアノはその後だよ。

帝一が生徒会長になるためには、まず「ルーム長」になり、『生徒評議会』入りを果たすことが絶対条件だった。

すると、帝一は中学時代の生徒会長実績や多額の寄付金をしていることで「ルーム長」に選ばれ、帝一は「副ルーム長」に中学時代の副会長・榊原光明を指名した。

そして2組のルーム長は口が臭いライバル・東郷菊馬が、6組のルーム長は外部生で人望のあるイケメン・大鷹弾が選ばれた。

放課後、外部生の弾に興味を持った帝一と光明は、弾の後をつけていった。

すると、2人を見つけた弾は快く自宅に招き入れ、そのまま手料理を振る舞った。

やがて帝一が家族について質問すると、弾の父は亡くなっているため、母が女手ひとつで弾と兄弟たちを育てていることが分かった。

また、弾は私立の海帝に「奨学金」で入学しており、帝一は外部受験で合格したスーパー高校生・弾の頭脳に激しく嫉妬した。

その後、帝一は弾と学力の勝負をしたいと考え、担任の川俣先生から外部生用の入学試験問題と解答を入手した。

当然問題集も弾の解答用紙も機密情報だったが、帝一は川俣先生が好きな「L.M.モンゴメリの展覧会を父に開催してもらう」と言って買収した。(光明の作戦)

そして帝一はハチマキを巻いて問題集を解き、譲介が採点をして結果を発表した。

結果は5教科で大鷹弾・484点、赤場帝一・486点の2点差で勝利し、帝一は『僕の国は…守られた!』と言った。

なあ帝一、試験で勝ってどう思った?

僕は…勝つことでしか生きていけなと思いました。

負け犬にだけは、なりたくありません!

すると、譲介は「バカモーン!」と叫んで帝一を張り倒し、『お前は犬だ。犬になれ!そして…勝ち犬になるのだ!』と叱咤激励した。

そして迎えた生徒評議会。

海帝高校の最大の特徴は、1年と2年の評議会員・60人の投票によって生徒会長が決定されること。

また、堂山会長は2年のルーム長6人の中から、次期会長候補を「3人選出する権限」を持っていた。

そして生徒会長になるための一番の近道は、次の会長候補を見極め、最も有力な派閥に入ることだった。

やがて帝一と光明が目を付けた3人は、典型的な政治家一族・4組の本田章太、将棋の達人で堂山会長の幼なじみ・5組の森園億人、そして大本命は6組・氷室ローランドだった。

