名探偵コナン紺青の拳(フィスト)ネタバレとあらすじ!結末と声優も
17日21時00分からの金曜ロードSHOW!に、「純黒の悪夢(ナイトメア)」に続いて『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』が地上波初放送される。
劇場版シリーズでは初の海外が舞台となる『紺青の拳』が公開されたのは、2019年4月12日。
シンガポールを訪れたコナンと怪盗キッドは、「マリーナベイ・サンズ」で起きた殺人事件に巻き込まれていく。
今回は、最強の空手家・京極真(きょうごくまこと)も登場する劇場版シリーズ第23弾・『名探偵コナン 紺青の拳』のネタバレとあらすじをご紹介したい。
「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」声優キャスト
「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」あらすじとネタバレ
シンガポールを象徴するホテル「マリーナベイ・サンズ」のバーで、弁護士のシェリリン・タンは経営コンサルタントで犯罪行動心理学者のレオン・ローと待ち合わせをしていた。
そこで2人は何かの「交渉」をしていたが、レオンがシェリリンに『答えはノーだ』と伝えると、シェリリンは険しい表情でその場から立ち去った。
その後、エレベーターから降りてきたシェリリンは背中を刺されており、血を垂らしながらショッピングモールを少し歩いたが、やがて倒れて亡くなってしまう。
さらに、地下駐車場のシェリリンの車が爆破されて警報が鳴り、外に逃げ出す人々の悲鳴がショッピングモールに響き渡った。
そんな中、落ち着いた様子のレオンが倒れたシェリリンの前に現れ、シェリリンの遺体に白い布を被せた。
不審に思った警備員はレオンに声をかけたが、レオンは冷静に『現場保存だよ』と言った…。
その後、殺害現場にアイダン警部補と予備警察官のリシ・ラマナサンが到着した。
リシはレオンから犯罪行動心理学を学んだ『弟子』で、レオンのことを「先生」と呼ぶリシは遺体の第一発見者でもあるレオンと久々に再会した。
やがてエレベーターに呼ばれたアイダン警部補とリシが目にしたのは、壁に貼り付けられた『怪盗キッドのカード』だった。
その頃、マーライオン公園にあるマーライオン像が「赤い血のような水」を吐き、そこにいた人々から大きなどよめきが上がった。
一方、日本ではコナンが灰原に頭を下げており、コナンは薬で「一時的に工藤新一の姿に戻りたい」とお願いしていた。
コナンはシンガポールで行われる「京極真の空手の大会」に蘭から誘われていたが、灰原に『しつこい!』と断られてしまう。
コナンは工藤新一のパスポートしか持っていないため、そのままの姿では出国できなかった。
やがて落胆したコナンが夜道を歩いていると、後をつけられていた蘭(変装した怪盗キッド)に拉致されてしまう。
その後、目を覚ましたコナンは「何か」に閉じ込められており、コナンは真っ暗の中でボールペンを取り出し、内側からそのボールペンを使ってファスナーを開けた。
すると、目の前に現れたのはまさかのマーライオンや「マリーナベイ・サンズ」で、コナンはシンガポールに連れて来られたことをすぐに理解した…。
現地の子供の姿に変装させられていたコナンは、いつも身につけているメガネや「探偵グッズ」も全て取り上げられていた。
そしてコナンの近くで蘭、園子、小五郎、工藤新一に変装したキッドが楽しそうに話しており、キッドはスーツケースから脱出したコナンに近づいてきた。
コナンはシンガポールに来た理由をキッドに問い詰めると、キッドが「紺青の拳(こんじょうのフィスト)」を狙っていることが分かった。
紺青の拳は19世紀末、海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされていた伝説の秘宝で、世界最大級のブルーサファイアの『別名』だった。
また、昨年引き揚げられた紺青の拳は、シンガポールの資産家ジョンハン・チェンが所有しており、ジョンハンは宝石をチャンピオンベルトに埋め込んで「空手トーナメント」の開催を決めていた。
そのため、キッドは工藤新一としてシンガポールに入国したが、コナンは近くにいた蘭たちに工藤新一の正体をバラそうとした。
しかし、コナンが入国できたのは「酸素発生機」が入ったスーツケースのおかげで、そのケースは手荷物検査のX線も通さない特別仕様だった。
正規の手順で入国していないコナンにはパスポートもなく、コナンは仕方なくキッドに協力することになった。
その後、蘭と園子に見つかったコナンは、とっさに「アーサー・ヒライ」と名乗った。
コナンはシンガポールに住む日本人の子どものふりをし、父と母は日本に行っている設定でキッドや蘭たちと行動を共にすることになった。
そんな中、マーライオンの前で待ち合わせをしていた園子は、数人のボディーガードを連れた中富海運社長・中富禮次郎(なかとみれいじろう)にナンパされる。
園子は中富に「あっち行って!」と伝えたが、逆ギレした中富が園子に手をだそうとした。
すると、中富のボディーガードたちが次々と倒され、園子と待ち合わせをしていた400戦無敗の最強の空手家・京極真が現れた。
中富は京極に殴りかかったが一撃で吹き飛ばされ、「覚えてろよ!」と言いながら走り去った。
その後、挨拶を済ませたコナンたちはホテルに向かおうとしたが、京極は園子に『大会に出場できなくなった』と言った。
理由はスポンサーだったシェリリンが殺害され、京極はシェリリンの関係者から「話はなかったことにしてくれ」との連絡を受けていた。
すると園子は「よっしゃぁ!」と叫び、『鈴木財閥の力』であっさりと京極のスポンサーになった。
その後、コナンたちの前に予備警察官のリシ・ラマナサンが現れる。
リシは力を借りるため小五郎を待っており、ジョンハン・チェンに届いた『怪盗キッドの予告状』を見せた。
休暇中の小五郎は一度は断ろうとしたが、リシに「日本のヒーローで大ファン」だとおだてられて協力することになった。
やがてレオン邸に到着したコナンたちは、弟子であるリシからレオン・ローについて教えてもらった。
レオン先生は著名な犯罪行動心理学者で、
警察と協力し、何人もの凶悪犯を逮捕してきました。
シンガポールの名探偵ってところか。
2年前警察を離れて、現在は警備会社の社長として大成功を収めています。
また、キッドの予告状は「紺青の拳」の所有者であるジョンハン・チェンに届いたが、ジョンハンの希望で宝石はレオン邸の『最新鋭の金庫室』に保管されていた。
その後、コナンたちはレオンの部屋に招かれ、レオンは警備主任のヘッズリ・ジャマルッディンと秘書のレイチェル・チェオングを紹介した。
すると、お互いにずっと戦いたいと思っていた京極とジャマルッディンは、挨拶をして固い握手を交わした。
一方、人を見る目があるレオンは小五郎と握手をしたが、「妙だ。何もオーラを感じない(心の声)」とつぶやき、コナンを見て『まさかな…』と言った。
そこに小五郎の大ファンであるジョンハンも現れ、一行はレオン自慢の金庫室に案内された。
レオンの理想が詰まった耐熱合金の金庫の破壊は不可能で、カーゴの位置も定期的に移動する仕組みだった。
しかし、空手トーナメント開催中は「会場」にベルトを展示する決まりで、レオンはそこにキッドが現れると思っていた。
厳重な警備態勢を敷きますが、ここよりは劣る。
しかし、試合会場の警備も… はい。我が社が責任を持って!