氷室は海帝の生徒が絡まれたら必ず返り討ちにするスーパーヒーローで、堂山を生徒会長にするために「票固め」をした一番の功労者だった。

帝一は3人の中の『誰の犬』になるかすでに決めており、氷室を見つめて「ワン!」とつぶやいた。

その後、部活動や委員会の予算承認を行う生徒会の大舞台・『生徒総会』の演出を氷室が取り仕切ることになった。

各部署、失敗は断じて許されない。

ミスをした者は、架空切腹だ。

その者は生徒会において死んだも同然。未来は断たれる。

生徒総会は帝一たち1年生の初仕事の場でもあり、そこで帝一は「校旗掲揚を任せてほしい」と氷室にアピールした。

すると氷室は「勝手にアピールするな!」と帝一に注意したが、続けて『だが、そういうやつは嫌いじゃないぞ』と言った。

こうして帝一は校旗掲揚を任されることになり、焦った菊馬は「1年生全員の個人情報」を氷室に渡した。

その後、氷室はアピールをした帝一と菊馬、そして人望のある弾に目を付けていたが、そんな氷室の考えは『ネコ型盗聴器』(光明の発明)で帝一と光明に筒抜けだった。

やがて生徒総会が始まり、帝一は校歌斉唱に合わせて校旗掲揚業務をこなしていたが、そこに帝一の架空切腹を狙う菊馬たちの邪魔が入る。

菊馬は舎弟・二四三を舞台袖に行かせ、壇上の校旗のワイヤーを「糸のこ」で切断させようとしていた。

しかし、校旗が揺れていることに気がついた光明が手話で帝一に知らせ、帝一が二四三を捕まえようとした瞬間にワイヤーが切れてしまった。

焦った帝一はギリギリでワイヤーを掴んで校旗を支えたが、そこに菊馬が現れてくすぐり攻撃を開始した。

やがて力が抜けた帝一は校旗を落としそうになるが、そこに弾が現れて菊馬を追い払った。

さらに、弾は総会が閉会するまで帝一と校旗を支え、帝一は助けてくれた弾と光明に感謝を伝えた。

弾、お前には大きな借りを作ってしまった。

借りなんて言うなよ。

いいや、必ず返す。

そして半年後…次期生徒会長候補者3名が発表され、帝一の予想通り本田章太、森園億人、氷室ローランドの3人が選ばれた。

やがて3人は選挙公約を発表するが、本田は頭が真っ白になって何も発言できなかった。

続く森園は「能力主義で評価し、生徒会長選は指名制を撤廃して立候補制にする。そして投票は全校生徒で行う」と言って『派閥をなくす』ことを宣言した。

そして大本命の氷室は「運動部に予算を増やし、スポーツでも海帝の名を全国に轟かせる」と言って『文武両道』を宣言した。

さらに、氷室は森園の発言に対し、「自分たちの代で海帝を変えることは、後世に対して無責任である!」と批判した。

いよいよ選挙戦が幕開けし、その後の「海帝世論新聞調査」では圧倒的に氷室が有利だった。

一方、菊馬の父・卯三郎は帝一の父・譲介を呼び出し、譲介が進めている「日本車優遇措置法」が内外で異論の声が大きいことを伝えた。

しかし、譲介は卯三郎が米国車メーカーに肩入れし、社長のレッドフォードから『賄賂』を貰っていることを知っていた。

すると卯三郎は「どっちに尻尾を振るのが利口なのか、お前の頭でもわかるだろ?」と言った。

その後、帝一は海帝高校の文化祭・海帝祭の開会式の演出をすることになった。

すると、帝一は氷室派を集めた『ふんどし太鼓』を提案し、全員で同じ土俵に上がり、一緒に汗を流して氷室派の結束を固めた。

そんな中、人望のある弾を取り込みたい氷室は、弾の父が残した「借金帳消し」をエサにして弾に取り引きを持ちかけた。

すると、弾はその誘惑に一瞬心がゆらいだが、後戻りできないように氷室を殴った。

そして弾は「俺は森園さんを生徒会長にする!」と氷室に言い放ち、その光景を見ていた生徒たちはその迫力に圧倒された。

その後、帝一は譲介から氷室の本名が『ローランド・氷室・レッドフォード』だと聞かされる。

氷室の父は米国車最大メーカー・HM社の日本支社長「スティーブ・レッドフォード」で、「日本車優遇措置法」を進めている譲介とは“犬猿の仲”だった。

日本市場を席巻しようと莫大な資金を投入したHM社は大損害を被り、その全責任を取らされたのが氷室の父・レッドフォードだった。

さぞかし私を恨んでいるだろう。

氷室先輩がそのことを知ったら…

お前は、捨て犬になる。

すると帝一は白装束に着替えて「切腹」しようとしたが、譲介が「バカモーン!」と叫んで帝一を蹴り倒した。

来年氷室先輩に指名されなければ、死んだも同然です!

僕は生徒会長にどうしてもならなきゃいけないんだ!

総理大臣にならなきゃ、生きてる意味がないんです!

ならば帝一…道は一つしかない。

その後、帝一は光明の『ネコ型盗聴器』で氷室の発言・「帝一、雑巾のようにこき使って捨ててやる!」を聞いた。

また、氷室に情報を与えたのは菊馬だと判明したが、もう無理だと判断した帝一は『僕は修羅の道を行く…』と光明に言った。

そして帝一は譲介とも相談し、造反して「森園派に寝返る」戦略に出た。

やがて森園派に乗り込んだ帝一は、「もう1人の候補者・本田と森園が同盟を組んで戦う」という秘策を提案した。

しかし、その案はすでに弾が考えており、森園は「弾君のプライベートを告げ口するような人は信用できない」と帝一に言った。

すると大人しかった本田が口を開き、「帝一君は大きな戦力になる」と発言すると、弾もその意見に賛成した。

帝一は森園に土下座をしてこれまでのことを謝罪し、どうにか森園派に付くことができた。

そして帝一は氷室に「決別状」を出し、本田が辞退した会長選は氷室と森園の一騎打ちとなった。

そんな中、運動部だけでは票を集めきれないと考えた氷室は、文化部に「賄賂」を渡して票固めを進めていった。

この作戦は菊馬の入れ知恵で、金は学校に出入りしている業者から回収していた。

「俺が生徒会長になったら来期から業者変える」って脅したら、

キックバックしてくれてさ。

その後、帝一も氷室と同じく「賄賂」を渡すことを考えたが、そんな帝一を止めたのは美美子と譲介だった。

なあ帝一、彰義隊って知ってるか?