宝石に何かあれば、君は巨額の賠償金を支払う羽目になるからね。
すると、その話を聞いたキッドは効率よく金庫室の下見をすませ、わざとレオンと握手して「指紋」を取った。
その夜、指紋を手に入れたキッドは金庫室に侵入したが、そこにレオンとジャマルッディンが待ち受けていた。
そしてキッドは「テーザー銃」(遠距離対応型のスタンガン)で気絶させられ、外に出たレオンたちは金庫室を水没させた。
キッドはどうにか脱出したが、屋敷の庭に出るとトレーニングをしていた京極と鉢合わせする。
やがてキッドは最強の空手家の「突き」を食らって追い詰められるが、コナンが遠くから蹴ったサッカーボールでキッドを助けた。
その後、屋敷から飛び出したキッドはコナンを抱え、シンガポールの空を飛びながら『連れてきた本当の理由』を説明した。
レオンは「紺青の拳」の捜索を何年も前からやっていたが、引き上げまであと一歩のところでジョンハン・チェンに先を越されていた。
理由は沈没船の位置を何者かがジョンハンにリークしており、最も疑わしいのは弁護士のシェリリン・タンだった。
シェリリンは元々レオンの会社の顧問弁護士を務めていたが、2人の関係は次第に悪化した。
そしてシェリリンはレオンが宝石を手に入れる(ジャマルッディンの優勝)のを妨害するため、京極のスポンサーになっていた。
リークの噂が本当なら、レオンにはシェリリン殺害の動機があったことになるが、殺害現場で「キッドのカード」を発見した警察はキッドを容疑者にしていた。
キッドはその殺人容疑を晴らすため、コナンを連れてシンガポールにやってきた。
やがて2人は「マリーナベイ・サンズ」のプールに到着し、キッドは工藤新一に、コナンは「アーサー・ヒライ」に戻った。
「アーサー」はアーサー・コナン・ドイルから、
「ヒライ」は江戸川乱歩の本名・平井太郎から引用している。
その後、キッドは蘭が待つプールの中に向かい、水着姿の蘭に手を繋がれて緊張した。
もう、照れないでよ。
わたしたち、付き合ってるんでしょ?
えっ、そうなの!?(心の声)
一方、「ラッフルズ・ホテル」のバーで飲んでいた小五郎に、レオンの秘書・レイチェルが慌てた様子で声をかけてきた。
そして小五郎に『明日、話したいことがあるのでここで…』と伝え、名刺を渡してすぐに立ち去った。
翌日、コナンたちは空手トーナメントの会場で京極を応援し、京極とジャマルッディンは危なげなく勝ち進んだ。
そんな中、二日酔いの小五郎に蘭が電話で呼び出されると、小五郎は入り口の金属探知機を通過できずに困っていた。
すると、小五郎は近くにいた予備警察官・リシのおかげで入場し、コナンたちは宝石が保管されている地下金庫に向かった。
リシは金庫の暗証番号は10分毎に変わり、それをメールで知れるのはレオン、リシ、アイダン警部補の3人だと説明した。
その部屋は中心に宝石が入ったケースがあり、床には重量センサー、天井には監視カメラ、そして周辺に警備員を配置して万全の体制だった。
その後、小五郎がタバコを吸おうとしてポケットに手を入れると、昨夜レイチェルから渡された名刺も出てきた。(酔っぱらって忘れていた)
その名刺には「午後3時、ナショナルスタジアム裏・3番扉の前で待つ」と書かれており、小五郎は急いで指定された場所に向かった。
一方、勝ち進んだ京極をレオンが訪ね、レオンは京極にボディーガードになるようオファーした。
すると京極は「失礼します」と言って立ち去ろうとしたが、レオンはマインドコントロールをするような話し方で京極に質問した。
キミの拳はなんのためにある?強さを追い求めて、その先に何がある?
答えられないのか?目的を持たない不完全な拳は危険だ。
自分だけではない。周りの人々をも不幸にしてしまう。
キミの拳が危険を呼び、愛する人が傷つくかもしれない。
そんなことになったら、キミはどうする?
その後、レイチェルに変装したキッドは、会場周辺を警備していたアイダン警部補のスマホを見てパスワードを確認した。
やがて金庫室に向かったキッドは「アイダン警部補が呼んでいる」と警官に嘘をつき、パスワードを入力してあさっりと侵入した。
しかし、宝石が埋め込まれたベルトの「台座」からレイチェルの遺体が現れ、驚いたキッドはすぐに逃走した。
やがて外に出たキッドはハングライダーで遠くまで飛んだが、しつこく追いかけてきた警官に肩を撃たれてしまった。
一方、リシに呼ばれたコナンと小五郎は、金庫室からレイチェルの遺体が発見されたことを伝えられ、リシはキッドが犯人だと思っていた。
コナンはレイチェルの遺体が出てきた「台座」で『血文字(she)』を発見するが、小五郎に金庫室から追い出されてしまう。
そんな中、京極と街で食事をしていた園子は、ぶつかってきたチンピラたちに絡まれてしまう。
京極は園子をかばって戦ったが、パトカーを見かけた園子は急いで追いかけていった。
やがて敵を撃退した京極は園子の後を追ったが、園子はパトカーにひかれて意識を失っていた。
その後、病院に運ばれた園子は軽いケガだけで済み、命に別状はなかった。
駆けつけたコナン、小五郎、蘭は一安心したが、京極は「自分のせいです…」とひどく落ち込んでいた。
すると、そこにリシとレオンが現れ、園子は何者かに盗まれたパトカーでひき逃げされたことが分かった。
また、レオンは落ち込む京極を操るかのように話しかけ、京極の腕に「お守り」としてミサンガを付けた。
どうやら僕の心配が的中してしまったようだね。
戦いの神が、キミに試練を与えているんだよ。
キミにはまだ、拳をふるう心技体が備わっていないのだと。
これが切れたら、心技体が備わったと神に認められた証し。
だが、切れる前に拳をふるえば…分かっているよね?
その後、コナンと撃たれたキッドはビルの屋上で話し合い、コナンは『すべては罠だ。お前に罪をかぶせるためのな…』と言った。
すると、キッドも自分がハメられたことを十分に理解しており、「まるでマジックだな」と返事をした。
握った拳の中に、まるで何かがあるように思わせるのがマジシャンで、
その拳を開く前に、中身を言い当てるのが探偵だろ?
中身を言い当ててくれよ…名探偵。
殺人という名の、謎めいた拳の中身をな。
するとキッドはメガネや探偵グッズをコナンに返し、シンガポールの夜空に消えた…。
その後、コナンは調査とキッドの「イビキ対策」として、リシにお願いして一晩泊めてもらうことになった。
リシの家に行くとリシの父のトロフィーが沢山あり、5年前に亡くなったリシの父は『海洋学者』で海に沈んだ遺跡を調べていたことを教えてくれた。
また、コナンはリシのPCを見て「地図の赤い印」が気になったが、その印は海賊に船が襲われた場所を示していた。
すると、コナンは麻酔銃を撃ってリシを眠らせ、リシがアイダン警部補から借りてきた殺人事件の資料を調べ始めた。
その日の深夜、目を覚ましました園子は『左眉の絆創膏なんで取らないの?』と京極に質問したが、京極は気まずそうに「なんでもありません」とはぐらかした。
一方、港にいたレオンとジャマルッディンは、謎の男・ユージーンと密会していた。
全てが終わるまで、会わない約束のはずでは?
完璧な計画だとぬかしていたが、本当に大丈夫なんだろうな?
面構えの割には心配性のようだ。
約束は守るよ…私はね。
やがてジャマルッディンがユージーンの護衛を倒して一触即発となり、キッドはその様子を遠くから撮影していた。
翌日、空手トーナメントでは準決勝が行われたが、会場に姿を見せなかった京極はそのまま「棄権」した。
京極は園子から離れないために棄権したが、自分のせいだと知った園子は「隠し事(ミサンガや絆創膏)」をする京極に、『偽りだらけの男に…守られたくなんかないわ!』と言った。
その後、コナンはリシの家で調べた情報をキッドと共有し、シェリリンが殺害された現場にレオンがいたことや、レイチェルの遺体が入っていた「台座の血文字(she=彼女)」について話し合った。
しかし、考えがまとまらない2人は休憩することになり、コナンはキッドの「マジック」を見てヒントを得た。
コナンは疑っているレオンがジャマルッディンを優勝させるため、最も障害となる京極の大切な人・園子にケガを負わせて京極を精神的に揺さぶったと考えていた。
そしてレオンの狙い通り京極は大会を棄権し、チャンピオンベルトと宝石は間違いなくジャマルッディンと雇い主であるレオンの手に渡る。
しかし、コナンはなぜレオンが「紺青の拳」にこだわるのかが謎だった。
すると、キッドはレオンが密会していた謎の男・ユージーンの写真をコナンに見せ、コナンは身元を突き止めるため灰原に電話した。
一方、京極が棄権した大会はジャマルッディンが優勝し、これで「紺青の拳」はレオンのものになった。
レオンは拍手をしながらジャマルッディンの健闘を称えたが、それと同時に昔のことを思い出していた。
レオンは資産家「ジョンハン・チェン」たちの前で、シンガポールの都市計画の提案をしていた。
しかし、その計画は笑われながら一蹴され、ジョンハンに『急ぎすぎだ』と言われてしまった。
これだけの開発を行うとすれば、住まいを追われる者も出てくる。
彼らには別の場所を与えればすむ。私の計画は完璧だ!