戊辰戦争のあれですよね…旧幕府軍の残党。

旧幕府軍はなぜ戦いに負けたと思う?

新政府軍が旧幕府軍打倒の切り札にしたのは、旗だったんだ。

先陣に錦の御旗を掲げ、自分たちが官軍であると天下に示した。

それが戦局を決定した。

森園派こそ官軍であり、氷室派は賊軍であるという印象をつけなさい。

そうすれば、人の心は自然と森園派へ流れるだろう。

その後、氷室が文化部に賄賂を渡していたことが運動部で噂になり、金の亡者となった運動部員たちに詰め寄られた氷室は金が足りなくなってしまう。

その放課後、帝一は放送部に頼んで「マイムマイム」のメロディを全校に流し、校庭に森園派が集まって踊り出した。

すると、その不思議なメロディに生徒たちは引き寄せられ、帝一たちの輪はどんどん大きくなって「中央の森園」を讃えているかのようだった。

しかし、氷室から賄賂を受け取った者たちは、後ろめたさと罪悪感でこの輪に入れなかった。

この奇襲攻撃は全校生徒の心を動かし、後に『マイムマイム事変』として海帝の歴史に残った

その後の世論調査では30対30で並び、森園派はマイムマイム効果で一気に勢いづいた。

そんな中、焦った菊馬は森園派と氷室派が同票になったことを父・卯三郎に伝え、土下座をして「父上の力を貸してください!」と頼み込んだ。

一方の帝一は美美子とデートをしていたが、美美子の『国を作ってどうするの?』との質問に帝一は何も答えられなかった。

そして選挙前に「ピアノの話」をした美美子に帝一は激怒し、美美子は「帰る」と言って席を立った。

その後、美美子とケンカをした帝一がふさぎ込んでいると、追い打ちをかける事件が起きてしまう。

菊馬の父・卯三郎が手を回し、帝一の父・赤場譲介が「収賄の容疑」で収監されてしまった。

やがて譲介と面会した帝一は、今まで胸に秘めていた本音を譲介にぶつけた。

ずーっと僕の邪魔してきたじゃないか!

ピアノが弾きたいよ…

そして帝一はピアノの鍵盤に頭をぶつけた「子供の頃」を思い出し、改めてその時の気持ちを譲介に伝えた。

僕…滝修行行くよ。僕の国を作る。

だって、僕の国なら…

誰もピアノの邪魔しないでしょ。

『ピアノの邪魔をされないために国を作る』

帝一はただそれだけのために、何年も何年も苦しい戦いを強いてきた。

譲介は涙を流しながら告白した帝一に、「すまなかった」と深々と頭を下げた。

次期生徒会長選当日…譲介の一件で森園派は不利になり、心が折れた帝一は家に引きこもっていた。

心配した光明と弾が迎えに行ったが、帝一は「帰ってくれ」の一点張りだった。

すると、弾は扉を蹴破って部屋に入り、「お前俺に借りがあるって言ってたよな」と言って帝一を連れ出そうとした。

しかし、それでも帝一は動こうとせず、困り果てた2人は帝一の家を出た。

するとそこに美美子が現れ、美美子も扉を蹴破って帝一の部屋に入った。

そして美美子は帝一にビンタし、「自分の国、作るんじゃなかったの?」と言った。

光明君や弾君にも助けてもらったんでしょ?