君はまだ若い。もう少し勉強してから出直すことだ。
そしてレオンは会場にいたジョンハンを見つめながら、『老いぼれめ…お前たちの時代は終わりだ。私が新しい街を造り上げてやる』と言った。
そんな中、ユージーンは手下を連れて「NAKATOMI」と書かれた船にボートで侵入し、船長に銃を向けて船を奪った。
一方の中富海運社長・中富禮次郎はレオンと密会しており、そこで2人はなにかの「取引」をしていた。
中富は過去にシンガポールに遊びに来た際、レストランで盗みの疑いをかけられたがレオンに助けられていた。
キミがあの中富禮次郎と分かったものだからね。
日本の海運王と呼ばれた中富十三の息子の。
今夜ですべてが変わる。その瞬間を間近で見物するのはどうだい?
その後、コナンとキッドは街で飲んでいた小五郎を探し、小五郎のパスポートケースに入っていた「コイン」を発見する。
するとそのコインには『中富』と彫られており、そのコインは中富禮次郎が社長を務める中富海運のものだった。
そこでコナン(アーサー・ヒライ)ははっきりと「おっちゃん、これ借りてくぜ!」と言ったが、小五郎は昼間からベロベロに酔っぱらっていた。
そんな中、コナンは灰原からの連絡でユージーンが『海賊の首領』だと教えてもらった。
そしてコナンは灰原をおだて、中富海運が所有するシンガポール周辺の船の状況も調べてもらった。
シンガポール周辺には「貨物船2隻」と「タンカー1隻」が運航していたが、そのタンカーが予定の航路を外れていた。
すると、コナンはレイチェルの残した『she』の文字を思い出し、キッドに「sheは船を表す単語でもある」と言った。
その後、コナンとキッドは予備警察官のリシと合流し、レオンを疑っている自分たちの推理を説明した。
事件の発端は、ジョンハン・チェンが空手トーナメントのチャンピオンベルトに「紺青の拳」を埋め込んだこと。
レオンはジャマルッディンを出場させて宝石を手に入れようとしたが、そこに脅威となる京極真がエントリーした。
その京極を招待したのが弁護士で被害者のシェリリン・タンで、これが動機となる。
また、レオンはシェリリンが刺されたエレベーターとは別のエレベーターに乗っていたが、レオンとバーで会ったシェリリンは自分の部屋に戻るためにエレベーターに乗った。
しかし、シェリリンが宿泊していた部屋は16階で、ホテルの構造上「34階で必ず乗り換えなければ」戻れなかった。
シェリリンはこの34階でレオンの秘書・レイチェルに別の部屋に連れ込まれ、34階に部屋を取っていたレオンが降りてきてシェリリンを刺殺した。
やがて遺体をトランクに入れたレオンはレイチェルと「別々のエレベーター」に乗り、シェリリンの格好をしたレイチェルはマジックナイフの一種で背中に血(シェリリンの血)をにじませた。
そして刺されたフリをしたレイチェルは少し歩いて倒れ、爆発による停電とパニックの中、レオンはトランクのシェリリンの遺体とレイチェルを入れ替えた。
やがて恐ろしくなったレイチェルは小五郎に助けを求めようとしたが、レオンに気づかれて殺害された。
さらに、キッドがレイチェルに変装してやってくると読んでいたレオンは、レイチェルの遺体を「台座」に押し込み、アリバイ工作と事件をキッドの仕業に見せかけた。
そうか!レイチェルは午後3時に毛利さんと待ち合わせしていた。
そう。「キッドは金庫室に来る恐れのない人物に変装する」
そう読んだレオンさんの罠にまんまとハマったってわけだよ。
その後、リシが2人に『先生は何をしようとしているんだ!?』と質問すると、キッドは「すべてはバカげた計画のためだよ」と言った。
レオンは海賊の首領・ユージーンと接触し、レイチェルの残したメッセージは「she」、そしてレイチェルが小五郎に託したのが「中富海運のメダル」で全て船にまつわるもの。
そして現在、中富所有のタンカーが予定の航路から大きく外れており、その行き先は『マリーナベイ』。
レオンはユージーンたち海賊を使い、タンカーを街に突っ込ませるつもりだった。
コナンはレオンが街を破壊する真意は分からないが、破壊して造り直すとしたら「莫大なお金が動くことだけは確かだ」と言った。
また、レオンが「紺青の拳」にこだわった理由は、海賊たちを思い通りに操る“引き換え”として必要だったから。
そしてレオンはマーライオンを使って海賊に合図を送っており、マーライオンが吐いた「赤い血のような水」が『決行の合図』だった。
コナンたちはタンカーを止めるため「どうにかできないか?」とリシに聞くと、リシは軍や警察に顔が利くジョンハンに相談することにした。
リシさん、もう1つだけ。
計画通りにタンカーが街に突っ込んできたら、その時レオンさんはどこにいると思う?
そうだな…先生は慎重な人だから、どこか遠くで見物するだろうね。
もしかすると、もう国内にはいないかもしれない。
やがて夜になり、コナンが最新の針路解析をスマホで確認すると、このままでは「マリーナベイ・サンズ」にタンカーが突っ込むことが分かった。
コナンとキッドが焦る中、蘭はホテルで「光と水のショー」を楽しんでいた。
コナンは危険を知らせるため蘭に電話をかけたが、蘭はショーに夢中で気づかず、突っ込んでくるタンカーを見た人々は慌てて逃げ出した。
一方、外の異変に気づいた京極は園子を連れ出そうとしたが、園子の部屋に「護衛が向かう」と警察から連絡が入り、京極と園子はそのまま待機することになった。
やがて街はコナンとキッドがホテルに近づけないほどの大混乱となり、キッドは仕方なく空を飛んでホテルに向かった。
しかし、飛んでいるところをユージーンの手下に見つかり、突然ロケットランチャーで攻撃される。
するとキッドは華麗に回転して弾をよけたが、コナンはそのはずみでスマホを落としてしまった。
そんな中、レオン、ジャマルッディン、中富がホテルの屋上に現れるが、なんとそこに「眠りの小五郎」が3人を待っていたかのように座っていた。
しかし、小五郎からは寝息とイビキしか聞こえず、バーで飲んでいた小五郎はただただ酔っぱらっていた。
その後、レオンは破壊される街を見て勝ち誇ったように笑ったが、笑顔のレオンに拳銃を向ける“黒幕の男”が現れた。
その人物は予備警察官の「リシ・ラマナサン」で、リシは先回りしてレオンたちを待ち伏せしていた。
そして警察が海賊からタンカーを奪い返して止まると、京極と戦うためだけにレオンに仕えていたジャマルッディンもレオンを見捨てた。
レオン先生…失礼ですが、少し腕が鈍ったんじゃないですか?
世界を動かしていたのはあなたじゃない。
僕さ。
驚いたレオンは「紺青の拳」を取引材料にして命乞いをしたが、そこにキッドとコナンが到着して事件の真相を話し始めた。
コナンが最初に疑問を持ったのは『キッドの予告状』で、警官が予告状に気づいたのはリシが到着してすぐ。
そして決定的になったのは、「レオンさんはどこにいると思う?」という質問だった。
レオンさんほどのうぬぼれの強い人が、計画の達成を目前にして海外に逃げるわけがない。
きっと一番見晴らしのいい場所で見物しているはず…
そのことにあんたが気づかないはずがない!
全ては5年前、海洋学者だった「リシの父の死」が計画の始まりで、中富がシンガポールを訪れたのも5年前だった。
5年前に海洋学者殺しの事故があった際、犯人を捕まえたのがレオンで、弁護をしたのがシェリリンで有罪を認めさせた。
これは偶然ではなく「中富海運」が所有するタンカーを手に入れるための罠で、全てレオンに仕組まれていた。
また、リシも最初は父親の死は「事故」だと思っていたが、リシが父親の遺品整理で見つけたのは、『海賊王の証・紺青の拳が眠っている沈没船を発見した』との記録だった。
そして宝石を先に引き上げられることを恐れたレオンは、計画を立てて中富たちとリシの父を殺害した。
リシの父が亡くなったのは、乗船していた船から1人の客が落ち、その客を助けるために飛び込んだ後だった。
レオンは正義感が強いリシの父なら必ず飛び込むと思い、秘書だったレイチェルに客の背中を押すように指示を出していた。
そこにボートに乗ったレオンと中富が現れ、そのままリシの父に突っ込んでいった…。
やがて「父の死」に疑問を持ったリシはレオンに弟子入りし、予備警察官になって事故について調べ始めた。
そして弁護を担当したシェリリンに近づき、「レオンをゆすらないか?」と持ちかけていた。
また、レイチェルを通してレオンの情報は筒抜けで、キッドを事件に巻き込んだ理由は『レオンたちの邪魔をさせるため』だった。
紺青の拳、そして身に覚えのない殺人事件。この2つをぶら下げれば怪盗はきっと来る。
そしてお前たちの計画を邪魔してくれる。
あの高校生探偵の登場は予定外だったが、しっかりと役目を果たしてくれたよ。
中富さん、あんたはレオンに救われたそうだが、果たしてそれは偶然かな?