だったら今度は、みんなを助けてあげなきゃ。

それもできない人が、自分の国なんて作れるわけないよ。

その後、美美子に説得された帝一は学校に向かったが、帝一が来ることを知った菊馬は「不在者投票」をして校庭で待ち伏せした。

やがて菊馬の前に帝一が現れ、帝一は父・譲介を陥れたのが菊馬の父・卯三郎だと理解した。

そして帝一と菊馬は殴り合いになり、菊馬は成績やピアノで勝てなかった帝一への積年の恨みをぶつけた。

一方、2人がケンカをしている間に帝一は『棄権』となり、選挙は氷室が賄賂を渡した者たちが裏切って接戦だった。

また、氷室の相棒・駒も森園に票を入れ、驚きを隠せない氷室に「お前は生徒会長になってはいけないやつだと思う」と言った。

やがて最後の投票者となった弾は、評議会員たちを驚かせる『白票』を投じて同票となった。

俺、海帝に入って、こいつら何の悩みもねぇ坊ちゃんじゃねえかって…

生徒会とかお遊びだと思ってた。でも違ったんだ。

みんな一生懸命、何かと戦ってるんだって分かった。

俺は最後に決定できる器じゃねぇ。

そして海帝の選挙規定に則り、堂山会長が最後の投票者となった。

たった1人の巨大な力を持つ絶対君主の男と、

すべての駒を使い、王手を目指す男…

どちらが生徒会長にふさわしいか考えるまでもない。

森園億人、お前が生徒会長だ。

一方、帝一は菊馬に負けて倒れてしまうが、見かねた美美子が菊馬に蹴りを入れて気絶させた。

美美子は帝一を起こして評議会室に連れて行ったが、ふらついていた帝一は光明を見つけるとダッシュで駆け寄った。

そして森園の勝利を知った帝一は光明を抱きしめ、その光景を見た美美子は若干引いていた。

そんな中、選挙で敗北した氷室が時計台から身を投げてしまう。

しかし、氷室は枯れ葉の下に敷かれていた「マットレス」に救われ、駆けつけた駒と『また別のテッペン目指そう…』と約束した。

ちなみに、このマットレスは光明が準備しており、森園が負けたら帝一が飛び降りることを予想した「帝一用」だった。

こうして長く続いた会長選は幕を下ろし、氷室の自殺未遂はマスコミや政界まで巻き込み、生徒会長会という派閥をも解体させた…。

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「帝一の國」結末

1年後…ついに帝一にとっての会長選がやってきた。

「政治とは、流血を伴わぬ戦争である」

毛沢東の言葉の中で、最も好きな言葉だ。

そしてこうも言ってる。

「人民のみが、世界の歴史を創造する原動力である」

今度はみんなのために働きたいと思っている。

みんなの犬、赤場帝一に清き1票を!

帝一は選挙活動のPRビデオを撮影しており、帝一、菊馬、弾の3人が立候補していた。

そして森園会長の宣言通り、投票は全校生徒で行われた。

そんな中、帝一の父・譲介が釈放され、妻・桜子と久しぶりの再会を果たした。

すると、迎えの車には「総理」が乗っており、譲介に「やつには代償を払ってもらう」と言った。

譲介は帝一の部屋に落ちていた『ネコ型盗聴器』を卯三郎に仕掛けており、譲介と総理は卯三郎の不正を暴いていた。

一方、会長選の途中経過は帝一349票、弾350票、菊馬15票となり、帝一と弾の一騎打ちとなった。

投票締め切りまで残り1分。

当選を諦めた菊馬と二四三がまさかの帝一陣営へ移動し、菊馬は「お前が上にいてくれないと、いじり甲斐がねえからな」と帝一に言った。

そして帝一351票、弾350票となり、残り10秒のカウントダウンが始まった。

しかし、帝一は締め切り1秒前で「弾の陣営」にジャンプし、帝一自ら投票を変えて次期生徒会長は1票差で弾に決定した。

おめでとう弾、借りは返した。

この学校を変えるのは、お前のような人間だ。

お前には、たくさん助けられた。今度は僕が助けてやりたいんだ。

僕は、ピアノさえ弾ければそれで十分だよ。

いいのか? だって友達だろ。

やがて体育館には拍手と歓声が鳴り響き、森園会長も「成長しましたね…」とつぶやいた。

そして弾は副会長に帝一を指名し、自身の就任式で「ピアノを弾いてくれ」とお願いした。

その後、会長選が終わった帝一は国会議事堂に向かった。

すると、そこに光明が現れて「総理大臣になるの、諦めてないよね?」と質問した。

諦める?そんな言葉は帝一辞典から削除済みだ。

そうだと思った。

だってあの時、あと数秒で帝一が生徒会長になるというその時、

菊馬君が弾君のレーンに行くのが見えたんだ。

そして菊馬のクズっぷりを光明の「手話」で知らされた帝一は、あの一瞬で決断していた。

負けたと勝たせてやったでは印象が全然違う。

全校生徒と弾の心を手中に収めた。

森園さんのおかげで生徒会長会という派閥もなくなった今、

人望こそが一番の武器だ。

よかった。帝一が帝一らしくなって。

僕は作るぞ、僕の国を。

僕もついていくよ。帝一の国に。

そして帝一が就任式で披露した曲は「マリオネット(操り人形)だった。

帝一は我慢してきたピアノを嬉しそうに演奏しながら、『君たちのことだよ…』とつぶやいた。

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