一方、酔っぱらっていた小五郎が目を覚まし、蘭も屋上に到着する。
すると屋上にはユージーンたち海賊も現れ、レオンは『形成逆転だ』と言った。
しかし、レオンがユージーンに宝石を渡すとユージーンはリシを解放し、レオンに銃を向けて「もうお前に用はねぇ」と言った…。
「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」結末
リシと結託していたユージーンたちのもう一つの狙いは『鈴木財閥の園子』で、誘拐して桁違いの身代金を要求するつもりだった。
一方、部屋で待機していた園子は、エレベーターが止まったことを不審に思った京極に抱えられて部屋を出た。
しかし、廊下で海賊たちに見つかってしまい、京極は園子を抱えたまま非常階段をのぼっていった。
その後、コナンたちはキッドの「煙幕」で戦闘状態になり、屋上から落ちたコナンをキッドが助けた。
やがて2人は空を飛びながら作戦を考えたが、その前に屋上から攻撃してくる海賊をどうにかしなければならなかった。
すると、コナンは屋上に現れた京極を見て、『残ってるじゃねえか…一発逆転の奥の手が』と言った。
そして2人は京極めがけて屋上に突っ込み、キッドはトランプ銃で京極の“ミサンガ”を切った。
すると京極は覚醒したかのように海賊たちをなぎ倒し、ついにジャマルッディンと対峙した。
一方のコナンは「船首」に向かって飛び出し、海賊たちを倒して蘭と小五郎を救出した。
やがて京極とジャマルッディンが戦い始める中、キッドは混乱に乗じて「紺青の拳」をユージーンから奪った。
ロケットランチャーを持っていた海賊がキッドに向かってミサイルを発射したが、それはキッドの偽物で、ミサイルはプールとホテルの間で爆発した。
すると、次第に屋上プールが傾き始め、危険を察知した京極は園子を『背負い結び』にして戦った。
園子さん、今度こそ絶対に離れないでください!
これじゃあ、離れたくても離れられないけど…
やがて京極は園子を背負ったままジャマルッディンに勝利したが、爆発の影響で屋上プールが海に落ちた。
その後、コナンたちは全員無事だったが、キッドはレオンを見つけて「俺の探してる宝石じゃなかった」と言って『紺青の拳』を返却した。
一方、京極が園子の紐を解いていると、園子はずっと気になっていた京極の『絆創膏』をはがした。
すると、その中には「2人のプリクラ」が貼られており、京極は「お守り…というか」と言って顔を真っ赤にした。
これ、ずっとつけてたの?
はい…男がすたると思って言い出せませんでしたが…
(心の声)なーんだ。いつも守られてると思ったけど…
わたしが真さんを守ってたんだね。
その後、コナンたちが日本に到着すると、(コナンはスーツケースの中)そこに中森警部率いる警官隊が待っていた。
蘭は新一が「変装したキッド」だと最初から分かっており、『一度ならず二度も新一に化けるなんて許さない!』と言った。
新一はね、お父さんのこと「おっちゃん」なんて呼んだりしないのよ!
(コナンの心の声)そーいや、蘭の前ではおっちゃんって言ったことねえな。
やがて蘭と警官隊はキッドを取り押さえるが、キッドは蘭に掴まれていた腕を残して逃走した。
そのすきにスーツケースから出たコナンは早着替えし、落ち込む蘭を見て「おかえりなさい、蘭姉ちゃん!」と言った。
ただいま!
さびしくなかった?
バーロ…ずっと一緒にいたっつーの。